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【特集】Hardonize#46 プレイリストピックアップ - Resident’s Recommend 2024/02/01

こんばんは。TAK666です。
レジデントが代わる代わるオススメハードテクノを紹介するこのコーナー、
2週間ぶりに担当致します。

【Hardonize #46 無事終了】

大分前になってしまいましたが、01月20日はHardonize #46でした。
お越し頂いた方々、お聴き頂いた方々、本当にありがとうございました。

僕自身、B2Bは見るのもやるのも楽しいと思っているので、今回はそれが存分に満たされました。
単純にDJの数が多いので、個々のMIXスタイルや相手に対するパスの投げ方の違いが如実に感じ取れたのも良かったです。
今回のパートナーである楽天斎さんもそういったところに着目していたようで、ブースに立つ前にしばしばそういった話を繰り広げておりました。

個人的に印象に残っているのはyudukiボスとBound Roundさんのペアで、
両名とも硬め且つ推進力のあるトラックをメインに使用している上でBound Roundさんの頻繁に縦フェーダーを用いたダイナミックなMIXと、yudukiボスのHardonizeカラーを活かした選曲はかなり相性が良かったように思えます。
パーティー終了後に、あんだけベロベロになっていただけの仕事はちゃんとやってましたよ先輩。

まぁ相性で言ったら我々の方も負けてなかったと思いますけどね!
というワケで楽天斎さんとのB2Bについて。
そもそも出会ってから15年以上が経過しているので、お互いの趣向やキャリア、活動範囲などは分かり切っています。
たとえ2人でブースに立つのは7年振りであっても、こちらが投げた曲はちゃんと受け取ってくれるだろうという信頼がありました。
尚、楽天斎さんはそこを指して『TAK君は何度殴っても殴り返してくるオモチャ。』だと言ってくれました。
光栄です。もっとぶって!もっと叩いて!

実際フタを開けてみればお互いのアレも好き、コレも好きが溢れてしまっており、ジャンルは右往左往。
とはいえ相手が流した曲を踏まえる、という過程は絶対にブレなかった75分であり、我々にしかできないプレイが提示できたのではないかと自負しております。
始まる前は『折角だからMCもやるかもしれない。』と言っていた彼をブースの外へ出さず、選曲に終始させたのは個人的にもしてやったりだと思ってますし、
終わった後に『これは地元札幌でもやりたい。』という言葉まで引き出せたので、彼にとっても刺激的な時間を提供できたという意味で今回呼んで良かったと思いました。
呼ばれたら本当に行くのでその際はよろしくお願いします。

【告知1】

で、次回のHardonizeについてですが、番外編として05月に静岡編を行います。

僕個人では何度か出演経験のある静岡ですが、クルー揃っての遠征は今回が初。
出音はクリアなのに、やたら低音の出がエグいFunktion-Oneのスピーカーを常設している静岡COAにて執り行います。
いつもと異なる環境で各々どういったプレイをするのか、半分観客の気持ちで楽しみにしております。(圧)
出演者については追々発表していきます。

日にちは05月18日(土曜日)、14時からとなります。
場所は静岡COAにて皆様のご来場をお待ちしております。

【告知2】

02月23日(金曜日・祝日)に竹芝BANK30で行われる、同店の3周年を記念したパーティーにHardonizeレジデント総出で出演します。


たかだか15年パーティーが続いたくらいで良い気になってんじゃねぇと言わんばかりに国内ハウス~テクノの大先輩たちが大集結しております。
お客さんの世代的にも上の方々が多そうなので、そういった歴戦のクラブヘッズに我々のプレイが通用するのかなど、緊張感がありますね。
逆の見方をすると、この歳になってもこうした力量を試す場を与えられるということは非常に光栄なことなので、4人でこの場に沿えるプレイを目指したいと思います。

何度も言いますが、面子が鬼豪華なので、ご興味のある方は是非お越しください。

【告知3】

今週末02月03日(土曜日)に渋谷Circus Tokyoで行われるパーティー、ALTURA with Xavi BCNに出演致します。


パーティーの大枠としてはスペイン産のハードコア、マキナにスポットを当てたパーティーで、今回のメインゲストであるXavi BCNは1990年代初頭から本国スペインでキャリアをスタートさせ、現在に至るまでこのジャンルを牽引し続けている大ベテランに当たります。
そんなパーティーのサブフロアをTobyさん、hidemiさん、そして自分という3人体制で担当します。

