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TAK666執筆記事インデックス:今週のオススメハードテクノ - Resident’s Recommend 2023/12/07

こんばんは。TAK666です。
レジデントが代わる代わるオススメハードテクノを紹介するこのコーナー、
2週間ぶりに担当致します。

【近況】


なぜこれがヴァイナル化されているんだ!?
2002年にリリースされた同人音楽で、いわゆる電波ソングに分類される、特にメッセージ性はないが可愛いボーカルを主軸としつつも、
テクノ、ハウス、ダウンテンポ、ベースミュージック、果てはハッピーハードコアまで幅広いクラブミュージックの要素が見え隠れする怪作アルバム。
当時の同人音楽の中でも相当変なスタイルの作品として認識されており、コアなファンが多いということは知っておりましたが、
20年の時を経てこのような形で再販されるとは思ってもいず、オリジナル盤持っているのに思わず買ってしまいました。

なんというか、手に取ってみると物としての存在感が強過ぎます。
値段の高さもあって安直に人に薦めることはできないのですが、同じような時代とシーンを生きてきた方であれば是非。
ぱんださんようちえん/再生ハイパーべるーヴ|アニソン|ディスクユニオン・オンラインショップ|diskunion.net

ちなみに中身を聴きたいだけであればBOOTHの配信版が既にございます。
(DL販売) ぱんださんようちえん – bermei.inazawa @BOOTH – BOOTH

【告知1】

次回Hardonizeの日程が公開となっております。

今回はB2Bスペシャルと題し、当パーティーのレジデント4名が1人ずつB2B相手となるゲストを引き連れてプレイするというスタイルで執り行います。
全出演枠がB2Bなので、いつも以上にハードテクノが流れたり流れなかったりしますが、そういうハプニングもひっくるめてお楽しみ頂けると幸いです。
具体的な出演者情報も近々公開されますので、何卒。

【告知2】


来週末12月17日(日曜日)に予てよりお世話になっている錦糸町の日本酒飲み放題バー、LITTLE SAKE SQUAREにて行われる、開店8周年を記念したパーティーに出演致します。
Takayuki KamiyaさんREV-TUNEさん12_1さんなど、テクノを中心にお店に縁のある方々が揃っております。
例によってこの日も日本酒飲み放題らしいので、お酒と音楽の好きな方は是非。

【今回のお題】

さて、当連載に於ける自分の回ではハードテクノのサブジャンルにテーマを絞り、その中のオススメ楽曲について取り上げていく形式となっております。

ハードテクノとはどういった音楽を指すのか知りたいと云う方がいらっしゃいましたら約半年に渡ってお送りしておりました特別連載ハードテクノとは何か?をご参照ください。

ハードテクノをサブジャンルごとに分類し、それぞれの生い立ちや代表曲などをまとめております。

ところでこの連載も2016年から始まり、期間でいうと7年とか行っているもので、振り返ると記事の数も膨大になってきました。
自分の執筆したものについては最下段にリンクを貼ってまとめておりますが、更新ごとに追記しているだけなので特定のトピックごとに追うのが大変。
その一方で当サイトは結構色々な方が訪れているようで、特に先の拙筆ハードテクノとは何か?は未だに閲覧数が多かったりします。(ありがとうございます。)

というわけで、今回はいつものオススメ楽曲を紹介する内容ではなく、

これまでTAK666が執筆した記事のインデックス化

となります。

初めて当サイトをご覧になる方に向けてジャンルごとに分類を行いましたので、これを参考に各々好きなテーマに関する造詣を深めて頂けたらと思う次第です。

【目次】

[定期特集]
01. ●●年のハードテクノ10選
02. フリーダウンロード
03. プレイリストピックアップ
04. M3、同人音楽特集

[ジャンル別 – テクノ]
05. テクノ
06. ハードミニマル
07. ハードアシッド
08. ハードハウス
09. シュランツ
10. ハードグルーヴ
11. インダストリアル
12. テックトランス
13. メロディアステクノ
14. その他ハードテクノ

