今週のオススメハードテクノ - Resident’s Recommend 2023/6/13

こんばんは774muzikです。
先日の日曜日、久しぶりにトライバルなトラックを作っていたんですが、めちゃくちゃ楽しくて、無理やりでも時間作って曲作りたくなりました。近況おわり。

さて早速ですが本題です。
普段通り直近リリースからのオススメを紹介していくわけなんですが、まずはこの一曲を聴いてほしい。

あの日本ハードグルーヴ界の至宝、本間本願寺さんの最新リリース・・・なんですが、これは一体・・・もうね、Hardonizeクルー全員困惑のビッグボムですw

なぜ海援隊なのか、そしてなぜこの曲なのか・・・もうネタのチョイスがぶっ飛びすぎていて悔しい・・・っ!(笑)
もちろんそこは本間さん、ハードグルーヴとしてトラックの完成度は素晴らしいです。

あまりに衝撃だったので、特別枠でご紹介しましたが、ここからは通常運行で参ります。

今回はとても好みの曲が結構豊作でした。

ということで、本日はここまで。
次回更新は木曜日、DJ Sangoがお送りします。では!


新作ハードアシッド特集:今週のオススメハードテクノ - Resident’s Recommend 2023/06/08

こんばんは。TAK666です。
レジデントが代わる代わるオススメハードテクノを紹介するこのコーナー、
2週間ぶりに担当致します。

【告知】

06月25日(日曜日)、新宿WARPで開催されるTOKYO HARD GROOVE SESSION 10TH ANNIVERSARYに出演します。


なんと今年で10周年!おめでとうございます。
Hardonizeといい、BUZZ×3といい、アニバーサリーが続きますね。
多種多様なハード系ダンスミュージックを一堂に集めたお祭り型パーティー。
予てより何回もお招き頂いていたパーティーではありますが、この記念すべき回にもプレイヤーとして参加できるのはとても光栄なことです。

・・・なんですが、新宿WARPはフロアが4つありましてそれぞれコンセプトが異なる面子となっているのですが、
僕と同じフロアの共演者はTAKAMIさんDJ DEPATHさんBEPPUさんDJ KITAさんDJ Champさんなど、各音楽シーンを代表する大先輩の方々。
何なら10個くらい歳の離れている方々しかいない中、1人だけ僕がいる状態です。
ちなみに、他のフロアにはそれぞれ同世代が複数名ずつしっかり揃ってます。

『やりやがったな!』という気持ちが強いです。
ありがたい試練と受け取って当日レイヴ野郎にならないよう臨みます。

【今回のお題】

さて、当連載に於ける自分の回ではハードテクノのサブジャンルにテーマを絞り、その中のオススメ楽曲について取り上げていく形式となっております。

ハードテクノとはどういった音楽を指すのか知りたいと云う方がいらっしゃいましたら約半年に渡ってお送りしておりました特別連載ハードテクノとは何か?をご参照ください。

ハードテクノをサブジャンルごとに分類し、それぞれの生い立ちや代表曲などをまとめております。

今回取り上げるサブジャンルは

ハードアシッド

です。

特別連載に於いては3回目に取り上げたアシッドシンセを用いたハードテクノです。
この音楽にスポットを当てた特集は過去4回(※)行っておりますが、前回から1年経ってしまったこともあり、改めてここ1~2ヵ月の間にリリースされたトラックについてピックアップしていきます。


新作ハードアシッド (2022年02月版)
新作ハードアシッド (2021年04月版)
新作ハードアシッド (2020年08月版)
新作ハードアシッド (2020年02月版)

早速ですがここ1~2ヶ月でリリースされたハードアシッド紹介いってみましょう。

【曲紹介】

Hardwell, Maddix feat. Luciana / ACID

ACID feat. Luciana (Extended Mix) by Luciana, Hardwell, Maddix on Beatport

オランダのプロデューサー同士、HardwellMaddixによるアシッドテクノ
2010年代のEDMシーンを牽引してきた両者が2020年代に入り、共にテクノのシーンの最前線を走っているとは当時誰も思わなかった筈です。
しかしこの曲にも見られるロングブレイクを活かした展開とインパクトのあるリフのサウンド、そして叩きつけるようなアタック強めのリズムは前出のキャリアに裏打ちされるかのようです。
セットの序盤、中盤、終盤のどこでもバッチリアリーナ映えする即戦力トラック。

Therian Shifter / Godzilla (Nik Wel remix)

Godzilla (Nik Wel remix) by Therian Shifter on Beatport

ドイツのプロデューサーNik Welによるアシッドテクノ
日本が世界に誇る怪獣をテーマにした曲であり、あの鳴き声もサンプリングされております。
原曲はしっとりしたモダンテクノに近い仕上がりなのに対し、こちらのリミックスは重たいグルーヴとアシッドシンセを前面に出したフロア蹂躙スタイル。
リズムが若干前のめりなのとウワモノの質感を活かしてテックトランスとの繋ぎを考えてみるのも面白そうな曲です。

Dica / Mind-Blowing Side Effects

Mind-Blowing Side Effects (Original Mix) by Dica on Beatport

フランスのプロデューサーDicaによるハードアシッド
ディストーションアシッドと疾走感のあるリズム編成によるストレートなハードアシッド
周辺のハードテクノとの橋渡し役として良い感じに機能してくれるので、とりあえず持っておくと安心できます。

