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新作ハードアシッド特集 (2020年02月版):今週のオススメハードテクノ - Resident’s Recommend 2020/02/06

こんばんは。TAK666です。
レジデントが代わる代わるオススメハードテクノを紹介するこのコーナー、
2週間ぶりにワタクシが担当致します。

冒頭から余談ですが、最近思うことの1つに平沢進のライブが見たいと云うのがあります。
元々好きだったのですがライブに足を運んだことがまだなく、やっぱり見れるうちに見ておかねばと思い始めたのがここ最近。

そんな折、03月、04月と単独公演を行うニュースが目に入ってきたのでこれ幸いと思い、03月の方のチケット発売日にコンビニの発券端末で待ち構えていたりもしたのですが、

20秒で完売

と云う凄まじい争奪戦を目の当たりにしました。
発売時刻に講演内容を表示して購入枚数を入力する頃にはもう購入不可になっていました。
ええ、敗戦です。
普段自分が行くようなクラブパーティーには無い弱肉強食のルールを味わった気分です。
これを毎回耐え抜いているファンの方々には頭が下がります。

そして先日、04月の方の先行予約に申し込んだところです。
これで落選したらまた20秒争奪戦が始まるのかと思うとげんなりします・・・と書いたところで選考通知が届きました。
結果はご想像の通りです。争奪戦、また頑張ります。

更に余談ですが、04月のSquarepusher来日公演もどうしようか迷っているところです。
先月出た5年振りの新作アルバムBe Up A Helloが結構ツボだったので。
収録曲、Terminal SlamのPV撮影地が日本だったのもインパクトのある出来事でした。

情報社会を揶揄するかのような凄まじい映像と音楽です。

近況報告終わり。

さて、02月になったということでHardonize開催月でございます。

2020/2/22 Hardonize #35 at sabaco music&cafe


ゲストにDJ RINNさんとgekkoさんを迎え、02月22日にいつもの早稲田茶箱にて行います。
何卒よろしくお願いします。

でもってハードテクノとはどういった音楽を指すのか知りたいと云う方がいらっしゃいましたら約半年に渡ってお送りしておりました特別連載ハードテクノとは何か?をご参照ください。

特別連載:ハードテクノとは何か? – 第1回:黎明期編


ハードテクノをサブジャンルごとに分類し、それぞれの生い立ちや代表曲などをまとめております。

さて、これまでワタクシの担当回では単一のアーティストにスポットを当て、その人のキャリアや楽曲を掘り下げると云うスタンスでお送りしておりましたが、昨年中、上記のハードテクノとは何か?と云うシリーズを行ったこともあるので
今回からは毎回ハードテクノのサブジャンルにテーマを絞り、その中のオススメ楽曲について取り上げていこうと思います。
この連載も今年で5年目に突入するので、たまにはスタイルを刷新します。

丁度前回のyudukiボスのエントリーでは単一アーティスト紹介みたいなことをやっておられましたし、僕以外のメンバーがこのスタイルを継承していくかもしれません。
各々、割とフレックスな感じで毎回執筆しておりますので引き続きご愛好頂けますと幸いです。

そんなわけで今回取り上げるサブジャンルはコチラ。

ハードアシッド

でございます。

参照までに特別連載に於いては3回目に取り上げました。

特別連載:ハードテクノとは何か? – 第3回:ハードアシッド編

このジャンルのコアであり、非常にインパクトのあるサウンド、アシッドシンセを用いたハードテクノの最近のオススメについてご紹介していきます。
なるべく今年入ってからリリースされたものをメインに取り上げます。

Dabih303 / 6.201

6.201 (Original Mix) by Dabih303 on Beatport

コロンビアのクリエイターDabih303によるハードアシッド。
ホラー系のパッドや無機質な効果音とアシッドベースによって疾走感の強いボトムが絡む作風。
女性の喘ぎ声もふんだんに使われていて怖いんだかエロいんだか。

ハードミニマルとしても使えますし、こういうのがあると両者間の橋渡しなんかもスムーズに行える、優等生トラック。

D.A.V.E THE DRUMMER / Under His Eye

A1. D.A.V.E THE DRUMMER – Under His Eye | KRISMIX

90年代より続いているアシッドテクノを代表するアーティストであるイギリスのD.A.V.E THE DRUMMERによるもの。
深めのアシッドベースと硬いドライスネアを軸とする肉厚なハードアシッド。
ハイハットの前のめりな感じとか、時折差し込まれるブラス系の単音もファンキーで良い感じ。