[ジャンル別 – その他]
15. ハードダンス
16. ディスコ
17. サイケデリックトランス
18. レイヴ
19. ベースミュージック
20. ドラムンベース
21. ロック、ヒップホップ
22. アニメソング、ゲームソング

[不定期特集]
23. プレイバック
24. ワードテーマ
25. その他

【01. ●●年のハードテクノ10選】

2020年の年末より毎年開催している恒例企画。
その年の印象的だったトラックをHardonizeレジデント4人がそれぞれ10曲ずつピックアップしております。

【特集】Hardonizeクルーが選ぶ2022年のハードテクノ10選 【TAK666編】
【特集】Hardonizeクルーが選ぶ2021年のハードテクノ10選 【TAK666編】
【特集】Hardonizeクルーが選ぶ2020年のハードテクノ10選 【TAK666編】

【特集】Hardonizeクルーが選ぶ2008-2023オールタイム・ベスト10選 【TAK666編】

【02. フリーダウンロード】

こちらも恒例企画。
年に1度、直近1年の間に公開されたフリーダウンロードトラックをまとめて紹介しております。

【特集】フリーダウンロード2022 (前編) / (後編)
【特集】フリーダウンロード2021 (前編) / (後編)
【特集】フリーダウンロード2020 (前編) / (後編)
【特集】フリーダウンロード2019 (前編) / (後編)
【特集】フリーダウンロード (2019年01月公開)
【特集】ブートレグ、フリーダウンロード (2018年06月公開)
【特集】ブートレグ、フリーダウンロード (2017年09月公開)
【クリスマス2016特集】ブートレグ、フリーダウンロード (2016年12月公開)

【03. プレイリストピックアップ】

パーティーの開催翌週以降に更新。
だいたいHardonizeはこういった音が流れますので、参考として是非。
尚、自分の場合、回によっては全くハードテクノが使われていないこともあります。

2023年 / Hardonize#45 / Hardonize#44 / Hardonize#43
2022年 / Hardonize#42 / Hardonize#41 / Hardonize#40
2021年 / Hardonize#39 / Hardonize#38 / Hardonize#37.5
2020年 / Hardonize#37 / Hardonize#36 / Hardonize#35
2019年 / Hardonize#34 / Hardonize#33 / Hardonize#32
2018年 / Hardonize#31 / Hardonize#29
2017年 / Hardonize#26、Hardonize#27、Hardonize#28 / Hardonize#28 ゲストDJ
2016年 / Hardonize#25

その他、たまに関連のあるパーティーでのプレイリストを取り上げることもあります。
【特集】桜逢祭 プレイリストピックアップ (2023年04月公開)
【特集】前回の早稲田音泉で紹介した曲 (2020年10月公開)

【04. M3、同人音楽特集】

個人的ライフワークとして、同人音楽の収集というのを行っており、年に2回行われている同人音楽即売会M3の開催に合わせて、その時々でリリースされるテクノを始めとするクラブミュージックをピックアップしております。

2023年 / M3-2023春 / M3-2023秋
2022年 / M3-2022春 / M3-2022秋
2021年 / M3-2021春 / M3-2021秋
2020年 / M3-2020春 / M3-2020秋
2019年 / M3-2019春 / M3-2019秋
2018年 / M3-2018春 / M3-2018秋
2017年 / M3-2017春 / M3-2017秋

番外編としてこういった内容でも執筆しております。
【Hardonize10周年特集】10年前の同人テクノ (2018年02月公開)
【特集】同人音楽+テクノ (2017年01月公開)

ここからはジャンルごとにカテゴリー分けしていきます。

【05. テクノ】

言わずと知られたハードテクノの原型ですね。

最近のお気に入り。

Mha Iri / Never Go Back to Sleep

Mha Iri – Never Go Back to Sleep (Original Mix) [Drumcode] | Music & Downloads on Beatport
ブレイク明けのリフのインパクトがナイス。
直近で出演したパーティーに於いて2連続で使用しているくらいには気に入ってます。

