今週のオススメハードテクノ - Resident’s Recommend 2023/2/21

こんばんは774muzikです。
完全に記事更新を失念するという失態をかましました・・・サーセン・・・

先日、Hardonize会議@村役場御徒町店に行って参りました。
1週間日付を間違えて、前週に店に行ってしまうなどの個人的アクシデントはありつつ、色々と決まりましたので近日情報が出てくると思います。
15周年イヤーの今年、かなりすごい感じになると思うので乞うご期待!

ということで本題参りましょう。
直近リリースからオススメどころをご紹介していきます!

MUTE8 – SAGI (Vocal Mix)

謎ボーカルが延々とループする中ズンドコみあるビートが淡々と刻まれる怪作。

Klinkenberg – Chapo (Original Mix)

少し溜めのある感じのビートがカッコいい。
同リリース内に「Trumpet Mix」という、薄っすらトランペットが入ってる・・・か?的な謎Mixが収録されてるので、お好みで。

UVCORE – Airplaine Mode (Original Mix)

クソダサテクノ歌謡。Ural 13 DiktatorsのBlind Loveを彷彿とさせる感じ。
でもこのダサさがちょっと癖になる。嫌いじゃない。
てか、今回直近のリリースを流し聴きしてたら、やたらとテクノ歌謡な歌物が多かった気がするんだけど、流行ってるの?

Blind Loveはテクノ史に残る超名曲だと思うので、こちらもご存じない方は是非チェックしてください。
今プレビューしながら書いてるんだけど、最っっっ高だなやっぱり。

DJ Vargas – Incident Part 2 (Original Mix)

前曲とはうって変わって、渋ハードなトラック。
4分音符と8分音符で構成されてる感なグルーヴがとても好き。
Part1の方はよりストレートな構成でした。

Wildberg – Jurney (Original Mix)

Juggernaut2023的な?
音の粗さがカッコいい。

Dynamic Forces – The Truth Behind A False Portrait (Original Mix)

クッッッッッッッッッッッッソかっこいい!
ノイジーな変則トラックなんですが、全てが好みすぎて完全優勝です。

Dynamic Forces – Primordial Instinct (Original Mix)

前曲と同リリースからもう一曲。
こっちもカッコいい。
というか、このリリースに入ってる曲が全体的に良いですね。
とりあえず作者のDynamic Forcesをフォローした。

Snakebite_616 – Behind the Veil (Original Mix)

疾走感あるビートとかクラップの入り方とか怪しいイキフンのボイスサンプルとか、色々好み。

本日はこんなところで。
次回更新は明日木曜日、DJ Sangoがお送りします!ではー。


【特集】フリーダウンロード2022 (前編) - Resident’s Recommend 2023/02/16

こんばんは。TAK666です。
レジデントが代わる代わるオススメハードテクノを紹介するこのコーナー、
2週間ぶりに担当致します。

【近況1】


サラダ美味かったです。
(次回に向けたレジデント内ミーティングが終わりました、の意。)

次回開催に向けて準備が進んでおりますので情報公開までお付き合い頂けますと幸いです。
ちなみに、前回で15周年記念回は終わったとお思いでしょうが、今年1年丸ごと15周年ですからね?
こちらからのヒントは以上になります。

【近況2】


いつかやるだろうなと思っていたことが起こったのですが、
自転車で単独事故を起こし、現在松葉杖生活をしております。
Hardonizeの後で良かった。(良くない)

丸ごとパーティー行けない月っていつ以来だろうか。
それくらい身近にあったものだったんだなということを再認識しております。
頑張れ自分の回復力。

【今回のお題】

さて15周年記念回関連でお流れになっておりましたが、ここ数年の新年1発目の僕の記事では正月のお年玉に因んだフリーダウンロード楽曲を取り上げる特集を行っております。
参考までに過去の記事はこちら。

