こんばんは。TAK666です。
レジデントが代わる代わるオススメハードテクノを紹介するこのコーナー、
2週間ぶりに担当致します。
【告知】
次回Hardonizeの詳細が公開されております。
2022/10/29(sat) Hardonize#42 at waseda sabaco | Hardonize web
ゲストにREV-TUNEさんとYosshie 4onthefloorさんの2名をお迎えしております。
ハード系4つ打ちには定評のある両名なので、ストレート且つアグレッシヴな6時間をお送りできることが想定されます。
日付は10月29日。
会場はいつもの早稲田茶箱でお待ちしております。
尚、例によって今回も入場エントリー制となっておりますので以下のURLよりご登録をお願い致します。
Hardonize #42 in東京 – パスマーケット
あと前々から告知している通り、僕個人としては来週から立て続けにパーティーに出演する機会がありますので一挙に紹介させて頂きます。
【告知】
?¡¡SAKE!! vol.2?
?9/19(Mon/Holiday) 15:00-21:00
?Shibuya Another Dimension
?1,000yenmizm
Shingo Nakamura
TAKAMI
TAK666 B2B Takayuki Kamiya
tcmz
Shun 55
12_1日本酒パーティ2回目開催!
今回も各DJ陣がオススメの日本酒を引っ提げて参上!
呑みまくっていきましょう??? pic.twitter.com/uDzRLkQ991— 12_1(トニー) / Wowl (@12_1) August 5, 2022
オールジャンルのパーティー。
出演者が日本酒を持ち寄り、自身も飲んだくれつつ来場者に振る舞います。
僕はTakayuki Kamiyaさんとテクノでそこそこ長尺のB2Bをします。
【TOKYO HARD DANCE Information】
TOKYO HARD DANCE Vol.2
#THD02
Sponsored By Jägermeister2022/9/23 Fri.(Holiday) 23:00-5:00
at Shibuya clubasia @clubasia_tokyo
ADV:3000 DOOR:3500Ticket:https://t.co/6VyM0ypT89
Full Lineup⤵︎ pic.twitter.com/m64j6yDzD8
— TOKYO HARD DANCE (@TokyoHardDance) August 5, 2022
今年からスタートした各種ハードダンスにスポットを当てたパーティー。
後輩に当たる方々が多い中、お招き頂いているので自然と熱が籠ります。
ギリギリまで何やるか真面目に考えます。
??HAPPY DYNAMITE 20+1st Anniversary??
2001年にスタートしたハードコアパーティーHAPPY DYNAMITE。6Fは15名のDJ&MC、7Fは11名のDJを迎え、スペシャルに開催!
??9/24(土)13:00-20:00
??渋谷 R-Lounge (6F & 7F)??Door: 2500円
??With Flyer: 2000円#ダイナモ2022 pic.twitter.com/SfTEJ28uCr— HAPPY DYNAMITE / HAPPY JACK (@HAPPY__JACK__) July 31, 2022
20年以上の歴史を持つ由緒正しいハッピーハードコアのパーティー。
ベテランも若手も入り混じり、テンポの速い音楽の贅が詰まった夜となること請け合いです。
僕はSYNDROMEさんとチンピラ合衆国という名義でとにかくガラの悪いドラムンベースをプレイします。
【今回のお題】
さて、当連載に於ける自分の回ではハードテクノのサブジャンルにテーマを絞り、その中のオススメ楽曲について取り上げていく形式となっております。
ハードテクノとはどういった音楽を指すのか知りたいと云う方がいらっしゃいましたら約半年に渡ってお送りしておりました特別連載ハードテクノとは何か?をご参照ください。
ハードテクノをサブジャンルごとに分類し、それぞれの生い立ちや代表曲などをまとめております。
今回取り上げるサブジャンルは
です。
特別連載に於いては第9回に取り上げたテックダンスと呼ばれる音楽に近い、テクノの要素を取り入れたトランスのサブジャンルになります。
過去この音楽を取り上げた回としては
新作テックトランス (2022年03月版)
新作テックトランス (2021年09月版)
新作テックダンス / テックトランス (2021年03月版)
新作テックダンス / テックトランス (2020年04月版)
の4回あり、比較的自分は多く取り上げている音楽だったりします。
yudukiボスも今年の07月に取り上げていましたね。
次回HardonizeのゲストであるYosshie 4onthefloorさんが主戦場とする音楽がこのテックダンス / テックトランスなので、今のうちに予習をして万全の状態でパーティーに臨みましょうという魂胆です。
あと前回から半年ほど間が空いてしまったこともあってタイミング的にも丁度良いため、改めてここ1~2ヵ月の間にリリースされたトラックについてピックアップしていきます。
早速ですが新作テックトランス紹介いってみましょう。
【曲紹介】
No Escape (Extended Mix) by Maddix on Beatport
オランダのプロデューサーMaddixによるテクノ。
リズムの強度はテクノそのものですが、メインリフにはEDMに見られる、シンプルながらインパクトのあるシンセが用いられています。
EDMとテクノ、どちらの文脈でも使えそうですし、シンセの質感を活かしてテックトランスとの橋渡しとしても面白そうな曲。
xTc (Original Mix) by T78, Greenjack on Beatport
イタリアのプロデューサーT78と、スペインのプロデューサーGreenjackによるテクノ。
T78はハードスタイル出身のアーティストなので、テックトランス特集に於いては度々触れている存在ですね。
レイヴ直系のド派手スタブとアシッドシンセが重厚なビートと絡み合い、タイトル通りの絶頂へと導くピークタイムチューン。
