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新作テックトランス特集:今週のオススメハードテクノ - Resident’s Recommend 2022/09/15

こんばんは。TAK666です。
レジデントが代わる代わるオススメハードテクノを紹介するこのコーナー、
2週間ぶりに担当致します。

【告知】

次回Hardonizeの詳細が公開されております。

2022/10/29(sat) Hardonize#42 at waseda sabaco | Hardonize web

ゲストにREV-TUNEさんとYosshie 4onthefloorさんの2名をお迎えしております。
ハード系4つ打ちには定評のある両名なので、ストレート且つアグレッシヴな6時間をお送りできることが想定されます。

日付は10月29日。
会場はいつもの早稲田茶箱でお待ちしております。

尚、例によって今回も入場エントリー制となっておりますので以下のURLよりご登録をお願い致します。
Hardonize #42 in東京 – パスマーケット

あと前々から告知している通り、僕個人としては来週から立て続けにパーティーに出演する機会がありますので一挙に紹介させて頂きます。


オールジャンルのパーティー。
出演者が日本酒を持ち寄り、自身も飲んだくれつつ来場者に振る舞います。
僕はTakayuki Kamiyaさんとテクノでそこそこ長尺のB2Bをします。


今年からスタートした各種ハードダンスにスポットを当てたパーティー。
後輩に当たる方々が多い中、お招き頂いているので自然と熱が籠ります。
ギリギリまで何やるか真面目に考えます。


20年以上の歴史を持つ由緒正しいハッピーハードコアのパーティー。
ベテランも若手も入り混じり、テンポの速い音楽の贅が詰まった夜となること請け合いです。
僕はSYNDROMEさんとチンピラ合衆国という名義でとにかくガラの悪いドラムンベースをプレイします。

【今回のお題】

さて、当連載に於ける自分の回ではハードテクノのサブジャンルにテーマを絞り、その中のオススメ楽曲について取り上げていく形式となっております。

ハードテクノとはどういった音楽を指すのか知りたいと云う方がいらっしゃいましたら約半年に渡ってお送りしておりました特別連載ハードテクノとは何か?をご参照ください。

ハードテクノをサブジャンルごとに分類し、それぞれの生い立ちや代表曲などをまとめております。

今回取り上げるサブジャンルは

テックトランス

です。

特別連載に於いては第9回に取り上げたテックダンスと呼ばれる音楽に近い、テクノの要素を取り入れたトランスのサブジャンルになります。

過去この音楽を取り上げた回としては
新作テックトランス (2022年03月版)
新作テックトランス (2021年09月版)
新作テックダンス / テックトランス (2021年03月版)
新作テックダンス / テックトランス (2020年04月版)
の4回あり、比較的自分は多く取り上げている音楽だったりします。
yudukiボスも今年の07月に取り上げていましたね。

次回HardonizeのゲストであるYosshie 4onthefloorさんが主戦場とする音楽がこのテックダンス / テックトランスなので、今のうちに予習をして万全の状態でパーティーに臨みましょうという魂胆です。
あと前回から半年ほど間が空いてしまったこともあってタイミング的にも丁度良いため、改めてここ1~2ヵ月の間にリリースされたトラックについてピックアップしていきます。

早速ですが新作テックトランス紹介いってみましょう。

【曲紹介】

Maddix / No Escape

No Escape (Extended Mix) by Maddix on Beatport

オランダのプロデューサーMaddixによるテクノ
リズムの強度はテクノそのものですが、メインリフにはEDMに見られる、シンプルながらインパクトのあるシンセが用いられています。
EDMテクノ、どちらの文脈でも使えそうですし、シンセの質感を活かしてテックトランスとの橋渡しとしても面白そうな曲。

T78, Greenjack / xTc

xTc (Original Mix) by T78, Greenjack on Beatport

イタリアのプロデューサーT78と、スペインのプロデューサーGreenjackによるテクノ
T78ハードスタイル出身のアーティストなので、テックトランス特集に於いては度々触れている存在ですね。
レイヴ直系のド派手スタブとアシッドシンセが重厚なビートと絡み合い、タイトル通りの絶頂へと導くピークタイムチューン。
この手の曲はあればある程僕は幸せになります。