【特集】フリーダウンロード2021 (前編):今週のオススメハードテクノ - Resident’s Recommend 2022/01/20

【特集】フリーダウンロード2021 (前編):今週のオススメハードテクノ - Resident’s Recommend 2022/01/20
【特集】フリーダウンロード2021 (後編):今週のオススメハードテクノ - Resident’s Recommend 2022/02/03

【特集】フリーダウンロード2021 (後編):今週のオススメハードテクノ - Resident’s Recommend 2022/02/03

それ以前の掲載はコチラになります。
2020 (後編) / 2020 (前編) / 2019 (後編) / 2019 (前編) / 2018

去年分についても既にちょいちょいリンク切れがあるので、まだダウンロードできるものについてもお早めにどうぞ。

そんなワケで2022年分をピックアップしていたところやはり去年も膨大な数の楽曲を仕入れていたらしく、数を絞り切れなかったため、結局今回もいつも通り前後編に分けてご紹介します。

一応カテゴリ分類として

・今回:メインストリームテクノハードミニマル

・次回:ハードグルーヴテックトランス

とした上で、それぞれ10曲程度取り上げていきます。
これからハードテクノに触れる人や、自身のプレイ幅を広げたいと考えている方の取っ掛かりとして参考になれば幸いです。

それでは、

令和4度目のフリーダウンロードハードテクノ特集 (前編)

いってみましょう。

【曲紹介】

Nooran Sisters / Patakha Guddi (Return Fall Techno Edit)

Stream Nooran Sisters – Patakha Guddi (Return Fall Techno Edit) [Free Download] by Return Fall | Listen online for free on SoundCloud

ドイツのプロデューサーReturn Fallによるテクノ
一貫して重たいビートが鳴り続けているその上にインド古典音楽のボーカルがトッピングされた面白寄りの作品。
使うにはリズムの硬度的にシリアスな流れの中に放り込むしかないように思えますが、どう頑張ってもウワモノの整合性は取れないと思うので完全に飛び道具です。
カレー食べたい。

ちょっと前に行った新作サイケデリックトランス特集にてDirty Beat, Mynastic / Patakha Tranceという曲を取り上げましたが、これと同じボーカルがサンプリングされております。
しかし向こうはインド映画らしいはっちゃけた雰囲気が漂っている一方、こちらは冷血で無慈悲なアレンジとなっており、同じネタでここまで開きが出るのかと思うとより面白いですね。

更に余談ですが、世界的なトップDJであるDJ Snakeアレンジしたバージョンなんてのも出てます。
こっちもこっちでウワモノが浮きまくっているハウスとなっており、使いどころが謎い。

Sunset Bros / Follow Me (Rinse & Repeat Tiktok Techno Edit)

Stream Follow Me – Sunset Bros (Rinse & Repeat Tiktok Techno Edit) FREE DOWNLOAD by Rinse & Repeat II | Listen online for free on SoundCloud

オーストラリアのプロデューサーユニットRinse & Repeatによるテクノ
テクノで散々サンプリングされつくしている『テクノなんて誰も聴かねぇ。』というEminem / Without Meのラインが今年も出ました。
原曲のビートを力強い現代テクノに差し替えたアレンジとなっており、リフのシンプルさも相まって非常に使い易い。
使う際の注意点としては尺が3分未満とめちゃくちゃタイトになっているので、ちゃんと次の曲を考えておく必要があります。

Eminem繋がりでもう1曲。

Eminem / The King And I (Paul Gannon Techno Edit)

Stream Eminem – The King And I (Paul Gannon Techno Edit)[Free Download] by Paul Gannon | Listen online for free on SoundCloud

アイルランドのプロデューサーPaul Gannonによるテクノ
原曲を早回ししたラップがリズミカルにテクノビートに乗っているのが聴いてて気持ち良い。
冒頭にブレイクスパートを差し込んでから硬い4つ打ちのリズムパートに移行する展開の作り方とかも仕掛けがきいててとても良いですね。

