こんばんは。TAK666です。
レジデントが代わる代わるオススメハードテクノを紹介するこのコーナー、
2週間ぶりに担当致します。
【告知1】
予てよりお伝えの通り、次回のHardonizeは番外編として静岡での開催となります。
ロケーションは静岡市内のハコ、静岡COA。
こちらにはFunktion-Oneというメーカーのスピーカーが常設されており、かなり低音映えするサウンドで有名です。
自分個人として何度かブースに立ったことがあり、その際はそれを良いことにディープ系ベースミュージックまで広げたプレイをしました。
普段と異なるロケーションだからこその試みがあるかもしれないと思うと楽しみですね。
出演者については追々発表していきます。
日にちは05月18日(土曜日)、14時からとなります。
静岡COAにて皆様のご来場をお待ちしております。
【告知2】
こちらもお伝えしておりますように、来週の竹芝BANK30で行われる、同店の3周年を記念したパーティーにHardonizeレジデント総出で出演します。
竹芝BANK30の3rd Anniversaryが2/23(金・祝)のデイタイムに開催!今回もテラスフロアをBUZZx3が担当します!
2024.2.23(FRI)
BANK30 3RD ANNIVERSARY LAST DAYBAYSIDE TERRACE
POWERED BY BUZZ×3
REMO-CON / SHINKAWA / YO-C / ATT / TAKAMI / Hardonize Crew (774Muzik / Sango / TAK666 / yuduki) pic.twitter.com/XGJeuS3dLA— ATT (@attdj) January 17, 2024
何度見てもこの豪華面子の中に我々がいるのが不自然で仕方ない。
しかしこうして貴重な機会を頂いたからにはしっかりと務めを果たしましょうというのが4人の共通見解です。
先輩方には及ばないにしろ、15年間パーティーを通して蓄えてきた各種ハードテクノを揃えて臨みます。
日にちは02月23日(金曜日・祝日)、15時からとなります。
竹芝BANK30にて皆様のご来場をお待ちしております。
【告知3】
加えて個人の出演としてBANK30 3RD ANNIVERSARY LAST DAYの翌日にENTER THE CENTERというパーティーが控えております。
2024.02.24(SAT) 23:00-
“ENTER THE CENTER” -Bonkers JAPAN TOUR-
at clubasia / Shibuya
ADV Ticket 3,500yen-
DOOR 4,000yen-[Special Guest]
SHARKEY from UK[Exclusive Guest]
Rob IYF from UK (Exclusive set)
MONSTER from UKADVチケットは近日販売開始!#ETC01 pic.twitter.com/pwWAmfO9md
— ENTER THE CENTER (@EntertheCenter0) January 15, 2024
この日来日公演となるSharkeyは30年近くハードコアのシーンに立ち続けているトップランナー。
特にトランスコア、フリーフォームハードコアと呼ばれる抒情的且つ攻撃的なサウンドに於いて一時代を築き上げたアーティストとして確固とした地位と信頼を集めています。
彼がレギュラーで参加していた、かつてReactからリリースされていたBonkersというMIX CDシリーズは、インターネットでの情報収集が難しかった当時のハードコアヘッズにとって最新楽曲を総ざらいできるカタログのような役割を果たしており、むしろ避けて通る方が難しかったように思えます。(ですよね?Sangoさん。)
そんなレジェンドクラスのアーティストに加え、同郷イギリスの後輩格であるRob IYF、Monsterも一挙に来日する貴重なパーティーです。
脇を固めるローカルプレイヤーも国内ハードコア、ドラムンベースシーンから選りすぐりの腕利きが揃っている一方、TAKAMIさんやMorphonicsさんといったHardonizeとも縁のある方々も出演します。
そう、全く毛色の異なるパーティーなのにTAKAMIさんと2日連続で一緒の現場です。
これもなかなか珍しい。
日にちは02月24日(土曜日)、23時からとなります。
渋谷clubasiaにて皆様のご来場をお待ちしております。
【今回のお題】
さて、ここ数年の新年1発目の僕の記事では正月のお年玉に因んだフリーダウンロード楽曲を取り上げる特集を行っており、今年もそれに沿った内容で執筆しておりました。
ご覧頂けておりますでしょうか?