Jackob Roenald / Neurotoxin

Neurotoxin (Extended Mix) by Jackob Roenald on Beatport

ポーランドのプロデューサーJackob Roenaldによるテックトランス
メインリフとなっているサイバーパンク気味のシンセが特徴的な1曲。
アタックの強いキックと相まってハード且つ退廃的な雰囲気を醸し出しておりますが、ブレイク明けのキックのみになるパートの圧が凄い。
アーメンブレイクスが絡むブレイクというのも、この手のトラックに於いては斬新な仕掛けのような気がします。

Jackob Roenald繋がりでもう1つ。

DJ Jose / Hesitate (Lucas Deyong & Jackob Roenald Extended Remix)

Hesitate (Lucas Deyong & Jackob Roenald Extended Remix) by DJ Jose on Beatport

ポーランドのプロデューサー2名、Lucas DeyongJackob Roenaldによるテックトランス
このLucas Deyongというアーティストも力強いリズムを得意とする1人ですね。
原曲は2003年にリリースされたハードハウスであり、このリミックスにもユーロ感のあるボーカルをフィーチャーしているのですが、
その後に続くリズムが無骨で攻撃的なハードダンスのそれ。
仕舞いにはインダストリアルを彷彿とさせる荒々しいキックまで飛び出す変ミュージックスキーには垂涎の逸品。

Smith & Brown / Supercell

Supercell (Extended Mix) by Smith & Brown on Beatport

イギリスのプロデューサーユニットSmith & Brownによるテックトランス
前のめりなハイハットリズムと2拍ループのシンプルなメインリフでグイグイ牽引していくタイプのトラック。
展開にロングブレイクを含むこと以外はほぼほぼハードミニマルだと思います。
派手さはないけどとにかく使いやすい。

DJ Wank / Jack Squat

Jack Squat (Original Mix) by DJ Wank on Beatport

スウェーデンのプロデューサーDJ Wankによるテックトランス
とにかくリズムもリフもレトロで粗っぽいサウンドで構成されています。
リフのパラメーターをじわじわ変えることで展開を作っていく辺り、アシッドテクノに通じる精神性がありますね。

ちなみに本作のリリース元になっているElektrax Recordings繋がりで、ちょっと前に日本のプロデューサーRemo-conさんが手掛けた曲も良かったので合わせて紹介します。

Toni Alvarez / 13 Volts (Remo-con Remix)

13 Volts (Remo-con Remix) by Toni Alvarez on Beatport

こちらも全体的にラフなサウンドで組まれている印象が強い曲。
せり上がるようなアシッドシンセとスクリーチシンセのユニゾンが緊張感と高揚感の両方を演出しています。
パートによってキックを使い分けつつも、高音域では一貫してテックダンスリズムをキープしているのがRemo-conさんらしい。

Project 8 / Lick Your Lips

Lick Your Lips (Extended Mix) by Project 8 on Beatport

アイルランドのプロデューサーProject 8によるテックトランス
ブレイクでは空間的広がりのあるシンセを組み合わせてトランスらしさを演出しているのに、明けると全部消えてリズムだけになるタイプの曲。
リズムパートに於ける裏打ちのベースループや極めてシンプルなリフなど、質実剛健なテックトランスといった感じ。

Jody 6 / Funky Pills

Funky Pills (Extended Mix) by Jody 6 on Beatport

オーストラリアのプロデューサーJody 6によるテックトランス
壮大で開放感のあるブレイクと、反復に主軸を置いたリズムパートのコントラストがこのジャンルのお手本を表しているかのようです。
ウワモノにサイバー感のあるFXやフーバー、アシッドなど複数種類のシンセを組み合わせている豪勢さはトランスらしい感じがしますね。

MAYMARR / Energise

Energise (Original Mix) by Laura May, Mickey Marr, MAYMARR on Beatport

イギリスのプロデューサーLaura MayMickey Marrによるユニット、MAYMARRによるハードダンス
フーバー+アーメンブレイクス!
これだけで手が伸びる人が絶対いると信じています。無論、僕もその1人です。
リズムも硬めで総じて派手派手なトラック。