【特別連載:ハードテクノとは何か?】第1回:黎明期編

アーティスト特集

Len Faki / Alan Fitzpatrick / Rebeld Records /
Filterheadz / OmanticRecords / X-Dream
Butch

また、少し変わったアプローチとして以下のような特集も執筆しております。

【特集】テクノに近いビート、テンポの日本語ラップ (2022年07月公開)
ヒトクセあるサンプリングのテクノ (2022年06月公開)
【特集】テクノのリズムを纏ったバンドの曲 (2022年03月公開)
新作速いテクノ (2020年09月版) (2020年09月公開)
ゲームミュージックに於けるテクノ (2020年06月公開)
グレイエリア (2017年10月公開)

【06. ハードミニマル】

速い+硬い+反復をキーとするアグレッシヴなハードテクノのスタイル。

最近のお気に入り。

ANNE / Turn Back Time

ANNE – Turn Back Time (Original Mix) [Mutual Rytm] | Music & Downloads on Beatport
往年のハードミニマル好きには刺さるのではないかと思われるアルバム、Symbiosisより。

【特別連載:ハードテクノとは何か?】第2回:ハードミニマル編

新作ハードミニマル (2021年09月版)

アーティスト特集

Eric Sneo / Chester Beatty / Pasquale Maassen
Kwadratt / DJ Reversive

【07. ハードアシッド】

アシッドサウンド+速い+反復 (+長い)が特徴的な禍々しいハードテクノのスタイル。

最近のお気に入り。

Tik Tok Taylor, Dilks & Kari / Reclaim The Streets

Reclaim The Streets | Tik Tok Taylor, Dilks & Kari | P.I.M.P. Records
バウンシーなリズムとディストーションアシッドが愉快なトラック。

【特別連載:ハードテクノとは何か?】第3回:ハードアシッド編

新作ハードアシッド (2023年06月版)
新作ハードアシッド (2022年02月版)
新作ハードアシッド (2021年04月版)
新作ハードアシッド (2020年08月版)
新作ハードアシッド (2020年02月版)

アーティスト特集

Benji303 / Sterling Moss / D.A.V.E. The Drummer
Jamie Taylor aka Tik Tok / Ganez The Terrible

【08. ハードハウス】

ロングブレイクを有する展開+跳ね系リズム+長くないスケールのリフを特徴とするハードダンスの1種。

最近のお気に入り。

Uke / Dirty Bomb (Nomadic Remix)

Uke – Dirty Bomb (Nomadic Remix) [Boxt] | Music & Downloads on Beatport
ハードハウスマナーを守りつつ、テクノにも届きそうな厚いリズムが新しい。

【特別連載:ハードテクノとは何か?】第5回:ハードハウス編

新作ハードハウス (2023年07月版)
新作ハードハウス (2022年03月版)
新作ハードハウス (2021年05月版)
新作ハードハウス (2020年12月版)
新作ハードハウス (2020年04月版)

【特集】ハードハウスクラシック

アーティスト特集

Knuckleheadz / Digital Mafia

【09. シュランツ】

反復+過度に圧縮された重厚なグルーヴ+超速いがキーポイントになっているハードテクノ。

最近のお気に入り。

Hard Drums / Black Eye

Hard Drums – Black Eye (Original Mix) [Physical Techno Recordings] | Music & Downloads on Beatport
突然カバージャケットが萌えイラストになった中身ゴリゴリのハードテクノレーベル、Physical Techno Recordingsより。
中盤でジューク/フットワークのような異様なリズムの崩れ方をするのが面白い。

【特別連載:ハードテクノとは何か?】第6回:シュランツ編

新作シュランツ (2023年03月版)
新作シュランツ (2021年05月版)
新作シュランツ (2020年11月版)