四半世紀を経ても尚レジェンド、未だ健在と云う意思が感じられる作品でファンとしても嬉しい限り。

AK / Groove Me Baby

Groove Me Baby (Original Mix) by AK on Beatport

ウクライナのクリエイターAlexey Kotlyarの変名義AKによる疾走感たっぷりハードアシッド。
手数の多い金物リズムが小気味よく、アシッドシンセのフレーズや、ショートフレーズのボイスサンプリングなどかなりファンキーな印象です。
これも各種ハードテクノで使い勝手のよさそうなテイストだと思われます。

これのリリース元であり、Alexey Kotlyarがオーナーを務めているAK Recordingsは今年で活動10年を迎える名うてのレーベルで、ハードアシッドやハードグルーヴといった派手目のリリースを継続している、目が離せないレーベルの1つです。

Mobile Dogwash, Benji303 / Pattern Of A Spiral

Pattern Of A Spiral (Original Mix) by Mobile Dogwash, Benji303 on Beatport

Mobile DogwashBenji303のイギリス人クリエイターコンビによる弩ストレートなハードアシッド。
両者とも現代を代表するハードアシッドアーティストであり、得意とするアップリフティングな曲調がここでも大いに反映されております。
イントロを除く全てのパートでアシッドシンセ鳴らしっ放しと云う無骨な構成もまた好み。

Benji303 & Lee S. / Fuck The Tories (Sterling Moss & Mark EG Fuck The 303 Remix)

Fuck The Tories (Sterling Moss & Mark EG Fuck The 303 Remix) | Flatlife Records

こちらもイギリス人コンビ。
アシッドテクノシーンの名プロデューサー且つゴリマッチョことSterling Mossと、90年代よりトランス~テクノを股にかけた活動を展開しているベテランMark EGによるリミックスワーク。
ファットなリズムとディストーションの効いたアシッドシンセのツープラトン。
色々な音の足し算、引き算を次々迎える展開の豊かさもまた特徴の1つであり、テクノの枠組みを超えてハードダンスなんかとも相性の良いド派手ハードアシッド。

ちなみに、同EPに収録されているSterling Moss & LAB4 / New AEONも大分おすすめです。
LAB4といえばハードダンス、ハードエナジーと云う1つの時代を作ったアーティストとして知られている存在だけに、このような形で新曲に出会えたこともまた感慨深いところだったり。

Ganez The Terrible / Profondeurs Obscures

Profondeurs Obscures | Ganez The Terrible

フランスのクリエイターGanez The Terribleによる高速ハードテクノ。
アシッドベースの疾走感も加味すると実際のテンポより体感速めに聴こえますね。
何より、メインリフがT99 / Anasthasiaのフレーズそのまんま。
ビックリするくらい前面に押し出される形で鳴らされているのでインパクト絶大です。

去年Anasthasiaイヤーで大量にリミックスが出たことと関係あるんでしょうかどうなんでしょうか。
結局ワタクシはPart.4までまんまと全部買ってしまいましたけども。

Nihilist Avinit / Hard Brexit

Hard Brexit (Original Mix) by Nihilist Avinit on Beatport

イギリスのクリエイターNihilist Avinitによるハードミニマル。
02月17日発売なので、記事執筆時点ではまだリリースされておりません。
Nihilist Avinitは長いことアンダーグラウンドのシーンで活動していたアーティストで、今回満を持して新興アシッドテクノレーベルSKUXXからリリースが敢行される形です。
このレーベルもなかなかのハードめな曲を揃えているのでオススメ。

で、その期待を裏切らない厚さと重さと硬さの3拍子揃った曲がこれに当たります。
ハードなセットなら時間帯問わず使えそうな汎用性の高さも◎。

V.A. / TOTVA001

TOTVA001 | Thump Out Traxx

最後にご紹介するのはコンピレーション作品です。
それも今年リリースではないのですが、2019年11月のものなのでギリ最近と呼べる程度ではと云うことで。

2019年に設立されたレーベル、Thump Out Traxxのリリース第1弾となった作品。
上で挙げたBenji303の曲も収録されているものの、大半が初めて名前を見るようなアーティストが並んでおり、一方で楽曲のクオリティはどれも高く、アンダーグラウンドの良い部分が光るコンピレーションだと思ったので番外的に紹介します。

今回のテーマ的に特にオススメしたいのがこの試聴で貼っているBad Boy Pete / Ecoutez!でしょうか。
Bad Boy Peteもかなり長いキャリアの持ち主だけに、こういったサウンドは完全に『飼い慣らしている』感じがします。

