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今週のオススメハードテクノ – Resident’s Recommend 2019/03/21

こんばんは。TAK666です。
レジデントが代わる代わるオススメハードテクノを紹介するこのコーナー、
2週間ぶりにワタクシが担当致します。

今週末の日曜日にTechno Alliance Meeting vol.2と云うパーティーに出演致します。

今月初旬に行われたAAA – Global Hard Dance All Nighterのサブフロアをジャックしたテクノ集団TECHNO ALLIANCEによる単一パーティーの2回目です。
AAAで(熾烈な)B2Bを繰り広げた面々が今度はソロで各々のテクノ観を披露する他、ハードウェアを駆使してライブセットを行うYebisu303氏や、沖縄のハードテクノクリエイターpolygon prompt氏のプレイもあったりとミーティングの名に相応しい催し。

出演者面々の楽曲についてコンパイルされたTECHNO ALLIANCE vol.5については現在公開中であり、且つDLコードが配布されるラストチャンスがこのパーティーです。
既にDLコードをお持ちの方は予習をしてから現場へ、お持ちでない方は入手のために現場へお越し頂けますと嬉しいです。
テクノ各種20曲以上取り揃え。

で、上で『今度はソロで各々~』と書いておきながらワタクシは例によってB2B枠です。楽しいんですもの仕方ない。
そのお相手はTakayuki KamiyaorinetoneAtomicの3人と云う、例によってよく分からない組み合わせです。
Takayuki Kamiyaさん、orinetoneさんとは何度かB2Bを行っているので、『なるようになるでしょ。』の気持ちでいたところ、Atomicさんはそう思っていなかったらしく、『放っておくと壊滅的展開になる。』と云う懸念(そして多分それは正しい)の元、先日打ち合わせと称するものを行ってきました。


おかげで始まる前から無事、壊滅的展開を迎えることに成功しました。
その結果、どうなるか分からないと云うことが分かりました。
そんな感じで当日に臨むことになります。とても楽しかったです。

さて、本来であればそんな今週末に流れそうな曲をピックアップするのが本筋だと云うことは認識しておりますが、分からないんじゃ仕方がないと云うもの。
ワタクシを除いたとしても、3人の主な音楽的趣向についてそこまで共通しているものがあるようには思えず、言わばタダの変なこと好き集団なのです。
ならばせめて当日流れるかどうかはさておき、この3人の趣向を配合させたような音楽を探ってみましょう。

Takayuki Kamiyaさんと云えばご存知のように軸足は専らテクノ。

orinetoneさんは複数ジャンルを横断的にカバーしている印象があります。

Atomicさんとは無機質でエッジのきいたダウンビートについて話すことが多々あります。

・・・成程。見事にバラバラです。
しかし無理を選曲で押し通すのがDJの本懐。
1つの解を思いついたので今回はコチラのアーティストをご紹介します。

Audeka

http://audeka.net/
https://www.facebook.com/AudekaOfficial
https://soundcloud.com/audeka

Marty Cepeda、Max Cepeda、Skyler Gerdemanの3人によって結成されたアメリカのグループ。
ドラムンベース、ダブステップをコアに置きつつ、テクノやインダストリアルの要素を絡めた無機質且つ重い音が特徴となる曲を多く手掛けております。
ドラムンベース×テクノと云えば以前ご紹介したASCもそこに含まれますが、Audekaはより緻密で攻撃的な音作りを目指している感があります。

彼らの最初の作品となったのは2012年にSoundcloudでリリースされたこちらのトラック。

Audeka / Armistice

Audeka – Armistice by Audeka | Free Listening on SoundCloud

まだベースミュージックのスタイルを確立する前のものですが、既に低音の鳴りが深いサウンドスケープ。
ダンスミュージックの枠に留まらない前衛的なアプローチは、聴いた人に強く存在を印象付けるものとなりましたが、本人は『その時カッコいいと思った音を作っただけ。』と語っています。
実際、結成の切欠となったのはアーティストとして活動すると云うよりは、面白いサウンドの作り方を学びたいと思った理由の方が大きいそうです。

ともあれ、デビュー後は数々のレーベルと契約しながらリリースを重ねることになります。
この頃派手なスタイルのダブステップが世界的に流行していたこともあり、彼らもその波に乗じてアグレッシヴなダブステップを手掛けていたのですが、音を作ってから楽曲に落とし込むと云う従来の手法から楽曲のテーマやストーリーを与え、そこに音や展開を当て嵌めると云うアプローチに変更しました。
それこそが今のAudekaを特徴付けるテクニカルなリズムやリフを生み出している原動力となっています。