先日タイムテーブルが公開されまして、自分はオープン直後の2時間を担当します。
この長尺を1人で行うというのは相当久し振りなので色々できるなと思う反面、メインフロアの邪魔はしないようなプレイを心がけたいと思います。

自分はどうなるか分かりませんが、Tobyさんやhidemiさんのプレイは割とテクノ色が強いと思いますし、この方々も2時間枠という贅沢な布陣となっておりますので、こちらもご興味のある方は是非お越しください。

【今回のお題】

さて、前回はフリーダウンロード2023 (1)と題した特集を行ったので(2)、(3)と続けたいところではありますが、折角なので今回の楽天斎さんとのB2Bで使用したトラックを抜粋して紹介していきます。
1~2曲ごとに相手にパスする形式で行っていたのですが、ほぼ毎ターンジャンルが変わっていたので、逆に2人でやっている気がしませんでしたね。
おそらく1人15曲くらいは使っていると思いますので、その中から10曲程かいつまんでご紹介します。
尚、紹介順は実際にプレイした順番に沿っています。

【曲紹介】

Sterling Moss / MIAMI

MIAMI | Sterling Moss | Drei vinyl

イギリスのベテランプロデューサーSterling Mossによるハードテクノ
うねりのあるベースラインに前のめりなハイハットリズムが乗っており、疾走感のあるビートが前面に押し出されています。
そして何といっても随所で差し込まれる『マイアミ~!!!』というボイスサンプル、非常にバカっぽくて(誉め言葉)ニッコリしますね。
ハードグルーヴを始めとするファンキーなハードテクノとの相性がめちゃくちゃ良い1曲。

ちなみにSterling Mossはどちらかというとハードアシッドのリリースが多いアーティストなので、こういうテイストのットラックはかなり珍しいですね。
Techno Punksなんかは個人的に今でも聴きたくなる曲の上位です。

Souvlaki / Inferno

Souvlaki – Inferno (Fired Up Mix).wmv – YouTube

イギリスの重鎮サウンドエンジニアScorccioことMark Summersの別名義プロジェクトによるディスコ
一聴して分かるDan Hartman – Relight My Fireネタで、当連載でも度々挙げているように個人的にも大好きな曲の1つなので今回も自然に手が伸びてしまいました。
リリースは1996年ですし、未だに配信もされないので知る人ぞ知る曲になりつつありますが、現場での破壊力は衰え知らずでした。

S.I. Futures / Freestyle Disco

S.I. Futures – Freestyle Disco (Original Mix) [novamute] | Music & Downloads on Beatport

イギリスのベテランプロデューサーSi Beggの変名義、S.I. Futuresによるテクノ
全体的なシーケンスはテクノとかハウスを踏襲していながら、リズムはガラージっぽい上にベースはまんまベースミュージックのそれであり、ウワモノはブラスやコーラスがディスコちっくという、十重二十重とジャンルの層を演出している異形の音楽。
ここから色々なジャンルに繋げられるので、かなり使い倒しているトラックです。
『こちとら色々音楽知ってるし、それらを組み合わせることもできるんだぞ。』という今回の我々の組み合わせを表明するかのような気持ちを乗せてドロップしました。

Bellini / Samba De Janeiro (BAUGRUPPE90 Edit)

Stream Bellini – Samba De Janeiro (BAUGRUPPE90 Edit) by BAUGRUPPE90 | Listen online for free on SoundCloud

ドイツのプロデューサーユニットBAUGRUPPE90によるテクノ
タイトル通り、Samba De Janeiroネタです。
あのフレーズをフィルでちょっとだけ使ったあと、ほぼリズムだけのパートが繰り出される、スカしの展開が特徴的・・・なのですが、当日はそのままあのフレーズを歌い続ける輩が発生し、スカし失敗というかつてない経験をしました。
ちなみにその瞬間がこちら。
DJが客に飲まれるというのは、ああいう状況を指すんだろうなぁ。

ちなみにこの曲は本来かけるつもりがなかったのですが、楽天斎さんがめちゃめちゃ祭囃子の乗った珍妙なトラックをかけてきたので、返す刀がこうなりました。
もっと言うとあの瞬間はマツケンサンバⅡとの2択だったのですが、なんとか邪念を振り払うことに成功しました。(したのか?)