尚、過去の記事はこちらです。
2022 (後編) / 2022 (前編) / 2021 (後編) / 2021 (前編) / 2020 (後編) / 2020 (前編) / 2019 (後編) / 2019 (前編) / 2018
今回はその続きとなる内容になります。
前回は主にメインストリームテクノやオーソドックスなハードテクノにスポットを当てておりましたので、
今回はよりファンクネス指数の高いハードグルーヴやディスコをメインに取り上げていきます。
尚、昨年は当該カテゴリーだけで1つの特集が組めるほどリリースが豊作で、例年とは大きく異なるムーブメントのようなものを感じました。
流行りというのは分からんもんですが、僕としては良作が聴けるなら何が流行っていても構わんスタンスです。
前置きもそこそこに早速お送りします、
いってみましょう。
【曲紹介】
Stream KIKO TESLA – DESIGNED TO GROOVE by KIKO TESLA | Listen online for free on SoundCloud
オーストラリアのプロデューサーKIKO TESLAによるディスコ。
うねりのあるベースフレーズにストリングスとソウルフルなボーカルが特徴的なトラック。
サウンドとしてはファンクネス指数高めな一方、割とループ主体の構成になっているのとややビートが硬めなので、アーバン寄りのテクノ~ハウスの橋渡しにかなり向いています。
Stream TAKEAWAY by CHARMUR | Listen online for free on SoundCloud
アイルランドのプロデューサーCHARMURによるディスコ。
厚みのあるベースラインを軸とするリズムに、サンプリングされたコーラスが延々とループしている推進力重視のトラック。
完全4つ打ちですが、ボイスサンプルやスクラッチからブラックミュージックのエッセンスが感じられるのも良いアクセントになっています。
スペインのプロデューサーIkariによるテクノ。
独特でインパクトのある跳ね系のリズムとリフ回しを前面に推し出したトラック。
リズムの強度に重点を置いている現行のテクノとは異なる、様々なスタイルが混在していた頃のテクノのフレーバーが感じられます。
スロベニアのプロデューサーTineXによるハードグルーヴ。
タイトルにもあるようにディスコの大クラシック、Lipps Inc. / Funkytownが元ネタです。
あの特徴的なボーカルからシンセ、ストリングスからギターまでまるっとサンプリングしており、ビートだけ差し替えたような古きブートレグ精神に溢れた作品。
Stream KAYDEE – Astrophoria (Original Mix) by KAYDEE | Listen online for free on SoundCloud
スイスのプロデューサーKAYDEEによるテクノ。
グルーヴ感のあるベースに小気味良いハイハットで構成されたリズムに、レトロなテイストのリフが陽気さと多好感を演出しているトラック。
変なクセもなく、最近のメロディアスなスタイルのテクノとの相性も良さそうなので、こういうのは積極的に使いたくなります。
スペインのプロデューサーMental Dualityによるハードグルーヴ。
元ネタはCarlinhos Brown / Maria Caipirinhaというサンバで、原曲でもふんだんに使われているパーカッションやホイッスルがこの曲にもしっかり引き継がれております。
ラテンの陽気さを感じられるという意味では今回紹介する中でピカイチですね。
Stream Shake That (On Tha Floor) by Lucas Boston | Listen online for free on SoundCloud
オーストラリアのプロデューサーLucas Bostonによるハードグルーヴ。
サムネイルにもあるように、Eminem ft. Nate Dogg / Shake Thatが元ネタ。
それでいて原曲のドープで妖しい雰囲気はどこへやら、疾走感のあるビートとオーセンティックなテクノのリフを特徴とするアグレッシヴなバックトラックに乗っており、そのかけ離れっぷりが凄まじい。
しかし度々フリーダウンロード特集で取り上げているように、ここ数年でEminemサンプリングトラック爆発的に増えましたね。
テクノとヒップホップがバチバチに対立していたあの頃からは考えられないことなので、個人的には嬉しく思います。