以上、ハードアシッドにスポットを当ててお送りしました。
特徴のあるジャンルでありながら大手配信サイトに於いてなかなかピンポイントで探すことのできない音楽なので、今回の内容がDIGの指針になれば嬉しいです。
まぁこれはハードテクノ全般がそう言えるのかもしれませんので、次回以降もワタクシの担当回はこんな感じで進めていきたいと思います。

と云った辺りで2020年最初のサブジャンル特集はここまで。
02月22日開催のHardonize #35共々よろしくお願いします。

次週02月11日は774Muzikさんが担当します。
今回はこれにて。

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アーティスト特集 ÅNTÆGØNIST:今週のオススメハードテクノ - Resident’s Recommend 2020/02/04

皆様こんばんわ、HardonizeレジデントDJがおすすめのハードテクノを紹介するコーナー、2週間ぶりの登場はyuduki(@akuwa)です。皆様よろしくお願いいたします。

さてさて2月入ってしまいました。
2月といえば、そうHardonizeが2/22(なんと3週間後!)に迫っております。
これは大変です。まだチェックしていない人はバチッとチェックしていきましょう。

2020/2/22 Hardonize #35 at sabaco music&cafe

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今回は広島からテクノ女帝DJ RINNハードテクノ好きオールラウンダーgekkoといった2名をお呼びして執り行います。当日は年初一発目といえばの白くて四角いいつものアレもキロ単位でご用意してお待ちしておりますので、新年一発目のHardonize皆様よろしくお願いいたします。

近況的なところで、先週は津田沼でロングセットでDJしてきたのですが、その帰りにTAKくんと話をしていた中で今回のネタはこれしかないなと思ったので今回紹介するのは久々のアーティスト単独特集です。今回はこのアーティストをピックアップしました!!!

ÅNTÆGØNIST

最近のダーク系ハードミニマルの中ではかなり優勝に近い位置に存在するアーティストの一人だと思っております。そのくせして(失礼)マジで読めないのでなんとかして欲しいと思っております・・。紹介するときに口で出して言えないアーティストは紹介しづらい!ちなみにちょくちょく話題に上がるAlmir Ljusaはギリギリ読めます。

そんなÅNTÆGØNISTですが、なにせ情報が少ない!読めない上に素性がわからない!!!

少ない情報から色々と調べたのですが、2018年頃から活動スタート。ダーク系レーベルO.V.N.I.、Bad Reputationを中心とした活動を展開するコロンビア出身の素性不明のトラックメーカー。というところまでしかわかりません…。Google検索結果でも全言語合わせて17,300件しか出てこないので日本語紹介記事としては完全なブルーオーシャン状態ではあるのですが反面調べても出てくる情報が少なすぎるのでここは知っている情報を是非、私yuduki(@akuwa)までお寄せいただきたいところです。随時記事を更新していきたいですね。

一時はbandcampにアカウントも存在していたようなのですが、すでに消滅。soundcloudにアカウントはあるものの2年前から更新停止と、どこかに情報はあるはずなのですがもはや手がかりは少ない、本当に謎多きアーティストです。

ただ、そんな彼のリリースする楽曲の特徴といえばリリースするレーベルからも分かる通り「不穏な感じのする強力な重低音の絡むハードミニマル」これに尽きるでしょう。初リリースの「PILGRIMAGE EP」で発揮する強力なインパクト。ファーストリリースでこれですよ。今までもっと色々な楽曲出していそうですが今までどこに潜んでいたのでしょうか?ヘヴィーに響くキックに金属的な鳴り物&不穏感あふれるシンセがひたすら続いていくその名も”sabato”はタイトル通りとは言わないですがEP収録曲の中では一番好きです。

ÅNTÆGØNIST / Sabato

その後2018年リリースのAccess Layer Aggregationは今年O.V.N.IのレーベルTOP TEN TRACKSとなる名曲、ひたすら反復するキックとノイジーなシンセが絡み合い、中盤のブレイク以降でそこにハットが降り混ざって展開する超ストイックなハードミニマルチューン、これ買っておいたほうがいいですよ奥さん。一家に一枚是非どうぞ。

ÅNTÆGØNIST, The Zodiac / Access Layer Aggregation

2019年3月にThe Zodiacによりリリースされた「THE ACID ZOMBIE」に参加している中に収録の”Acid Conjuration”は今までの楽曲ではあまり聞かれなかったようなシンセが鳴り響く楽曲なのですが、そんなシンセの裏側で展開するサウンドもどこか不穏感漂う感じになっており、そのシンセも全体的にどこか不穏感のあるオンパレード的な疾走感あふれるチューンになってます。これもひとまずカートに入れておきましょう。