Jonny L / Hurt You So (L Mix)

KF153A2 – Jonny L – Hurt You So (L Mix) | Jonny L | Kniteforce

イギリスのレジェンドプロデューサーJonny Lによるオールドスクールレイヴ
ちなみにリリースは1992年なので、今回使用した曲の中ではぶっちぎりで古いですね。
4つ打ちでありながらブレイクビーツのサブリズムや、うねりのある太いベースラインなどを取り入れたバリアレックなスタイルのビートに、ピアノフレーズとピッチの高いボーカルが穏やかさと高揚感を演出している名クラシック。

Mark Porter / With The Rhythm

Mark Porter – With The Rhythm (Original Mix) [Respekt Recordings] | Music & Downloads on Beatport

イギリスのプロデューサーMark Porterによるテクノ
Hardonizeクルーが選ぶ2023年のハードテクノ10選でも取り上げた、どっしりした重たいビートにド派手なレイヴオルガンが乗った、昨年かなり印象に残ったレイヴサウンドもの。
先の曲から自然とレイヴの流れになったので、アクセントを加える意味でも最近めのトラックを持ってきた形です。

Brian NRG / The Machine (RetroVault Remaster)

Brian NRG – The Machine (RetroVault Remaster) [Raveolutie Records] | Music & Downloads on Beatport

オランダのプロデューサーBrian NRGによるハードダンス
ジュリアナ/デステクノを象徴するクラシック、T99 / Anasthasiaネタ。
それが無機質でザラついた重ためのビートに乗っているというのが、この曲のリリース年度である2005年当時のエクスペリメンタル精神を表していて当時から好きです。

自分はヴァイナルで持っていたのですが、この曲は長らく未配信の状態が続いており、入手が困難でした。
ですが2022年にリマスター版が配信され、原曲より出音が明らかにエグくなっているのがこちらとなります。
断然こちらの方がオススメ。

Juno Reactor / Pistolero (Astrix Remix)

Juno Reactor – Pistolero (Astrix Remix) [Crimson] | Music & Downloads on Beatport

イスラエルのベテランプロデューサーAstrixによるサイケデリックトランス
ラテン系のアコースティックギターとコーラスが特徴的な原曲の雰囲気を崩さず、Astrixが最前線の現場で培ってきた強力なグルーヴのサイケデリックトランスのビートに乗せた1曲。

ブースに立つ前、楽天斎さんと話していた与太話のトピックの中にサイケデリックトランスに関するものがあった上でトランス/ハードダンスの流れになったものだから、
これはもうそういうことだろうと思って使いました。
そしてしばらくサイケのラリーが続くという、何のパーティーでしたっけねHardonizeって。

Die Spektu / The Thing

Die Spektu – The Thing (Original Mix) [Proclam] | Music & Downloads on Beatport

ベルギーのプロデューサーDie Spektuによるテックトランス
終始鳴りっ放しのディストーションアシッドに加え、キックの質感もサイケデリックトランスに近いため、〆にハードテクノへ戻す意図を込めて使いました。
随所に散りばめられたフィルがドラムンベースのそれという意外性もあって、2023年リリースの中でも印象的だったトラックですね。
にもかかわらずHardonizeクルーが選ぶ2023年のハードテクノ10選には曲数の都合で断念したので、供養の意味でも今回使えて満足しています・・・今年は15曲にしません?

最後に、トリで行った全員のB2Bタイムに於いてパーティーの〆として使用した曲。

RAM RIDER / MUSIC

RAM RIDER MUSIC – YouTube

日本のプロデューサーRAM RIDERによるテクノ
小気味良いハイハットと裏打ちのベースによって前のめりなリズムを形作りつつ、穏やかなオルガンサウンドと清涼感のあるボーカルの心地良さも兼ね備えたトラック。
そしてメインリフは一転してホーンセクションが入り、一気にファンクネスに傾倒するという、なかなか珍しいスタイルの曲という認識です。
ちなみにこのホーンセクションの元ネタはK.C. & The Sunshine Band / Give It Upという超有名曲なので、聞き覚えのあるフレーズかもしれません。