【10. ハードグルーヴ】

パーカッションとハイハットに重点を置いたリズム+流動的なベースライン+シンセサイザーやサンプリングによるリフが特徴的なハードテクノ。

最近のお気に入り。

D’Mike / Egyptian Enchantment

D’Mike – Egyptian Enchantment (Original Mix) [Viso Techno Recordings] | Music & Downloads on Beatport
タイトル通り、やたらアラビックな旋律が厚みのあるパーカッションリズムの上でループする変種トラック。

【特別連載:ハードテクノとは何か?】第7回:ハードグルーヴ編

新作ハードグルーヴ (2023年08月版)
新作ハードグルーヴ (2022年10月版)
新作ハードグルーヴ (2021年11月版)
新作ハードグルーヴ (2021年06月版)
新作ハードグルーヴ (2020年10月版)
新作ハードグルーヴ (2020年02月版)

アーティスト特集

Almir Ljusa / Goncalo M / Rob J.
Norman Andretti a.k.a. Quarill / Steel Grooves / Christian Fischer
Andy BSK / Raul Mezcolanza / David Moleon

【11. インダストリアル】

歪んだ音の反復を特徴とし、メロディーはおろかリフすらない曲が一定の割合で存在する冷徹なテクノ。

最近のお気に入り。

Carara / Broken Arrow

Carara – Broken Arrow (Original Mix) [Gynoid Audio] | Music & Downloads on Beatport
徹頭徹尾無機質。

【特別連載:ハードテクノとは何か?】第8回:インダストリアル編

新作インダストリアル (2022年12月版)
新作非4つ打ちテクノ (2022年09月版)
新作インダストリアルテクノ (2020年05月版)

アーティスト特集

Riotbot / Myler

【12. テックトランス】

トランスの展開やサウンドを含みつつ、テクノのリズム強度やループ感も兼ね備えたハイブリッドなサブジャンル。

最近のお気に入り。

Blashear / Nocturnal

Blashear – Nocturnal (Original Mix) [IAMT Red] | Music & Downloads on Beatport
断片的なアナスタシアシンセが硬いテクノのリズムの上に乗ったレイヴィーなトラック。

【特別連載:ハードテクノとは何か?】第9回:テックダンス編

新作テックトランス (2023年09月版)
新作テックトランス (2022年09月版)
新作テックトランス (2022年03月版)
新作テックトランス (2021年09月版)
新作テックダンス / テックトランス (2021年03月版)
新作テックダンス / テックトランス (2020年04月版)

アーティスト特集

Vinylgroover aka Scott Atrill

【13. メロディアステクノ】

文字通り、メロディーのあるタイプのテクノ。
独自分類なのでジャンル名ではありません。

最近のお気に入り。

Kettama / 1997

Kettama – 1997 (Original Mix) [Steel City Dance Discs] | Music & Downloads on Beatport
開放感のあるシンセがエモーショナルなトラック。

【特別連載:ハードテクノとは何か?】番外第1回:メロディアスハードテクノ編

新作仄かに旋律を感じるテクノ (2023年05月公開)
泣ける/哀愁漂うメロディーのテクノ (2022年08月公開)
新作シンセの特徴的なテクノ (2021年09月版)
新作速いハウス (2021年07月版)

【14. その他ハードテクノ】

ハードトライバル、触れる機会なかなか少なくて考えものですね・・・。

【特別連載:ハードテクノとは何か?】第4回:ハードトライバル編

新譜紹介 (2018年09月公開)

アーティスト特集

CAVE

ここからはテクノ以外のジャンルについて。

【15. ハードダンス】

【特別連載:ハードテクノとは何か?】番外第2回:ハードダンス編

アーティスト特集

Dark By Design / Technikal

【16. ディスコ】

【特別連載:ハードテクノとは何か?】番外第3回:ディスコ編

新作ディスコ (2023年07月版)
新作ディスコ (2022年09月版)
新作ディスコ (2020年07月版)