Stream DJ TRACKSUIT – BASEMENT FUNK [FREE DL #1] by LOVED! | Listen online for free on SoundCloud
イギリスのプロデューサーDJ TRACKSUITによるハードグルーヴ。
こちらもラップサンプリングもので、Ultramagnetic MC’s / Poppa Largeが元ネタ。
ストレートなハードグルーヴらしい厚みのあるボトムに時折差し込まれるレイヴスタブとアーメンブレイクスという添え物がなかなか珍しい。
更にはリズムに細かく抜けがあり、かなり遊びがある辺りも面白いトラックです。
ちなみにこのUltramagnetic MC’s / Poppa Largeサンプリングトラック、なぜか去年そこそこ他の曲でも耳にする機会が多かったですね。
オーストラリアのプロデューサーeMPTが手掛けたこちらなんかはモロです。
Ultramagnetic MC’s – Poppa Large (eMPT’s Hardgroove Edit) by eMPT
手数の多いパーカッションリズムを中心に置いたシンプルなハードグルーヴという感じでとても使いやすい。
もう1つUltramagnetic MC’s / Poppa Largeサンプリングトラックとして、韓国のプロデューサーMAR VISTAによるハードグルーヴも紹介します。
Stream POPPA TOOL (SWIPE THE FUNK) by MAR VISTA | Listen online for free on SoundCloud
こちらもパーカッションリズムを駆使しつつ、規則的でオーソドックスなテクノのリフをメインに用いており、やや長めのブレイクを含む構成と合わせて攻めっ気が感じられます。
これもかなりお気に入りですね。
スペインのプロデューサーDj Cristiaoによるハードグルーヴ。
そもそも原曲が2000年代を代表するラテンハウスであり、Dj CristiaoといえばPatternsやAdult Recordsといった、かつてのハードグルーヴの名門と称されたレーベルからのリリース経験もある、シーンの発展期に多いに貢献していたプロデューサーです。
なのでこの組み合わせは間違いようがないというか、ある種卑怯というか。
そしてその期待通り、太いベースとパーカッションの重奏による肉厚なリズムのハードグルーヴになっております。
当然、原曲のホーンセクションがこれにマッチしないわけがないので、特大のファンク・ボムと化しています。
市販のトラックにも決して引けを取らないナイストラック。
余談ですがDj Cristiaoは去年こんなのも公開しておりました。
2000年代のハードトライバルを代表する原曲を、同郷のクリエイターLuky R.D.U.との合作によってアレンジしたもの。
原曲がリズムの圧で押していくタイプの曲だったのに対し、こちらではより前のめりなグルーヴを強調したスタイルのものに仕上がっております。
個人的に使いやすさでいったらこっちの方に軍配が上がりますね。
Stream TEMPERATURE by BEADS | Listen online for free on SoundCloud
イギリスのプロデューサーBEADSによるハードテクノ。
元ネタはサムネイルにもあるように、Sean Paul / Temperature。
原曲の冷静な雰囲気と打って変わって、重厚感のあるボトムと圧縮されたハイハットリズムによるビックリするくらい疾走感のあるビートに変貌しています。
何でこのリズムにSean Paulのラップを乗せようと思ったのかワケが分かりませんが、なんかワケが分からないくらいマッチしていて狼狽します。
ハードテクノ・ミーツ・レゲエというと、ここ数年のハードアシッドにそういったムーブメントがあるので、それらと合わせて使いたくなります。
意外性という点に於いて個人的にかなり刺さった曲でした。
【次回】
そんなワケで今回はここまで。
めちゃめちゃ多くなってしまいましたが、これでも相当数を絞っているので、どれだけ多くハードグルーヴ系のリリースがあったのか伝わっていれば幸いです。
そしてまだ温存しているフリーダウンロードトラックがあるので、想定通り次回の担当回ではフリーダウンロード2023 (3)を行います。
乞うご期待。
何はともあれ02月23日のBANK30 3RD ANNIVERSARY LAST DAYでお会いしましょう。
ひょっとしたらこの中からかかる曲があるかもしれませんからね!
次週02月20日は774Muzikさんが担当します。
では。