今回、パーティー全体を通して各々B2Bなのをいいことにダーティーなトラックがかかりまくったり、あえて同じネタで被せてくるヤツもいたりとしっちゃかめっちゃかだったので、
『まぁそういう仲間がいるのも音楽が素敵だからだよね!』というメッセージの込められたこの曲を最後に持ってくることで美談で終わらせようという魂胆です。

っていうか難しいだろこいつら纏めるの。誰だこいつら呼んだやつ・・・俺らだ。

【次回】

そんなワケで今回はここまで。
次週02月06日は774Muzikさんが担当します。
では。

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【特集】フリーダウンロード2023 (1):今週のオススメハードテクノ - Resident’s Recommend 2024/01/18

こんばんは。TAK666です。
レジデントが代わる代わるオススメハードテクノを紹介するこのコーナー、
2週間ぶりに担当致します。

本年もよろしくお願い申し上げます。

【告知1】

いきなりで恐縮ですが、2024年最初のHardonize開催が今週末に行われます。


2024/1/20(sat) Hardonize #46 at waseda sabaco | Hardonize web

当レジデントDJが1名ずつB2Bゲストを選出し、全ての時間枠がB2Bで進行する特別回。
改めて記載すると

774MuzikさんはREV-TUNEさん
Sangoさんはkokouさん
yudukiボスはBound Roundさん

をそれぞれB2Bパートナーとして選出しております。

で、ワタクシTAK666のB2Bパートナーとしてテクノからハードコア、トランス、ヒップホップ、ドラムンベースに至るまで幅広く音楽を網羅しているオールラウンダー、更にはMCやトラックメイキングもこなす楽天斎さんを北海道からお招きしました。
学生時代に早稲田茶箱を通じて知り合い、東京在住時は度々B2Bを行っていた仲ですので信頼しかありません。
合わせる時は合わせ、カマす時はしっかりカマします。

日にちは01月20日(土曜日)、15時からとなります。
場所はいつもの早稲田茶箱にて皆様のご来場をお待ちしております。

【告知2】

02月23日(金曜日・祝日)に竹芝BANK30で行われる、同店の3周年を記念したパーティーになんとHardonizeレジデント総出で出演することになりました。


エグいレベルでハウス~テクノの大先輩たちが集結しております。
普段のHardonizeの感じをそのまま持ち込むのか、それともTPOを弁え背伸びしたオトナの(?)プレイに徹するのか。
そもそも普段着がTシャツのオシャレとは無縁の我々が、このラグジュアリーなハコに足を踏み入れることができるのかなど、今から非常に楽しみです。

【告知(その他)】

あとは個人の出演として
02月03日(土曜日) / ALTURA with Xavi BCN at 渋谷Circus Tokyo


02月24日(土曜日) / ENTER THE CENTER at 渋谷clubasia


03月30日(土曜日) / 第2回 桜逢祭 at 奥多摩OKUTAMA+


が控えております。

それぞれについてはまた日が迫り次第、詳細な告知を行いますが、海外重要人物の来日であったり、特別なロケーションでの開催だったりとどれもインパクトがあります。
是非ご検討ください。

【今回のお題】

さて、ここ数年の新年1発目の僕の記事では正月のお年玉に因んだフリーダウンロード楽曲を取り上げる特集を行っております。
参考までに過去の記事はこちら。


【特集】フリーダウンロード2022 (前編) - Resident’s Recommend 2023/02/16

【特集】フリーダウンロード2022 (後編) - Resident’s Recommend 2023/03/02

それ以前の掲載はコチラになります。
2021 (後編) / 2021 (前編) / 2020 (後編) / 2020 (前編) / 2019 (後編) / 2019 (前編) / 2018
ちょいちょいリンク切れがあるものの、まだダウンロードできるものもございますのでこの機会に是非合わせてご覧ください。

そんなワケで2023年分をピックアップしていたところ、例年以上に印象的だったトラックが多く、今回は3回ぐらいフリーダウンロード回が続くかもしれません。
まぁこれらを切欠にアイディアの詰まった実験的なトラックや、意外性のあるブートレグと出会う切欠になれれば幸いですし、あわよくば新しくテクノに興味を持つ方、DJが増えれば尚幸い。