アーティスト特集

PHNTM / Bad Boy Bill / Reset! / Bryan Cox

【17. サイケデリックトランス】

新作サイケデリックトランス (2023年11月版)
新作サイケデリックトランス (2022年10月版)
新作サイケデリックトランス (2021年08月版)
新作サイケデリックトランス (2020年08月版)

【18. レイヴ】

【特集】オールドスクールレイヴ (2022年05月公開)

新作レイヴ (2023年08月版)
新作レイヴ系テクノ (2021年08月版)
新作レイヴスタイルテクノ (2020年04月版)

アーティスト特集

Keith Flint (The Prodigy) / Special Request / Atix / Paul Cronin

【19. ベースミュージック】

新作ディープ系ベースミュージック (2023年09月版)
新作ベースライン (2021年04月版)
新作ディープ系ベースミュージック (2020年05月版)

アーティスト特集

Dismantle / Kanji Kinetic

【20. ドラムンベース】

【特集】グレイエリア (2017年10月公開)
【特集】ガラの悪いドラムンベース (2022年06月公開)

新作4つ打ちドラムンベース (2021年07月版)

アーティスト特集

Audeka / ASC

【21. ロック、ヒップホップ】

【特集】一風変わったトラックの日本語ラップ (2023年06月公開)
【特集】テクノに近いビート、テンポの日本語ラップ (2022年07月公開)
【特集】テクノのリズムを纏ったバンドの曲 (2022年03月公開)

【22. アニメソング、ゲームソング】

【特集】アニメソング、ゲームソング (2022年05月公開)
【特集】ゲームミュージックに於けるテクノ (2020年06月公開)

【23. プレイバック】

最新トラックではなく、一昔前にリリースされたトラックにスポットを当てている回です。
クラシック、アンセムに当たるものや、個人的に思い入れのあるトラックなどについて。

ハードハウスクラシック (2023年10月公開)
オールドスクールレイヴ (2022年05月公開)
時代を超えたテクノアンセムリミックス (2021年12月公開)
一生忘れないハードテクノ (2021年10月公開)
Incident (2018年06月公開)
【Hardonize10周年特集】10年前の同人テクノ (2018年02月公開)
【Hardonize10周年特集】10年前のハードテクノ (2018年01月公開)
【Hardonize10周年特集】10年前の日本のハードテクノ (2018年01月公開)

【24. ワードテーマ】

特定のワードをテーマに、関連する楽曲をリリース年度を問わず紹介しているものになります。
思い付きで更新。

タイトルに夏関連のワードが入ったテクノ (2023年08月公開)
曲名に『チョコレート』が入ったトラック (2021年02月公開)
曲名に『春』とか『桜』とか入ったトラック (2017年04月公開)

【25. その他】

楽曲紹介とは別のテーマを取り上げたものになります。
Hardonizeで公募企画を行った際に執筆した公募用DJMIXの組み方なんかは個人的に思い入れがありますし、かなり閲覧数も多かったですね。

AIにテクノの選曲をさせ、それを元にMIXを録るまで (2023年03月公開)
2022年国内レコードショップ特集 (2022年08月公開)
公募用DJMIXの組み方 (2020年09月公開)
DIG自慢:RECOfan渋谷BEAM店閉店セール (2020年07月公開)
直近のパーティーピックアップ (2019年05月公開)
DIG自慢:ジャニス閉店セール (2018年12月公開)
四文屋難民メンバー紹介 (2018年05月公開)
Bandcamp限定リリース (2018年03月公開)

【次回】

そんなワケで今回はここまで。

そして次回から毎年恒例の特集

Hardonizeクルーが選ぶ
2023年のハードテクノ10選

がスタートします。

その名の通り、2023年ももう終わりということで今年リリースされた中から印象的だった10曲を当レジデントメンバーがそれぞれ選びます。

トップバッターは774Muzikさん。
12月12日公開予定です。
お見逃しなく。

では。

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新作サイケデリックトランス特集:今週のオススメハードテクノ - Resident’s Recommend 2023/11/23