Laura May繋がりでもう1つ。

Laura May / Diosa Del Fuego

Diosa Del Fuego (Extended Mix) by Laura May on Beatport

ギラギラしたサウンドでありながら隙間のあるフレーズをメインに据えつつ、リズムは重ためという妖しさが際立つスタイル。
それはそれで特徴的ではあるのですが、随所で生っぽいトライバルリズムを差し込んでくるところに強烈なインパクトを感じます。
ブレイクではシンセとこのリズムが併走したりするので、かなり斬新ではないかと。

これは今回結構面食らったリリースでした。
Hardonizeクルーが選ぶ2021年のハードテクノ10選に於いてSchizoofr3nik / Tribalという曲を取り上げたのですが、仄かにそれに通じるものがあります。

Yosshie 4onthefloor / Million Flowers

Million Flowers (Original Mix) by Yosshie 4onthefloor on Beatport

最後に今回のHardonizeゲストYosshie 4onthefloorさんのテックダンス
往年のトランスを感じさせる、多好感溢れるフレーズがストレートに感情を揺さぶってきます。
テックダンスマナーを遵守したリズムの手数の多さも従来据え置き。
こういう曲で〆るのが良いパーティーと言いたくなるようなエンディング向けチューン。

【まとめ】

以上、新作テックトランスにスポットを当ててお送りしました。
テクノトランスのハイブリッドといえど、その配合のやり方にはアーティストの個性が現れるジャンルだと言えます。
周辺ジャンルも含めて化学変化を貪欲に追求する姿勢は個人的に見習うところでもあるので、今後もチェックしていきたい音楽の1つです。

そんなわけで今回はここまで。

次週09月20日は774Muzikさんが担当します。
では。

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新作ディスコ特集:今週のオススメハードテクノ - Resident’s Recommend 2022/09/01

こんばんは。TAK666です。
レジデントが代わる代わるオススメハードテクノを紹介するこのコーナー、
2週間ぶりに担当致します。

【告知】

次回Hardonizeの詳細が公開されました。

2022/10/29(sat) Hardonize#42 at waseda sabaco | Hardonize web

ゲストにはハードテクノからハードダンス各種EDMまで幅広くカバーしているビリヤニ好き、REV-TUNEさんと、
並々ならぬテックダンスへの愛情を持ち、自身のレーベル4onthetraxを引っ提げてトランスのフィールドでも活躍されている女児アニメ好き、Yosshie 4onthefloorさんの2名をお迎えしております。
前回の何でもアリ感から今1度ハードテクノとその周辺音楽にスポットを当てた回になるのではという感じがして、個人的にもとても楽しみです。
あ、僕ですか?何やるかはタイムテーブル次第です。

日付は10月29日。
会場はいつもの早稲田茶箱でお待ちしております。

尚、例によって今回も入場エントリー制となっておりますので以下のURLよりご登録をお願い致します。
Hardonize #42 in東京 – パスマーケット

ちなみに今月末にかけて結構大きめのパーティーに立て続けにお招き頂いております。
09/19 !!SAKE!! vol.2
09/23 TOKYO HARD DANCE Vol.2
09/24 HAPPY DYNAMITE 20+1st Anniversary
また直近になり次第詳しくお伝え致しますので、こちらも何卒。

【近況】

SQUAREPUSHER – JAPAN TOURの抽選に申し込んでいたところ、受かってしまいました。
日付を見て欲しいんですけど、10月28日なんですよね。
ところでちょっと上の告知に戻って頂きたいんですけど、Hardonizeの次の日程、10月29日なんですよね。
加えて10月30日は同人音楽即売会M3があるんですよね。

凄い3日間になりました。
生き残ります。

【今回のお題】

さて、当連載に於ける自分の回ではハードテクノのサブジャンルにテーマを絞り、その中のオススメ楽曲について取り上げていく形式となっております。

ハードテクノとはどういった音楽を指すのか知りたいと云う方がいらっしゃいましたら約半年に渡ってお送りしておりました特別連載ハードテクノとは何か?をご参照ください。

ハードテクノをサブジャンルごとに分類し、それぞれの生い立ちや代表曲などをまとめております。

ここのところテーマ特集だったりハードテクノ以外の音楽にスポットを当てておりましたが、今回は改めてこの中からテーマを選定します。
取り上げるサブジャンルは

ディスコ

です。

特別連載に於いては番外編の3回目に取り上げた1960年代から続く由緒正しいダンスミュージックになります。
アーバンでファンキーな生音、もしくはシンセサイザーによるリフが特徴的であり、これらのパーツは現代の様々な音楽に引き継がれていることは耳馴染みがあると思います。
所謂オーセンティックなディスコはバンド形態による生音メインのサウンドになりますが、
Hardonizeで取り上げるからにはテクノハウスといったエレクトリックダンスミュージックとの相性が良いものに絞りました。