というワケで今回のタイトルは例年の前後編ではなく、(1)としております。
以降できる限りこのテーマで執筆したいと思いますので何卒よろしくお願いします。
今回ピックアップする曲の大まかなカテゴリ分類としてはメインストリームテクノやオーソドックスなハードテクノになります。

前置きもそこそこに早速お送りします、

令和5度目のフリーダウンロードハードテクノ特集 (1)

いってみましょう。

【曲紹介】

Gassyoh / Neighbors

Stream Neighbors by Gassyoh | Listen online for free on SoundCloud

日本のプロデューサーGassyohによるテクノ
ドラムセットに於けるリムショットの音を異様なまでにフィーチャーしたトラック。
構成要素としてキックと少しのハイハット、シンプルなリフ、そしてこの大量のリムショットが7~8割を占めているため、少なくともテクノに於いては抜群の応用性を誇ります。
実際僕も去年使わせて頂きました。

尚、Hardonizeクルーが選ぶ2023年のハードテクノ10選 【yuduki編】にてピックアップされていたSemitechno 2と同じEPに収録されております。

Gassyoh / Semitechno 2

Stream Gassyoh – Semitechno 2 by Maltine | Listen online for free on SoundCloud

インパクトという点ではこちらの方が目立ってますね。
ヒグラシの鳴き声を3連符として捉えているのは天才だと思いました。
全体を通してGassyohさんのユーモアが溢れまくっているEPになっているので、未聴の方は是非お手に取ってみてください。

ダウンロードページはこちら。
Maltine Records – [MARU-192] Gassyoh – semi ep.2

Nitzer Ebb / Let Your Body Learn (Peerk Tribute)

Stream Nitzer Ebb – Let Your Body Learn (Peerk Tribute) Free Download by Peerk | Listen online for free on SoundCloud

スペインのプロデューサーPeerkによるテクノ
原曲は1980年代のダークなテクノを象徴する1曲としてめちゃめちゃ有名です。
そのアングラな雰囲気がそのまま現代の出音に引き継がれており、個人的にかなり印象に残ったアレンジでした。
間隔の詰まった規則的なベースフレーズと太いキック、ベシャッとしたスネアに暑苦しいシャウトボーカルが乗った(非常に)汗臭いマシンミュージック。

OD1 vs The Sixth Sense / 777

Stream OD1 vs The Sixth Sense – 777 | Free DL by The Sixth Sense // Akashic Records | Listen online for free on SoundCloud

ドイツのプロデューサー同士、OD1The Sixth Senseによるハードミニマル
ほぼ前のめりで厚みのあるリズム隊とスモーキーなウワモノで構成されている、かなり正統派なハードミニマル
ブレイクと呼べる箇所も最低限しかなく、基本的にビートは鳴りっ放しです。
DJに解釈が委ねられている印象を受けるトラックとも言えますね。

GOVNAH / C4

Stream GOVNAH – C4 [TNT003] by TNT | Listen online for free on SoundCloud

アイルランドのプロデューサーGOVNAHによるテクノ
重心の低いベースを軸とした手数の多いリズムに、コマ切れのリフと早口ラップが乗ったシンプル且つインパクト重視のトラック。
アップリフティングとシリアスの間を良い感じに埋めてくれそうな汎用性の高さもかなり魅力的です。

こういう言い方もアレですが、どことなくFJAAKイズムを感じるトラック。
この曲が好きならFJAAKの曲は絶対にオススメできます。

SAMUEL / One More To Go

Stream One More To Go by SAMUEL | Listen online for free on SoundCloud

オーストラリアのプロデューサーSAMUELによるテクノ
こちらもラップとリフのツープラトンスタイルの曲になりますが、よりリフの方にスポットが当たっている印象を受けます。
残響音強めでオーセンティックな質感のリフなので、昔のトラックと合わせて使うのも面白そうです。

Reformist / GET YA’ FREAK (Extended Mix)

Stream GET YA’ FREAK (Extended Mix) by Reformist | Listen online for free on SoundCloud

イギリスのプロデューサーReformistによるテクノ
原曲は2001年にリリースされたフィメールラップの金字塔、Missy Elliott / Get Ur Freak On
(今、久し振りにこの曲聴きましたけど2001年のヒップホップにしてはめちゃめちゃ変なトラックですね。)