Rangel Coelho / Crazy Acidity

Crazy Acidity (Original Mix) by Rangel Coelho on Beatport

ブラジルのプロデューサーRangel Coelhoによるハードアシッド
ローファイなリズムと跳ねるようなリフのアシッドシンセが特徴的なトラック。
ややアングラで妖しい雰囲気がずっと漂っているのがこのサブジャンルならではという感じがしますね。

Zyco, Tio Tony / Lo Que Me De La Gana (Tassid Remix)

Lo Que Me De La Gana (Tassid Remix) by Zyco, Tio Tony on Beatport

イギリスのプロデューサーTassidによるハードアシッド
やや速いテンポとタフなリズムを擁した攻撃的なハードアシッド
うっすら敷かれたアラームのようなシンセからレイヴの残り香も漂ってくるのも個人的には推しポイント。

ARDL / Everybody In The Basement

Everybody In The Basement (Original Mix) by ARDL on Beatport

フランスのプロデューサーARDLによるハードアシッド
本日の最硬リズム大賞。
アシッドシンセのパターンも展開によって細かく変えていたり、ハードダンスに通ずるギラついたシンセも並行して鳴っていたりとかなりアグレッシヴなサウンド使いをしています。
レイヴ文脈にもハードテクノ文脈にも跨ったド派手なトラック。

Marcio M. & Tiago Santos / Detonation Procedure

Detonation Procedure | Marcio M. & Tiago Santos | Pounding Warehouse

ブラジルのプロデューサー同士、Marcio M.Tiago Santosによるハードアシッド
アシッドシンセは前面に出ているというより、ベースとして曲全体の前のめりなグルーヴを支えているような役割を担っています。
リフの単音の感じとかあんまり聴かないですし、ましてやそれがパラメータを変えて進行していくという風変わりな音使いが特徴的。
ブレイクで急に鳴るホーンの音もちょっとした面白ポイントですね。

“Bad Boy” Pete vs. Schnootz / Acid Dub Tekno Lineage

Acid Dub Tekno Lineage | “Bad Boy” Pete vs. Schnootz | Flatlife Records

イギリスのプロデューサー“Bad Boy” Peteによるハードアシッド
裏打ちで入っている生音っぽいサウンドやボーカルに対する残響の効かせ方にレゲエのマインドが見えるトラック。
アシッドシンセのパターンもめちゃめちゃ詰まっていて忙しさと異質な感じが同居しているアングラな印象を受ける、その一方で暗さが殆どないので特徴的なスタイルだなと感じます。

FLYMEON / RAVING MOTHAFUCKA

RAVING MOTHAFUCKA | FLYMEON | Rave Alert

ハードロックの大名曲をアシッドテクノに魔改造し、あまつさえ自身もギターを弾きながらライブを行うフランスのプロデューサーFLYMEONによるハードアシッド
(いつ見てもこのライブ風景はこの人オリジナルだなと思えるので何度でも見てしまう。)

して、この曲ものっけからヲトコ臭いボイスループが繰り広げられ、シャウトの後にアシッドシンセINという、なんというか精神性がハードロックとかメタル過ぎる。
ブレイクでも叫びまくっているし、とてもうるさくて良い。
リズムの質感やウワモノの豊富さ、タイトな構成からハードダンスの方が合わせやすいかもしれませんね。

最後に直近ではないものの、今年リリースされた中から個人的にインパクトの高かったものを。

DJ Caline / Acid Megadrive

Stream Free DL | DJ Caline – Acid Megadrive [DUR004] by The Finest Techno | Listen online for free on SoundCloud

フランスのプロデューサーDJ Calineによるハードアシッド
プリセット感丸出しのキックにいきなりビックリさせられますが、そこにアーメンブレイクが乗っているのも輪をかけて変わっているというか、初期衝動感が凄い。
そこにアシッドシンセが入ってくるもんだから、作曲の思想が2023年から30年程かけ離れている印象を受けます。
ちなみにフリーダウンロードです。

あとオマケ的に今回のテーマにだけは沿っているやつをさっくりと。

Andrew Meller / Born Slippy (Luca Morris Extended Remix)

Born Slippy (Luca Morris Extended Remix) by Andrew Meller on Beatport

なんでこれが今更!?
そしてなんでアシッドシンセアレンジ!?

今年出た今更感のあるアシッドシンセが乗っているやつといえば前回のHardonizeでTAKAMIさんがかけて爆沸きした

Members Of Mayday / Mayday Anthem (Thomas Schumacher Remix)

Mayday Anthem (Thomas Schumacher Remix) by Members Of Mayday on Beatport

これもそう。
先の話をするとなんとやらですが、Hardonizeクルーが毎回年末に行っているハードテクノ10選、今年もやるとなるとまだ半分も経ってないのにもう大変なことになりそうな予感がします。

【まとめ】

以上、新作ハードアシッドをお送りしました。
相変わらず探すのには一工夫要る界隈ではあるものの、旧来のStay Up Forever直系の王道サウンドから、最近のハードテクノと融合したようなスタイルまでまだまだリリースが続いている状況です。
反面、変わり種系は自分の観測範囲には無かったのですが、まぁタイミングの問題かもしれませんし、年末くらいになったら改めて今年のDIG成果を報告したいところです。

と言いつつ、オマケでちょろっと書いたように今年はとにかく大ネタリメイクが出まくっている印象があるので、そればっかりのとてもシャバい10選になるかもしれない可能性を否定しきれないため、戦々恐々としながら引き続き見守っていきたいと思います。

そんなワケで今回はここまで。

次週06月13日(予定)は774Muzikさんが担当します。
では。

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