こんばんは。TAK666です。
レジデントが代わる代わるオススメハードテクノを紹介するこのコーナー、
2週間ぶりに担当致します。
近況報告。
所用で町田まで行ってきました。
平日なのに自転車で。
だいたい35kmくらい。
渋谷から国道246号をひたすら南下するルートを採択したのですが、横浜市の坂の多さを改めて噛み締めました。
ちょっと甘く見ていたフシは否めません。楽しかったけど。
そもそも東京都から東京都に行くのに神奈川県を経由するということにずっと違和感がありました。
やはり町田は神奈(以下検閲)
【告知】
予てよりご報告の通り、今週末20日の14時からHardonize #37.5をオンラインで開催致します。
ゲストはASINさんとBishamonさんの2名。
国内シュランツシーンの代表とテクノ~ハードコア間の架け橋役ということで、冷徹且つ強烈なハードテクノをお送りする回となりそうです。
その一方で昨今行われている配信という場に於いてはあまり見かけない両者でもあるので、そこを意識したプレイとなるのかどうかという辺りも注目です。
是非お楽しみください。
配信なので無料でお聴き頂けますが、もし余裕がございましたら茶箱へのドネーションをお願いします。
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Hardonize #37.5当日は配信場所となるTwitch上でも受け付けますので何卒。
【今回のお題】
さて、昨年から自分の回はハードテクノのサブジャンルにテーマを絞り、その中のオススメ楽曲について取り上げていく形式となっておりました。
ハードテクノとはどういった音楽を指すのか知りたいと云う方がいらっしゃいましたら約半年に渡ってお送りしておりました特別連載ハードテクノとは何か?をご参照ください。
ハードテクノをサブジャンルごとに分類し、それぞれの生い立ちや代表曲などをまとめております。
概ね今年もこれに沿ってお送りしていきたいと思っておりますが、今回は番外編としてタイトルにチョコレートが入っているテクノでピックアップしていきます。
お察しの通り先日02月14日がそんな日だったワケでして、ふと『チョコレートを名前に冠した曲ってどれくらいあるのか。』と気になってしまいまして。
こんなことを気にする時点でこの日に縁のない人生を歩んできたことがモロバレの思考回路ですが、結論から言うと思ったよりあったということになりましたのでその中から抜粋してお送りしていきます。
リリースされた時代とかジャンルも結構バラバラなので、昨今のリリースにはないテクノの雰囲気みたいなものも感じ取れるのではないかと思っております。
それでは、タイトルにチョコレートが入っているテクノ特集いってみましょう。
【曲紹介】
Jupiter Chocolates (Original Mix) by Michael Wenz on Beatport
アメリカのプロデューサーMichael Wenzによるテクノ。
スペーシーなリフと一定のパーカッションリズムが特徴的。
一般的なテクノのスタイルが変容する過渡期に当たる作品とあって若干のレトロな雰囲気を残しつつ、現代に通じる要素も含んだ中性的なトラック。
テンポも140手前という丁度良さ。
Andrei Morant – Chocolate City Dub – YouTube
アメリカのプロデューサーAndrei Morantによるハードミニマル。
2拍4拍に重心を置いたラフで硬いリズムとベースが延々反復する曲。
バウンシーなグルーヴがシカゴハウスを彷彿とさせるので、治安悪めなテイストが好きならもってこいな感じ。
Get Up (Hot Chocolate) (Original Mix) by DJ Rush on Beatport
アメリカのプロデューサーDJ Rushによるハードミニマル。
言わずと知れた素っ頓狂なリズムとボイスで今尚シーンを引っ掻き回しているテクノの名手ですが、その『らしさ』が存分に表れている1曲。
ちなみにテクノアンセムとして名高いGet On Upと名前が似ていますが、全く別物。
(久々にこのPV見ましたけど、頭の飾り物のセンスがマジで謎。)
強烈に後ろに重心の置かれたリズムがインパクト大。
しかもこのまま何の飾りっ気もなく最後まで延々続くので使いどころが本当に分からない。
しかも何が変ってリリースが2009年と、現在に通じるテクノのフォーマットがある程度固まってきた時にリリースされていること。
斬新過ぎて誰もついていけなかった例。
David Moleon – Chocolate (Circus Techno — CR1 Track A1) – YouTube
スペインのプロデューサーDavid Moleonによるハードグルーヴ。
当ジャンルの黎明期と言える時期にリリースされた作品。
手数の多いパーカッションリズムとドライブ感のあるベースはこの頃からバッチリ健在です。
派手なウワモノはなくループ主体の構成になっている辺りから、まだハードミニマルの変形くらいの立ち位置だったのが読み取れる曲。
しかし速いなこの頃のテクノ。
Chris Liberator & Guy mcaffer – Chocolate 497 (max side) – YouTube
イギリスの大御所プロデューサー同士Chris Liberator、Guy McAfferによるハードアシッド。
地を這うアシッドシンセのループと存在感のある裏打ちのベースが独特なグルーヴを形成している曲。
ロングブレイクを挟むシーケンスになっているので同時期のトランス、ハードダンスなんかにも受け渡しできそうです。
ついでに同界隈からもう1つご紹介。
Chocolate Nasty (Original Mix) by Aaron Liberator, Geezer on Beatport
こちらは前出のGuy McAfferと、同じくイギリスのレジェンドプロデューサーAaron Liberatorによるハードアシッド。
よりアシッドシンセの攻め気が前面に押し出された曲。
ハードハウス、ハードエナジーに通じるシンセもそれに拍車をかけるかのような存在感があります。
ちなみに今回の特集を組むに当たって真っ先に思いついたのがこの曲でした。
ヴァイナルで持っているもので。
Sonic Animation – Chocolate Mousse (AZWAN018) – YouTube
カナダのプロデューサーユニットSonic Animationによるテクノ。
グルーヴはハウス、リズムはテクノ、ウワモノはトランスというバリアレックなサウンド。
とはいえリリースが1996年なので、まだ各ジャンルが混然一体となっている時期の作品と考えると納得の出来です。
いつの時代も実験的な作品は面白い音を起用してくるので、新しい発見があって好きです。
Chocolate Eggplant (Original Mix) by Code Icarus on Beatport
クロアチアのプロデューサーCode Icarusによるテックトランス。
やや硬いリズムに煌びやかなシンセの音、そしてループ重視の構成という辺りがこのジャンルのお手本通り。
テクノとして使うなら終盤、トランスとして使うなら中盤くらいの位置になりそうですが、いずれにしても出音が明瞭ということもあって使いやすそうという印象を受けますね。
まとめ
以上、タイトルにチョコレートが入っているテクノ特集をお送りしました。
実際調べるまでは数曲思いつくだけでそんなに出ているイメージは無かったのですが、割とちゃんとハードなテクノがあるんだなと思った次第です。
今回は取り上げませんでしたが、昨今のメインストリーム界隈に於いても名門DrumcodeからChocolateという曲が出ていたり、トライバルテクノの雄Boriqua TribezがChocolate Fonkという曲をリリースしていたりという発見もありました。
こういう風変わりなDIGり方をすると思いがけずナイスミュージックと出会えたりするので、是非他のワードでもお試しください。
機会があればこちらでもまたこういったテーマでお送りさせて頂きます。
ところで今回のオチですが、チョコレートはある薬物の隠語として使われているワードでもあります。
道理で硬くてドラッギーなトラックが散見されるワケだと腑に落ちました。
といった辺りで今回はここまで。
明後日のHardonize #37.5をよろしくお願い致します。
次週02月23日は774Muzikさんが担当します。
では。