この音楽にスポットを当てた特集は過去2020年07月に行ったり、近似的な内容として2021年07月に新作速いハウスとしてお送りしております。
暫く間が空いてしまったこともあるので、改めてここ1~2ヵ月の間にリリースされたトラックについてピックアップしていきます。

余談ですが、先日旧知の仲の人から『ちょっと前からディスコテクノに興味が出てきた。』という報告を直に受けたこともあって今回このテーマです。
もっと早く言ってくれれば良かったのに。

早速ですが新作ディスコ紹介いってみましょう。

【曲紹介】

Dank.L, R.Dawe / Uganda

Uganda (Original Mix) by Dank.L, R.Dawe on Beatport

ハンガリーのプロデューサーDank.Lと、R.Daweによるディスコ
2拍ループのカッティングギターとベースが印象的なグルーヴキープ型トラック。
構成はシンプルながらパーカッションやボイスサンプリングが生っぽく、ファンキーな曲の雰囲気に一役買ってます。

Matrefakt / Krave

Krave (Original Mix) by Matrefakt on Beatport

イギリスのプロデューサーMatrefaktによるディスコ
こちらも2拍ループものですが、ちょい多めなウワモノの手数やローファイ寄りのリズムが厚みを感じさせるトラック。
どっしりしたビートのハウスが好きな好きな方には特にオススメです。

Benji Of Sweden / No Way

No Way (Original Mix) by Benji Of Sweden, Dan Beat on Beatport

スウェーデンのプロデューサーBenji Of Swedenによるディスコ
やや速めのテンポで繰り出されるベースのうねりとハイハットの刻み方が前のめりで気持ち良い。
ハウスハードグルーヴの合間を良い感じに埋めてくれそうなので地味に有難かったりします。
尺が3分半というタイトな構成になっているので、そこを活かした使い方ができると尚良し。

Bryan Zentz / Nazca (Remastered 2022)

Nazca (Remastered 2022) by Bryan Zentz on Beatport

アメリカの大ベテランBryan Zentzによるディスコテクノ
原曲は2001年にリリースされたもので、現行のハードグルーヴと並べても遜色ない出音にリマスターされております。
常時フィルターのかかったメインフレーズがレトロで雰囲気満点であり、当時の自由で楽しいテクノの雰囲気が感じられますね。

Uke / Disco Tex

Disco Tex (Original Mix) by Uke on Beatport

アイルランドのプロデューサーUkeによるハードグルーヴ
ハードハウス界の最大手レーベルの一角、Toolbox Recordingsから派生したテクノレーベル、Boxtからリリースされたトラック。
ハードなリズムにブラスが乗っているというだけで個人的には反応してしまうのですが、そのリズムがテックダンス寄りの打ち方をしているのも大きな特徴です。
それこそ次回HardonizeゲストのYosshie 4onthefloorさんフォロワーの方には是非チェックして頂きたい所存。

L’Etranger, DJ Jayhood / Get To Know (Doppie’s Mongolodub)

Get To Know (Doppie’s Mongolodub) by L’Etranger, DJ Jayhood on Beatport

イギリスのプロデューサーBig Dope Pによるゲットーテック
バウンシーでグルーヴィーな黒いベースが好きなら間違いなくイチオシのレーベル、Moveltraxxより。
ボイスサンプリングや細かい抜き差しのあるリズムとの絡みが絶妙で自然と体が動きます。
生っぽいガラージとかにも相性良さそうな感じがしますね。

Raoul Zerna / Love Sequences (2000 Unreleased Mix)

