こんばんは。TAK666です。
レジデントが代わる代わるオススメハードテクノを紹介するこのコーナー、
2週間ぶりに担当致します。
【告知】
次回Hardonizeの詳細が公開されました。
2022/10/29(sat) Hardonize#42 at waseda sabaco | Hardonize web
ゲストにはハードテクノからハードダンス、各種EDMまで幅広くカバーしているビリヤニ好き、REV-TUNEさんと、
並々ならぬテックダンスへの愛情を持ち、自身のレーベル4onthetraxを引っ提げてトランスのフィールドでも活躍されている女児アニメ好き、Yosshie 4onthefloorさんの2名をお迎えしております。
前回の何でもアリ感から今1度ハードテクノとその周辺音楽にスポットを当てた回になるのではという感じがして、個人的にもとても楽しみです。
あ、僕ですか?何やるかはタイムテーブル次第です。
日付は10月29日。
会場はいつもの早稲田茶箱でお待ちしております。
尚、例によって今回も入場エントリー制となっておりますので以下のURLよりご登録をお願い致します。
Hardonize #42 in東京 – パスマーケット
ちなみに今月末にかけて結構大きめのパーティーに立て続けにお招き頂いております。
09/19 !!SAKE!! vol.2
09/23 TOKYO HARD DANCE Vol.2
09/24 HAPPY DYNAMITE 20+1st Anniversary
また直近になり次第詳しくお伝え致しますので、こちらも何卒。
【近況】
SQUAREPUSHER – JAPAN TOURの抽選に申し込んでいたところ、受かってしまいました。
日付を見て欲しいんですけど、10月28日なんですよね。
ところでちょっと上の告知に戻って頂きたいんですけど、Hardonizeの次の日程、10月29日なんですよね。
加えて10月30日は同人音楽即売会M3があるんですよね。
凄い3日間になりました。
生き残ります。
【今回のお題】
さて、当連載に於ける自分の回ではハードテクノのサブジャンルにテーマを絞り、その中のオススメ楽曲について取り上げていく形式となっております。
ハードテクノとはどういった音楽を指すのか知りたいと云う方がいらっしゃいましたら約半年に渡ってお送りしておりました特別連載ハードテクノとは何か?をご参照ください。
ハードテクノをサブジャンルごとに分類し、それぞれの生い立ちや代表曲などをまとめております。
ここのところテーマ特集だったりハードテクノ以外の音楽にスポットを当てておりましたが、今回は改めてこの中からテーマを選定します。
取り上げるサブジャンルは
です。
特別連載に於いては番外編の3回目に取り上げた、1960年代から続く由緒正しいダンスミュージックになります。
アーバンでファンキーな生音、もしくはシンセサイザーによるリフが特徴的であり、これらのパーツは現代の様々な音楽に引き継がれていることは耳馴染みがあると思います。
所謂オーセンティックなディスコはバンド形態による生音メインのサウンドになりますが、
Hardonizeで取り上げるからにはテクノやハウスといったエレクトリックダンスミュージックとの相性が良いものに絞りました。
この音楽にスポットを当てた特集は過去2020年07月に行ったり、近似的な内容として2021年07月に新作速いハウスとしてお送りしております。
暫く間が空いてしまったこともあるので、改めてここ1~2ヵ月の間にリリースされたトラックについてピックアップしていきます。
余談ですが、先日旧知の仲の人から『ちょっと前からディスコテクノに興味が出てきた。』という報告を直に受けたこともあって今回このテーマです。
もっと早く言ってくれれば良かったのに。
早速ですが新作ディスコ紹介いってみましょう。
【曲紹介】
Uganda (Original Mix) by Dank.L, R.Dawe on Beatport
ハンガリーのプロデューサーDank.Lと、R.Daweによるディスコ。
2拍ループのカッティングギターとベースが印象的なグルーヴキープ型トラック。
構成はシンプルながらパーカッションやボイスサンプリングが生っぽく、ファンキーな曲の雰囲気に一役買ってます。
Krave (Original Mix) by Matrefakt on Beatport
イギリスのプロデューサーMatrefaktによるディスコ。
こちらも2拍ループものですが、ちょい多めなウワモノの手数やローファイ寄りのリズムが厚みを感じさせるトラック。
どっしりしたビートのハウスが好きな好きな方には特にオススメです。
No Way (Original Mix) by Benji Of Sweden, Dan Beat on Beatport
スウェーデンのプロデューサーBenji Of Swedenによるディスコ。
やや速めのテンポで繰り出されるベースのうねりとハイハットの刻み方が前のめりで気持ち良い。
ハウスとハードグルーヴの合間を良い感じに埋めてくれそうなので地味に有難かったりします。
尺が3分半というタイトな構成になっているので、そこを活かした使い方ができると尚良し。
Nazca (Remastered 2022) by Bryan Zentz on Beatport
アメリカの大ベテランBryan Zentzによるディスコテクノ。
原曲は2001年にリリースされたもので、現行のハードグルーヴと並べても遜色ない出音にリマスターされております。
常時フィルターのかかったメインフレーズがレトロで雰囲気満点であり、当時の自由で楽しいテクノの雰囲気が感じられますね。
Disco Tex (Original Mix) by Uke on Beatport