この手の曲はあればある程僕は幸せになります。
Neurotoxin (Extended Mix) by Jackob Roenald on Beatport
ポーランドのプロデューサーJackob Roenaldによるテックトランス。
メインリフとなっているサイバーパンク気味のシンセが特徴的な1曲。
アタックの強いキックと相まってハード且つ退廃的な雰囲気を醸し出しておりますが、ブレイク明けのキックのみになるパートの圧が凄い。
アーメンブレイクスが絡むブレイクというのも、この手のトラックに於いては斬新な仕掛けのような気がします。
Jackob Roenald繋がりでもう1つ。
Hesitate (Lucas Deyong & Jackob Roenald Extended Remix) by DJ Jose on Beatport
ポーランドのプロデューサー2名、Lucas DeyongとJackob Roenaldによるテックトランス。
このLucas Deyongというアーティストも力強いリズムを得意とする1人ですね。
原曲は2003年にリリースされたハードハウスであり、このリミックスにもユーロ感のあるボーカルをフィーチャーしているのですが、
その後に続くリズムが無骨で攻撃的なハードダンスのそれ。
仕舞いにはインダストリアルを彷彿とさせる荒々しいキックまで飛び出す変ミュージックスキーには垂涎の逸品。
Supercell (Extended Mix) by Smith & Brown on Beatport
イギリスのプロデューサーユニットSmith & Brownによるテックトランス。
前のめりなハイハットリズムと2拍ループのシンプルなメインリフでグイグイ牽引していくタイプのトラック。
展開にロングブレイクを含むこと以外はほぼほぼハードミニマルだと思います。
派手さはないけどとにかく使いやすい。
Jack Squat (Original Mix) by DJ Wank on Beatport
スウェーデンのプロデューサーDJ Wankによるテックトランス。
とにかくリズムもリフもレトロで粗っぽいサウンドで構成されています。
リフのパラメーターをじわじわ変えることで展開を作っていく辺り、アシッドテクノに通じる精神性がありますね。
ちなみに本作のリリース元になっているElektrax Recordings繋がりで、ちょっと前に日本のプロデューサーRemo-conさんが手掛けた曲も良かったので合わせて紹介します。
13 Volts (Remo-con Remix) by Toni Alvarez on Beatport
こちらも全体的にラフなサウンドで組まれている印象が強い曲。
せり上がるようなアシッドシンセとスクリーチシンセのユニゾンが緊張感と高揚感の両方を演出しています。
パートによってキックを使い分けつつも、高音域では一貫してテックダンスリズムをキープしているのがRemo-conさんらしい。
Lick Your Lips (Extended Mix) by Project 8 on Beatport
アイルランドのプロデューサーProject 8によるテックトランス。
ブレイクでは空間的広がりのあるシンセを組み合わせてトランスらしさを演出しているのに、明けると全部消えてリズムだけになるタイプの曲。
リズムパートに於ける裏打ちのベースループや極めてシンプルなリフなど、質実剛健なテックトランスといった感じ。
Funky Pills (Extended Mix) by Jody 6 on Beatport
オーストラリアのプロデューサーJody 6によるテックトランス。
壮大で開放感のあるブレイクと、反復に主軸を置いたリズムパートのコントラストがこのジャンルのお手本を表しているかのようです。
ウワモノにサイバー感のあるFXやフーバー、アシッドなど複数種類のシンセを組み合わせている豪勢さはトランスらしい感じがしますね。
Energise (Original Mix) by Laura May, Mickey Marr, MAYMARR on Beatport
イギリスのプロデューサーLaura MayとMickey Marrによるユニット、MAYMARRによるハードダンス。
フーバー+アーメンブレイクス!
これだけで手が伸びる人が絶対いると信じています。無論、僕もその1人です。
リズムも硬めで総じて派手派手なトラック。
Laura May繋がりでもう1つ。
Diosa Del Fuego (Extended Mix) by Laura May on Beatport
ギラギラしたサウンドでありながら隙間のあるフレーズをメインに据えつつ、リズムは重ためという妖しさが際立つスタイル。
それはそれで特徴的ではあるのですが、随所で生っぽいトライバルリズムを差し込んでくるところに強烈なインパクトを感じます。
ブレイクではシンセとこのリズムが併走したりするので、かなり斬新ではないかと。
これは今回結構面食らったリリースでした。
Hardonizeクルーが選ぶ2021年のハードテクノ10選に於いてSchizoofr3nik / Tribalという曲を取り上げたのですが、仄かにそれに通じるものがあります。
Million Flowers (Original Mix) by Yosshie 4onthefloor on Beatport
最後に今回のHardonizeゲストYosshie 4onthefloorさんのテックダンス。
往年のトランスを感じさせる、多好感溢れるフレーズがストレートに感情を揺さぶってきます。
テックダンスマナーを遵守したリズムの手数の多さも従来据え置き。
こういう曲で〆るのが良いパーティーと言いたくなるようなエンディング向けチューン。
【まとめ】
以上、新作テックトランスにスポットを当ててお送りしました。
テクノとトランスのハイブリッドといえど、その配合のやり方にはアーティストの個性が現れるジャンルだと言えます。
周辺ジャンルも含めて化学変化を貪欲に追求する姿勢は個人的に見習うところでもあるので、今後もチェックしていきたい音楽の1つです。
そんなわけで今回はここまで。
次週09月20日は774Muzikさんが担当します。
では。