Love Sequences (2000 Unreleased Mix) by Raoul Zerna on Beatport

アメリカのプロデューサーRaoul Zernaによるハードグルーヴ
サブタイトル通り原曲のリリースは2000年なのですが、未発表だったバージョンが何故か20年越しにリリースされました。
ちなみに当時のリリース元はSoul Phusion Recordsという、ディスコや、ファンキーなハウスがメインの知る人ぞ知るレーベルでした。
僕は中古レコードショップでこのロゴを見かけたら必ず手に取るくらい、信頼を置いているレーベルです。

話が逸れましたが、この曲もそのレーベルカラーを踏襲しているカッティングギターのフレーズとフィルターの組み合わせがファンクネス指数激高の内容。
密な金物とレトロでインパクトのあるキックによるリズムがバンギンなディスコといった感じ。
堪らん。

M.I.T.A. / A Soul From Chicago

A Soul From Chicago (Original Mix) by M.I.T.A. on Beatport

イタリアのプロデューサーM.I.T.A.によるテクノ
現行のテクノを踏襲した深めのビートにソウルフルなボイスサンプリングがタイトルに偽り無しという塩梅。
キックと同位置にクラップを置いたパートは特にシカゴハウスのフレイヴァーを感じますね。
ピークタイムチューンとしても使えるし、ハードグルーヴとの橋渡しにも使える優秀なトラック。

ちょっと前の作品になりますが、M.I.T.A.のこのリリースも同系統で良かったですね。

Ackermann / I Got My Man (M.I.T.A. Remix)

I Got My Man (M.I.T.A. Remix) by Ackermann on Beatport

こちらも現行のテクノを遵守した強度のリズムを維持しつつ、ファンキーな反復リフが乗ったもの。
加えてブレイクいっぱいに差し込まれた長尺のシャウト寸前のボーカルが爆発力を生み出している紛うことなきピークタイムチューン。

Miami House Party / Midnight Pizza

Midnight Pizza (Extended Mix) by Miami House Party on Beatport

イギリスのプロデューサーMiami House Partyによるディスコテクノ
度々紹介しているハードハウスの総本山、Tidy Traxのサブレーベル、Untidyより。
一聴して分かる強烈なディスコフレーズのサンプリングが最大の特徴。
ベースの厚みや手数の多いドラムパーツなど、リズムの強度もテクノに引けを取らない構成となっており、今回紹介する中ではド派手1等賞。
僕は即購入しました。

Miami House Partyのトラックは03月の新作ハードハウス特集でも触れましたが、本当に悉くツボに来ますね。

Rawtek, Psycho Boys Club / Come Closer

Come Closer (Original Mix) by Rawtek, Psycho Boys Club on Beatport

アメリカのプロデューサーRawtekと、デンマーク出身のStoltenhoffとアメリカ出身のJuyen SebulbaによるプロデューサーユニットPsycho Boys Clubによるディスコ
主にEDMベースライン方面から厚い支持を集めているレーベル、Barong Familyからの意外なリリース。
これまでのRawtekPsycho Boys Clubの作風を知っていると、あまりのかけ離れっぷりに一層驚きがあると思います。

フィルターのかかったカッティングギターをメインフレーズにしている点でディスコの臭気ムンムンなのに加え、アンニュイな男性ボーカルと細かくエディットされたボイスサンプルやシンセなど、とにかくウワモノが豪勢です。
ただ、何といっても最初のリズムパートと2番目のリズムパートで全くリズムが異なる点がこの曲の最大の肝。
前者はこれまでに紹介した曲に通ずるストレートなディスコのリズムですが、後者はハードミニマルに近い強烈な強度のものが飛び出します。
ジャンルの垣根を越えて新しい音楽を生み出そうとするBarong Familyのスピリットが強く感じられるトラック。
めちゃめちゃ好きです。

まとめ

以上、新作ディスコにスポットを当ててお送りしました。
リフが特徴的であることはご認識の通りですが、リズムの質感に関しては様々なスタイルがあり、それらが今尚リリースされているということが伝わったら嬉しいです。
逆にそれユエ配信サイトに置いては複数のジャンルでカテゴライズされてしまっており、ピンポイントでこれらの曲を見つけるのが難しいというのは強くそう思います。
それこそ横断的にジャンルを掘っている自分のような習慣のある人が紹介すべきでもある気がするので、今後も折を見て取り上げていきたいと思います。

そんなわけで今回はここまで。

次週09月06日は774Muzikさんが担当します。
では。

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