アイルランドのプロデューサーUkeによるハードグルーヴ。
ハードハウス界の最大手レーベルの一角、Toolbox Recordingsから派生したテクノレーベル、Boxtからリリースされたトラック。
ハードなリズムにブラスが乗っているというだけで個人的には反応してしまうのですが、そのリズムがテックダンス寄りの打ち方をしているのも大きな特徴です。
それこそ次回HardonizeゲストのYosshie 4onthefloorさんフォロワーの方には是非チェックして頂きたい所存。
Get To Know (Doppie’s Mongolodub) by L’Etranger, DJ Jayhood on Beatport
イギリスのプロデューサーBig Dope Pによるゲットーテック。
バウンシーでグルーヴィーな黒いベースが好きなら間違いなくイチオシのレーベル、Moveltraxxより。
ボイスサンプリングや細かい抜き差しのあるリズムとの絡みが絶妙で自然と体が動きます。
生っぽいガラージとかにも相性良さそうな感じがしますね。
Love Sequences (2000 Unreleased Mix) by Raoul Zerna on Beatport
アメリカのプロデューサーRaoul Zernaによるハードグルーヴ。
サブタイトル通り原曲のリリースは2000年なのですが、未発表だったバージョンが何故か20年越しにリリースされました。
ちなみに当時のリリース元はSoul Phusion Recordsという、ディスコや、ファンキーなハウスがメインの知る人ぞ知るレーベルでした。
僕は中古レコードショップでこのロゴを見かけたら必ず手に取るくらい、信頼を置いているレーベルです。
話が逸れましたが、この曲もそのレーベルカラーを踏襲しているカッティングギターのフレーズとフィルターの組み合わせがファンクネス指数激高の内容。
密な金物とレトロでインパクトのあるキックによるリズムがバンギンなディスコといった感じ。
堪らん。
A Soul From Chicago (Original Mix) by M.I.T.A. on Beatport
イタリアのプロデューサーM.I.T.A.によるテクノ。
現行のテクノを踏襲した深めのビートにソウルフルなボイスサンプリングがタイトルに偽り無しという塩梅。
キックと同位置にクラップを置いたパートは特にシカゴハウスのフレイヴァーを感じますね。
ピークタイムチューンとしても使えるし、ハードグルーヴとの橋渡しにも使える優秀なトラック。
ちょっと前の作品になりますが、M.I.T.A.のこのリリースも同系統で良かったですね。
I Got My Man (M.I.T.A. Remix) by Ackermann on Beatport
こちらも現行のテクノを遵守した強度のリズムを維持しつつ、ファンキーな反復リフが乗ったもの。
加えてブレイクいっぱいに差し込まれた長尺のシャウト寸前のボーカルが爆発力を生み出している紛うことなきピークタイムチューン。
Midnight Pizza (Extended Mix) by Miami House Party on Beatport
イギリスのプロデューサーMiami House Partyによるディスコテクノ。
度々紹介しているハードハウスの総本山、Tidy Traxのサブレーベル、Untidyより。
一聴して分かる強烈なディスコフレーズのサンプリングが最大の特徴。
ベースの厚みや手数の多いドラムパーツなど、リズムの強度もテクノに引けを取らない構成となっており、今回紹介する中ではド派手1等賞。
僕は即購入しました。
Miami House Partyのトラックは03月の新作ハードハウス特集でも触れましたが、本当に悉くツボに来ますね。
Come Closer (Original Mix) by Rawtek, Psycho Boys Club on Beatport
アメリカのプロデューサーRawtekと、デンマーク出身のStoltenhoffとアメリカ出身のJuyen SebulbaによるプロデューサーユニットPsycho Boys Clubによるディスコ。
主にEDM、ベースライン方面から厚い支持を集めているレーベル、Barong Familyからの意外なリリース。
これまでのRawtekやPsycho Boys Clubの作風を知っていると、あまりのかけ離れっぷりに一層驚きがあると思います。
フィルターのかかったカッティングギターをメインフレーズにしている点でディスコの臭気ムンムンなのに加え、アンニュイな男性ボーカルと細かくエディットされたボイスサンプルやシンセなど、とにかくウワモノが豪勢です。
ただ、何といっても最初のリズムパートと2番目のリズムパートで全くリズムが異なる点がこの曲の最大の肝。
前者はこれまでに紹介した曲に通ずるストレートなディスコのリズムですが、後者はハードミニマルに近い強烈な強度のものが飛び出します。
ジャンルの垣根を越えて新しい音楽を生み出そうとするBarong Familyのスピリットが強く感じられるトラック。
めちゃめちゃ好きです。
まとめ
以上、新作ディスコにスポットを当ててお送りしました。
リフが特徴的であることはご認識の通りですが、リズムの質感に関しては様々なスタイルがあり、それらが今尚リリースされているということが伝わったら嬉しいです。
逆にそれユエ配信サイトに置いては複数のジャンルでカテゴライズされてしまっており、ピンポイントでこれらの曲を見つけるのが難しいというのは強くそう思います。
それこそ横断的にジャンルを掘っている自分のような習慣のある人が紹介すべきでもある気がするので、今後も折を見て取り上げていきたいと思います。
そんなわけで今回はここまで。
次週09月06日は774Muzikさんが担当します。
では。