その頃の転換点とも云うべき作品がこちらではないかと思っています。

Audeka / Peat Bog

Peat Bog (Original Mix) by Audeka on Beatport

2014年の作品。
ダブステップと並行して取り組んでいたドラムンベースのスタイルを踏襲したハーフテンポもの。
激重のベースやホラー系の効果音が何とも不気味に聴こえる作品ですが、何と言ってもこの時折ミュートになったり不等間隔で配置されているリズムが当時は革新的でした。
これ以降、こう云った緻密なプログラミングを多用する曲が大半を占めるようになり、それユエ制作にもより多くの時間をかけるようになっていきました。

そして彼らの名前を満天下に知らしめたのが2016年にベテランアーティストが数多く所属するドラムンベースの大手プロダクション、MethLab Recordingsよりリリースされたアルバム、Lost Souls LPです。

Audeka – Lost Souls LP

Audeka – Lost Souls LP (MethLab)

15トラックの冒頭から終わりまで絶え間なく変化する美しさと暗さ、そして深さを伴った壮大なヘヴィーウェイト・サウンドスケープと言えるこの作品は、この時点でのAudekaの到達点と呼ぶに相応しい内容です。
前述のストーリー性と云う点に於いて、本作は収録曲全てに対してコンセプトが割り振られており、それを視覚的に楽しめるのがそれぞれのトラックに与えられた15枚のアートワークです。
幻想的でありつつも迫力があるモノトーンのイラストはAudekaのサウンドとマッチしており、視覚と聴覚両面に於いて完成された作品に仕上がっています。

余談になりますが、本作のアートワークを手掛けたSHVLFCEはDJもこなしており、MIX作品の1つがIDMからメインストリームテクノを経てハードテクノに運ぶと云うHardonize向けの内容だったのでここに紹介しておきます。

SHVLFCE / Techra Vol.3

Techra Vol.3 by SHVLFCE | Free Listening on SoundCloud

このような音楽を視覚も通して体験させると云うアイディアは大いに成功したようで、なんとMethlabのオーナーから再オファーを受けます。
そして昨年、アートワークを飛び越え、全方位映像となるミュージックビデオが制作されました。

Audeka / Compression Ratio (Official 360 Video)

Audeka – Compression Ratio (Official 360 Video) – YouTube

(マウス操作でぐりんぐりん動きます。)
本作のテーマとなったのは内燃機関と云うエンジンの仕組みで、楽曲にもサウンドデザインはもとより、物理数学的アプローチがふんだんに使用されているそうです。
なんとなくAphex Twinがやったスペクトル解析すると顔が浮かび上がる曲を彷彿とさせますね。
機械をモチーフとしただけあって音楽も映像も無機質で重厚な仕上がりですが、それらがテクロノジーを駆使したメディアで繋がったと云うのもまたAudekaを象徴するような出来事ではないかと考えます。

彼らの楽曲はシーンの幅を超え、ドラムンベース界の重鎮Noisiaや、音楽×映像と云う面で先を行くビートメイカーAmon Tobinらによってプレイされており、今尚収束する気配がありません。
それどころかDAWの定番と言うべきCubaseを作っているメーカーSteinbergから直々にオファーを受け、ドラムキットGroove Agent 5に素材提供するなど、活動そのものの幅を拡張しています。
クリエイターにとって作曲の手助けになる出来事だと思いますが、更に最近、Youtubeアカウントでサウンドデザインのチュートリアルを公開すると云った試みも始めたようです。
(これを見ると使用DAWはCubaseではなくFL Studioなんですね。)

Audeka Stream 01 – Blank Canvas

Audeka Stream 01 – Blank Canvas – YouTube

それこそテクノにも応用可能な音だと思うので、如何にしてあの無機質な質感を作り込んでいるのか、参考にしてみては如何でしょう。

そんなAudekaのオススメはこちらです。

Audeka / Drizzt’s Nightclub

Drizzt’s Nightclub (Original Mix) by Audeka on Beatport

上記で触れたAudekaの転換期前後の作品。
ギラギラしたベースミュージックをやっていた頃にしてはテクノのエッセンスが強く前に出ている作品。
但し音はエグい。

Audeka / Into the Deep

Into the Deep (Original Mix) by Audeka on Beatport

上記で触れたLost Souls LP収録曲。
上よりはメインストリームテクノに寄った作風。
秋葉原重工の作品とか好きな方にオススメしたいタイプの無機質っぷり。
こういうのも含めて収録されているのがLost Souls LPをAudekaの集大成的作品と認識している理由の1つです。

Protostar / Scorpion Pit (Audeka Remix)