あの印象的なリフが早回しで用いられており、妙なおかしさを覚えます。
それに寄せてなのかリズムもパーカッション多めで、終始オリエンタルな雰囲気が漂っております。
ハードトライバルの流れで使ってみたくもなる。

超余談ですが、このリフの楽器はなんなのか調べたところ、トゥンビというインド古来の弦楽器だそうです。
で、テキトーにYouTubeで演奏動画を検索して再生したこの動画の冒頭でいきなりMissy Elliott / Get Ur Freak Onに触れられており、
やっぱり印象的な曲だったんだなということを再認識した次第です。

Makk / Hiphop Hooray!

Stream Hiphop Hooray! by Makk | Listen online for free on SoundCloud

オーストラリアのプロデューサーMakkによるテクノ
原曲は1992年にリリースされたNaughty by Nature / Hip Hop Hooray
原曲のスムースな雰囲気はどこへやら、むしろレゲエっぽい裏打ちのブラスサウンドが足されており、ラップ以外の面影は皆無と言って良いでしょう。
そのラップもテンポに合わせて大胆に早回しされており、ここまでくるとメインリフがラップと言えます。
逆にそれを活かして2枚使い要員として使うのも大いにアリ。

Jason Cluff / Digits

Stream Jason Cluff – Digits (Original Mix)(FREE DL) by Jason Cluff // undercover | Listen online for free on SoundCloud

イギリスのプロデューサーJason Cluffによるハードテクノ
歪み度と圧の強いリズムにレイヴっぽいリフとアシッドシンセが入り混じったウワモノが繰り出されるアグレッシヴなトラック。
リズムもハードスタイルっぽい箇所があったり、終盤でいきなりサイケデリックトランスのベースが用いられたり、てんやわんやの展開を見せます。
単曲の中でここまでやられたら、このあと何でも繋げるだろうという妙な確信を与えてくれます。

WZX_O / SEXY DANCE

Stream PREMIERE: WZX_O – SEXY DANCE [IRVA008] FREEDL by Influence Records | Listen online for free on SoundCloud

イタリアのプロデューサーWZX_Oによるハードテクノ
間隔が詰まっていながら圧の強さも感じられるベースラインと高音域までカバーしたアタックの強いキックで構成されたリズムがかなり特徴的です。
この手の変てこリズムはずっと聴いていたくなる癖(へき)があるので、リズムパート多めのこういう曲はかなりありがたいですね。

ちなみにこのリズムを大きな特徴としているジャンルというのは既に存在していて、ハードスタイルサイケデリックトランスの要素を融合させたサイスタイルというのがそれに当たります。
オランダのユニットSub Zero Projectなんかはその牽引者として非常に人気ですし、個人的にも好きなアーティストです。

Sub Zero Project ft. MC Stretch / LFG PSYCHO

Sub Zero Project ft. MC Stretch – LFG PSYCHO (Official Hardstyle Video) – YouTube

Oliver Tree & Robin Schulz / Miss You (SveTec Remix)

Stream Oliver Tree & Robin Schulz – Miss You (SveTec Remix) FREE DOWNLOAD by SveTec | Listen online for free on SoundCloud

ハンガリーのプロデューサーSveTecによるハードテクノ
昨年のフリーダウンロード特集でも取り上げたOliver Tree & Robin Schulz / Miss Youネタがまた出てきました。
アレンジしたSveTecは20年近くハードテクノシュランツシーンを引っ張り続けている立役者です。

ネタモノありきのイメージが付きまとうシュランツですが、ビートは相変わらずの破壊力を持ちつつもかなりクリアな出音にアレンジされており、ちゃんと時代に合わせたダンスミュージックとしての進化を辿っています。
時代は20年周期とも言いますし、日本にシュランツが持ち込まれてからもうすぐ20年、ということはそろそろこの音楽がまた日の目を浴びる時が来るのではないか・・・なんて期待をしていたりします。

【次回】

そんなワケで今回はここまで。
皆様01月20日のHardonize #46 Back to Back Onlyでお会いしましょう。
次週01月23日は774Muzikさんが担当します。
では。

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