こんばんは。TAK666です。
レジデントが代わる代わるオススメハードテクノを紹介するこのコーナー、
2週間ぶりに担当致します。

【近況】

先週末、めちゃめちゃパーティー多かったですね。
深夜だけで3件ハシゴしたんですけど、流石にもうちょっと絞った方が良かったかもと思ったりしました。
そしてその道中に知り合いに補足されたり。

(正直面白かった報告。)
みんな夜遊びしてましたね。

【告知1】

今週末、11月25日(土曜日)に渋谷R Loungeで行われるハッピーハードコアの老舗パーティーの年末版、HAPPY JACK 忘年会MorphonicsさんとB2Bで出演致します。


流石に無策ではマズいと思ったのか、本人から『何やる?』って送られてきて(大先輩ながら)この人可愛いなと思いました。
パーティーカラーであるハッピーなバイブスに沿えるように、且つお互いのキャリアを活かした内容を目指す心持ちです。

【告知2】

そして同日11月25日(土曜日)に静岡COAで行われるテクノパーティー、MY WORLD出演致します。


開催地は静岡なのにTakayuki KamiyaさんNOMYさんBound Roundさんと、東京面子がめちゃめちゃ多い、不思議なパーティーです。
各々遠方の地でどんなプレイをカマすのか、加えてローカルのライブ勢も初見なので、とても楽しみです。

【今回のお題】

さて、当連載に於ける自分の回ではハードテクノのサブジャンルにテーマを絞り、その中のオススメ楽曲について取り上げていく形式となっております。

ハードテクノとはどういった音楽を指すのか知りたいと云う方がいらっしゃいましたら約半年に渡ってお送りしておりました特別連載ハードテクノとは何か?をご参照ください。

ハードテクノをサブジャンルごとに分類し、それぞれの生い立ちや代表曲などをまとめております。

ですが、今回取り上げるテーマはハードテクノの分類外となる

サイケデリックトランス

とします。

その名の通り、無機質で幻想的なリフやサウンドと複雑な展開を含んだトランスの亜種に於ける最大勢力となるジャンルです。
具体的な特徴としては

・機械的且つうねるリフ、グルーヴ
・文字で表すとコツン、コツンといった感じの非常にアタックの強いキック
・ブレイクが複数存在する複雑な展開

などが挙げられ、個人的な思い入れとしてはクラブミュージックというものに傾倒する切欠となった音楽でもあります。

当連載に於いてサイケデリックトランスにスポットを当てるのは今回で4回目となります。
(2022年10月 / 2021年08月 / 2020年08月)
だいたい年に1回ペースで取り上げてますね。
未だに縁のある音楽ですし、Hardonizeでプレイすることもあるので年に1回くらいは紹介したいと思っているのですが、そういえば今年まだやっていなかったことにギリギリで気が付いた次第です。
危ない危ない。

早速ですが新作サイケデリックトランス紹介いってみましょう。
例によってここ1~2ヵ月の間にリリースされたトラックをメインとします。
尚、試聴は配信サイトで用意されたものだと短すぎるため、購入先リンクとは別にアップロードされたものを埋め込んでおります。

【曲紹介】

XenTraX / Sacred Frequencies

XenTraX – Sacred Frequencies – YouTube

XenTraX – Sacred Frequencies (Original Mix) [MadMinds Records] | Music & Downloads on Beatport

フィリピンのプロデューサーXenTraXによるサイケデリックトランス
長尺のイントロはサイケ然としているのに、リズムパートに入ると途端にウワモノが削ぎ落されたハードミニマルっぽくなるトラック。
後半のブレイクではM1ピアノが入ってきて謎にレイヴっぽくなるのも特徴的。
こういう形のクロスオーバースタイルは珍しい部類だと思うので、ジャンル間の橋渡しか、サイケの導入部分として機能しそうです。