ちなみにこの曲の原曲は2022年に公開された映画エルヴィスに書き下ろされたもの。
先のEminem / Without Meに於いてはElvis Presleyを揶揄していたEminemが、一転して彼の伝記映画に向けて彼をキングと称える曲を出しているわけですから時代の巡りとは面白いですよね。
そしてその曲にElvis Presley / Jailhouse Rockを盛大にサンプリングしているのもまた味わいがあります。

Martin Garrix / Animals (Botnek Edit – AndyG Bigroom Techno Reboot)

Martin Garrix – Animals (Botnek Edit) [AndyG Bigroom Techno Reboot] – YouTube

オーストラリアのプロデューサーAndyGによるテクノ
2022年にもこの曲のアレンジが出ると思わなくてかなり面食らった曲。
今となっては初出が10年前らしいです。おっそろしい。

原曲更にその原曲もブレイクとメインパートの落差にとてつもないインパクトがあり、
この肩透かし的な手法をトレンドに押し上げた曲としても印象的でしたが、本アレンジもそのマナーを忠実になぞったものに仕上がっております。
こうして聴くとこのフレーズってテクノと相性良かったんだなということに10年越しに気付けるアレンジ。

Double 99 / Ripgroove (FLiNT Techno Mix)

Stream Double 99 – Ripgroove FLiNT Techno Mix (FREE DOWNLOAD) by FL:NT | Listen online for free on SoundCloud

イギリスのプロデューサーFLiNTによるテクノ
元ネタは1997年にリリースされたベースラインの、大クラシックなのですが、この曲にテクノ的な解釈を持たせたアレンジは25年目にして本作が初ではないかと思います。

原曲の深いベースを引き継ぎつつ派手なウワモノは皆無のまま4つ打ちのビートが反復する、かなり緊張感のあるスタイル。
このFLiNTというアーティストはハードダンスにも造詣の深い人なのでアップリフティングに仕立てることもできた筈なのですが、
あえてこのように渋い音に落とし込むあたり、原曲に対する愛情が見えてくるかのようです。
これらのアレンジテーマの選定やアレンジの方向性には『おっ。』となったので、使える機会を伺っています。

Robin Schulz & Oliver Tree / Miss You (Arthur Lewis Techno Bootleg)

Stream Robin Schulz & Oliver Tree – Miss You (Arthur Lewis Techno Bootleg) FREE DOWNLOAD by Arthur Lewis | Listen online for free on SoundCloud

ベルギーのプロデューサーArthur Lewisによるハードテクノ
硬く、前のめりなビートに原曲のピッチ高めのボーカルが乗っているシンプルなアレンジ。
こうしたボーカル入りのハードテクノは割とレア度高めなので、ブートレグならではという感じがしますね。
とはいえサウンドやフレーズを活かし、楽しくもちょっと悲しい感じが出ていた原曲と比べるとこちらも無慈悲寄りな雰囲気に仕上がっています。
曲の前後にのりしろはちゃんと用意されておりますが、それでも尺は3分とかなりタイトです。

Jens Mueller / Taca A Xere Pra Mim (Jens Mueller Hardtechno Rework)

Stream Jens Mueller – Taca A Xere Pra Mim (Jens Mueller Hardtechno Rework) TikTok Bootleg FREE DOWNLOAD by Jens Mueller | Listen online for free on SoundCloud

ドイツのプロデューサーJens Muellerによるハードテクノ
こちらもドライブ感強めのビート、なのですがその上に乗った明らかに西洋音楽と異なる言語のボーカルとパーカッションリズムに格好良さとは別の面白さを感じてしまいました。
このベースの感じも一般的なハードテクノでは聴かないタイプの音なので、地味にインパクトがあります。
リズムのタフな感じとウワモノのトライバル感から想起されるのはMonika Kruse / Latin Lovers (Eric Sneo Forward Mix)なので、この手のハードトライバルが好きなら押さえておいても良いかも。

どうも原曲はMC Kaique da VP / Taca a Xere pra Mimという南米音楽バイレファンキであり、何故かTik Tokで去年バズっていたようです。
インターネット、何も分からん。