ÅNTÆGØNIST, The Zodiac / Acid Conjuration

昨年2019年は自身からのリリースは「PANIC」、「I JUST NEED DARKNESS」、「GONE INSANE」の3枚をリリースしていたのですが、それぞれのリリースの中からどれも素晴らしすぎてこれ!という楽曲を選び難いのですがその中から個人的に良かったものをピックアップしてみました。まずは「PANIC」から。

ひたすら打ち鳴らす”Faster”も捨てがたかったのですが、ここはやはり表題曲”Panic”推しでいきたいと思います。BPMは145と早めのハードミニマルトラックはひたすらにKick,Hat&Synthという感じであり、ブレイクの派手な展開といったこともなく淡々と打ち鳴らされるその男気に惚れました。Beatport波形を見ても分かる通りの男らしさ、さすがの一言です。この楽曲をIBIZA TECHNOのリストを入れている人いたんですが最近のイビザってこんな感じなんですか・・?

ÅNTÆGØNIST / Panic

続いては「I JUST NEED DARKNESS」からは”Will Never Shine”です。歪んだキックにブレイク直後から差し込まれる不穏感のあるノイジーなシグナル音が鳴り響き、ホラー感のあるシンセが時折挿入されるというテラー感のあるハードミニマルチューンです。全般的に「I JUST NEED DARKNESS」は歪んだキックの曲が多いのでその手のサウンドを探している方にはおすすめです。表題曲をJulian Montoyaがリミックスした激アシッディーなトラックもGoodですね。

ÅNTÆGØNIST / Will Never Shine

そして2019年ラストリリースとなったのはMephystからのリリース「GONE INSANE」です。このリリースが個人的には2019年ベストリリースだと思っており、前回紹介した”Wave Of Revivalism”もこのリリースに収録されております。前回紹介したので今回はまた別のトラックで。ストレートなハードミニマル”Death Fondly”やビルドアップ感のある”Empty Veins”もかなり捨てがたいのですが、彼の2019年不穏感オブザイヤー(FOY)とも言える”Constantly Shifting”でしょうか。視聴パートだけで伝わるこの不穏感は本当に素晴らしいの一言です。

ÅNTÆGØNIST / Constantly Shifting

ÅNTÆGØNIST / Death Fondly

ÅNTÆGØNIST / Empty Veins

ということでざっとリリース直後からのトラックをいくつか紹介しつつ、という感じでしたがÅNTÆGØNISTはいかがでしたでしょうか?このペースで2020年もこのBlogの中でリリースは注目して行きたいと思います!!随時情報はお待ちしておりますのでよろしくお願いいたします!!!!

次回は木曜更新TAKくんです!!

#おまけ
と、普通に記事書いちゃったのでExtend扱いで2/1のプレイリストをこちらで紹介。
ロングセットのオーダーを受けて、ハードミニマルからハードグルーヴまで120分セットをガッツリやってきましたのでプレイリストこんな感じでしたよー!というのをご紹介です。ただ、なぜか前半プレイリストから数曲文が消えてたので2曲ぐらい足りないです・・。

Playlist 2020/2/1 MediTech@B.B.Q rave kitchen Mediterraneo casa Tsudanuma
01. Rhythm Part, Kamil Van Derson / Quantize
02. Branos / My Emotion
03. Zoid, Distek / Welcome To The Family
04. F.Tek / Joker Was Here
05. Ganez The Terrible, Dr Chekill / I Don’t Wanna Go
06. Boris S. / Believe 001
07. Chris Chambers / Poison
08. A.k.m / Replicator + Christian Fischer, Wehbba / String Puppet
09. Bassbottle / Insects
10. Cabe, Garett White / A Feel Burn
11. Garett White / Selfie
12. Basstard Groove / Nay No Naine (Goncalo M Remix)
13. Goncalo M / Hi-Q Mode
14. DJ Gumja / Ožeži Majstr
15. DJ Gumja / Seki Prasica
16. Rob J. / New School
17. Diego Reyes / Code Red
18. Almir Ljusa / Latino Lovers
19. Thundercloud / Squat Carnival
20. Cabe / Insidious
21. Rapunzel / Summer Time (Homma Honganji Remix)
22. AKM / Dacefloor’s Flame