Gabry Ponte, Vini Vici / Damage

Vini Vici & Gabry Ponte – Damage (Extended Mix) – YouTube

Gabry Ponte, Vini Vici – Damage (Extended Mix) [Smash The House Official] | Music & Downloads on Beatport

イタリアのプロデューサーGabry Ponteと、イスラエルのプロデューサーユニットVini Viciによるサイケデリックトランス
テクノハウスに於いて度々用いられるWildchild / Renegade Masterを豪快にサンプリングしたトラック。
リズムはサイケでありながら、低音の深度やループ主体のウワモノなどテクノとの親和性も感じられます。
かなり汎用性が高いので、リズムスイッチ的に使ってインパクトを稼ぐのにかなり役に立ちます。

Deborah De Luca / Baila Fuego

Stream BAILA FUEGO – Deborah De Luca by Deborah De Luca | Listen online for free on SoundCloud

Deborah De Luca – Baila Fuego (Original Mix) [Solamente] | Music & Downloads on Beatport

イタリアのプロデューサーDeborah De Lucaによるサイケデリックトランス
極端なまでにウワモノを削ぎ落し、前のめりなサイケ独特のグルーヴでグイグイ引っ張っていくタイプの曲。
後半のブレイクで突然ガバキックっぽい、ラフなリズムにスイッチする辺りとかギョッとしますね。
ループメインのハードミニマルとの橋渡しに使ったり、いっそハードミニマルの中に放り込んでみるのも面白そうです。

Pudova / Panic At the Disco

Panic At the Disco – YouTube

Pudova – Panic At the Disco (Original Mix) [Pudova Records] | Music & Downloads on Beatport

ブラジルのプロデューサーPudovaによるサイケデリックトランス
跳ね系リズムのストレートなサイケですが、笛やストリングスを用いたやけにアラビックなウワモノが独特。
ウワモノの足し引きによって展開が作られる構成は今時のトラックっぽい印象を受けます。
真面目過ぎず、かといって変過ぎずの丁度良いバランスを保っていますね。

Tommy Pulse / Arrival

Tommy Pulse – Arrival (Original Mix) [Genetic Vibration] | Music & Downloads on Beatport
(フル試聴なし)

オランダのプロデューサーTommy Pulseによるサイケデリックトランス
ソリッドで推進力のあるリズムと、オーバードライブアシッドのリフが絡み合う現行のメインストリームスタイルと言って良いトラック。
ビートの硬さを活かしてテックトランスと繋げても良い感じ。

Aktyum / Euphoria

MAHD0223 Aktyum – Euphoria [Psy Trance] – YouTube

Aktyum – Euphoria (Original Mix) [Maharetta Records] | Music & Downloads on Beatport

アルゼンチンのプロデューサーAktyumによるサイケデリックトランス
ダークで疾走感抜群のボトムにウワモノの細かい使い分けと、禍々しくもテクニカルさが光るトラック。
深夜に聴きたい度で言ったら今回紹介する中ではピカイチかもしれません。

Marc Deal, Fabio Fusco, Trip-Tamine / Wild Child

Fabio Fusco, Trip-Tamine, Marc Deal – Wild Child (Official Audio) – YouTube

Marc Deal, Fabio Fusco, Trip-Tamine – Wild Child (Original Mix) [Spin Twist Records] | Music & Downloads on Beatport

ドイツのプロデューサー3名、Marc DealFabio FuscoTrip-Tamineによるサイケデリックトランス
かなり風変わりな跳ね系リズムに男性ボーカルという、何となくボディミュージックを彷彿とさせる曲。
ベースのうねり方がかなり気持ち悪くて良いですね。
サイケ以外の使い方を模索した方がハマる確率が高いかもしれません。
尚、この音楽にしては尺が4分と短めなので、そこは要注意。