E11 / Bahimi Gold

Stream FREE DOWNLOAD – E11 – Bahimi Gold [EYDFDS017] by Expel Your Demons | Listen online for free on SoundCloud

イギリスのプロデューサーE11によるハードテクノ
ハードなリズム+アシッドシンセ+アーメンブレイクというレイヴの臭気ムンムンのトラック。
ストイック過ぎず、アップリフティング過ぎず、それでいて遊び心がきいたサウンドの塩梅がなかなかに丁度良い。
〆に向かって流れを作っていくタイプではないかと思います。

The Prodigy Vs Derb / Smack My Derb (T78 Mash Up)

Stream The Prodigy Vs Derb – Smack My Derb (T78 Mash Up) by Autektone Records | Listen online for free on SoundCloud

イタリアのプロデューサーT78によるハードテクノ
タイトルから察せられる通り、前半はThe Prodigy / Smack My Bitch Upネタ、後半はDerb / Derbネタを用いたマッシュアップアレンジ。
元よりオールドスクールレイヴのサウンドを現代テクノに落とし込んだトラックを量産しているT78ですが、本作は一際ハードで速いリズムを用い、且つラスボス級のサンプリング2本使いといった大盤振る舞いを発揮しています。
ここぞという時にしか使えないハイパービッグボム。

The Prodigy / Smack My Bitch Upネタでもう1つ。

The Prodigy / Smack My Bitch Up (Luca Agnelli Vs Chrs Re – Edit)

Stream The Prodigy – Smack My Bitch Up (Luca Agnelli Vs Chrs Re – Edit) [Free Download] by Techno Germany | Listen online for free on SoundCloud

イタリアのプロデューサー同士、Luca AgnelliCHRSによるハードテクノ
抜群の推進力を持つビートにトランスを意識したシンセで原曲のフレーズを弾き直した音が乗っている質実剛健なアレンジ。
テックトランスの流れでも充分にポテンシャルを発揮できる音になっているので、先に紹介したアレンジよりは使い勝手が良さそうな気がします。

Scorch / Techno-Gi-Oh!

Stream Scorch – Techno-Gi-Oh! [FREE DOWNLOAD] by Scorch (FRA) | Listen online for free on SoundCloud

フランスのプロデューサーScorchによるテクノ
今回の最謎大賞作品です。
タイトルからとある漫画作品を連想せずにはいられず、実際に曲中でもその名前を連呼しちゃっているので、まぁそういうことです。

そして曲中でサンプリングされているやたら壮大なオーケストラっぽい音、どことなくエジプト感漂っていますよね。
僕もアニメを見ているわけではないのでこの辺り判然としなかったのですが、この曲のSoundcloudのコメント欄に答えが載っていました。
和訳すると以下の通りです。

ペガサスがどうやって千年眼を失ったのか思い出せなかったので、午前2時に起床。
シーズン1から3までのあらすじを見てオープニングのOSTを聴き直し、オマージュ曲のサンプリングをメインテーマにしました。

なんでなのよ!?
というわけでフランス人のアニメ好き過ぎモチベーションが遺憾なく発揮されてしまった作品。

【まとめ】

以上、フリーダウンロード2022特集 (前編)をお送りしました。
今回大分ネタモノ率高かったですね。
変わった音使いのトラックを選んでいったらこうなってしまう悲しい病にかかっております。
とはいえ、そのネタ元はテクノに於ける定番ばかりというワケでもなく、世相を反映したあらゆる音楽がテクノにも応用されている辺りが面白いと感じております。
こういうところは販売されている音源だけだと追い付けない部分だったりするので、今年も引き続き色々な方向にアンテナを張り巡らせたいと考えております。

そんなわけで今回はここまで。
次回の自分の担当回ではハードグルーヴテックトランスなどにスポットを当てたフリーダウンロード2022特集 (後編)をお送り致します。
03月02日公開予定となっておりますのでお見逃しなく。

次週02月21日は774Muzikさんが担当します。
では。

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