Sidewave / Binary Symphony

Binary Symphony – YouTube

Sidewave – Binary Symphony (Original Mix) [Psyfeature] | Music & Downloads on Beatport

ブラジルのプロデューサーSidewaveによるサイケデリックトランス
ややファットなアレンジのボトムにドライブ感のあるハイハットが加わり、推進力と重厚感を合わせ持った攻めっ気のあるリズムが聴けます。
・・・が、ブレイクでは全ての音が止まり、古典クラシック音楽トッカータとフーガのオルガンが鳴り出す、フザケっぷりが度を越している曲。
勿論、ブレイクが明けたら何事もなかったかのように元の展開に戻ります。
完全飛び道具枠。大好き。

Zanon / The Flute

Zanon – The Flute (Original Mix) – YouTube

Zanon – The Flute (Original Mix) [DistroKid] | Music & Downloads on Beatport

ブラジルのプロデューサーZanonによるサイケデリックトランス
フザけたサイケ2曲目。
例によってリズムや全体的な出音は現行のメイントリームに準拠したしっかりしたものになっていますが、ブレイクで無音になり、何が鳴ると思います?
曲名をご覧ください。そういうことです。
それも古典音楽で使われるオリエンタルなサウンド要員とかではなく、小学校で使っていたリコーダーに近い音で脱力感の方が大きいです。

そんな音がサイケのリズムに合うと思います?
合ってるわけないんですよね。音楽って本当に自由ですよね。

フザけた曲が続いたので爽やかな曲を聴いてデトックスしましょう。

Gadjon / Better

Better – YouTube

Gadjon – Better (Original Mix) [1db Records] | Music & Downloads on Beatport

ブラジルのプロデューサーGadjonによるサイケデリックトランス
ビートは一貫してサイケ、でもウワモノはピッチを高くした女性ボーカルとギターという、これもかなり変わった構成の曲です。
とはいえ全体的にサウンドがレトロ寄りということもあり、変ではあるのですが、纏まりがあります。
サイバネティックなサウンドが多いサイケとしての使いどころは難しいかもしれませんが、かなり気に入っています。

最後にこれもまたサイケデリックトランスのスタイルの1つである、速いテンポの曲を1つだけ。

Narxz, Quantiko / Crystal Dreamscape

Crystal Dreamscape – YouTube

Narxz, Quantiko – Crystal Dreamscape (Original Mix) [Black Out Records] | Music & Downloads on Beatport

スイスのプロデューサーNarxzと、イタリアのプロデューサーQuantikoによるサイケデリックトランス
テンポが速くなったことで音の密度も高くなり、より忙しいフレーズに聴こえますね。
とはいえ、開放感のあるパッドシンセやスペーシーなワンショットサンプル、フューチャーベース由来の可愛いサウンドが用いられており、終始アップリフティングで聴きやすい部類。
こういう明るくて速いサイケはかなり好きです。

これは完全に余談ですが、もしこういった系統の曲をお探しでしたらオススメしたいアーティストにCrazy Astronautという方がおります。
活動拠点はロシアで、今は1年に1曲出すか出さないかというリリースペースですが、ほぼ全ての曲がこの高速スタイル、しかも一部の曲はフリーダウンロードで公開されています。
例として1曲だけサクッと載せておきます。

Crazy Astronaut (with VG) / Funky Shit 2014

Funky Shit 2014 (with VG) | Crazy Astronaut | HOW2MAKE RECORDS

ブレイクであえてアコースティックなギターを使ったり、当時の流行であったワブルベースを用いたり、メインフレーズは一貫してアップリフティングだったり・・・何より実験的な要素が多いにも関わらずアングラ感がないという辺りが絶妙です。
丁度10年前の曲ですが、当時これを聴いたとき、かなり衝撃を受けました。
今でも全然好きです。

【次回】

そんなワケで今回はここまで。

次週11月28日は774Muzikさんが担当します。
では。

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