Scorpion Pit (Audeka Remix) by Protostar on Beatport

現行のEDMが好きなら避けて通れない超大手レーベル、Monstercatから唯一Audekaがリリースしたのがこちら。
原曲を完全に食ったような密度の濃いドラムパターンがメタル的なダブステップ。
オリジナルのキャッチーさを知っていると何故こうなったと云う感は拭えませんが、後々の作品を聴いた今となると納得できるものがあります。

全然関係ないですけど、上でNoisiaに触れたり、前回の連載でThe Prodigyに触れたので思い出してしまうのがこれですね。

Rawtekk, Audeka / Extinction

Extinction (Original Mix) by Rawtekk, Audeka on Beatport

Audekaと近いところに、同じく無機質且つ凶暴なドラムンベースを多く手掛けているRawtekkと云うアーティストがおりまして、彼らが出したアルバムHere’s To Themの中で唯一フィーチャリングされていたのがAudekaで、それがこの曲。
両者を知っていると組み合わせだけでタダごとじゃないことが察せられるのですが、実際聴いてみるとやはりタダごとじゃなかったタイプの作品。
最早ドラムンベースかどうか怪しいくらいに複雑化されたリズムパターン、そして耳を劈くスネアと厚み増し増しのベース。
凶悪の一言。

これも余談ですが、このHere’s To Themと云うアルバムがリリースされたのもLost Souls LPと同じ2016年。
両者何かと縁があるアーティスト同士です。
セットで是非。

Audeka / Direct Injection

Direct Injection (Original Mix) by Audeka on Beatport

最近の彼らのスタイルを説明するに際して適していると思わしきトラック。
上とは違う手法ですが、やはりドラムンベースらしからぬリズムを擁した変ミュージック。
スネアも最早ワケの分からない音に変質してますし、何をどうしたらこんな曲が生まれるのかと云う感じです。

次週03月26日は774Muzikさんが担当します。
今回はこれにて。

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今週のオススメハードテクノ – Resident’s Recommend 2019/03/07

こんばんは。TAK666です。
レジデントが代わる代わるオススメハードテクノを紹介するこのコーナー、
2週間ぶりにワタクシが担当致します。

前回のyudukiボスの記事にもありましたように、先週はAAA – Global Hard Dance All Nighterに出演致しました。
お越し頂いた方々、本当にありがとうございました。

本パーティーに於いては出演者の大半からアミダクジによってB2Bの組み合わせを決定すると云う試みが行われ、割とレアなセッションが見られたのではないかと思います。
メインストリーム系に寄ったストイックなものもあれば、大ネタを経由しながらファンキー路線を突き詰めた方々もいて、なかなか贅沢なフロアの使い方ができた一晩でした。
TECHNO ALLIANCE関連のパーティーは夕方の時間帯に行われることが多いのですが、たまにはこういうオールナイトを共にするのもアリなのではないかと思った次第です。
メインフロアの方も各種ハードダンスてんこ盛りと云った塩梅でずっと流れる音に没頭しており、折角目玉だったビリヤニを食べ損ねました。

ちなみに、私のB2B相手はテクノは元よりハードダンスやアニメソングまで幅広くこなすgekkoさんでして、この組み合わせが決まった時は無節操問題児同士が出会ってしまったと揶揄されました。
実際どうなるか、出番直前まで分からなかったものの、いざ始まってしまえばご想像の通りになってしまいました。テクノとは一体。
具体的にはハードグルーヴ~サイケ~ベースライン~最後はわやくちゃな感じ。
尚、最も危惧されていた矢澤にこは回避されました。
但しIncidentは不可避でした。
やー楽しかった。もう3時間はできる組み合わせでした。

さて、今週頭に大変なニュースがあったのを皆様はご覧頂いておりますでしょうか。
レイヴ黎明期から活動を開始し、現在に至っても電子音楽シーンに並々ならぬ影響を及ぼしてきたThe Prodigyのフロントマン、Keith Flintが亡くなりました。

第一報は03月04日にThe ProdigyのFacebookページによって齎され、海外/国内音楽メディアが一斉に追随。

Keith Flint, Prodigy frontman, dead at 49 – CNN

The Prodigy’s Keith Flint dies aged 49 – BBC News

Keith Flint from The Prodigy has died – News – Mixmag

The ProdigyのKeith Flintが2019年3月4日の午前に逝去、享年は49歳 | クラブミュージック情報サイト HigherFrequency ハイヤーフリケンシー

【追悼】Keith Flint(キース・フリント) – TOWER RECORDS ONLINE

イギリスのロック・バンド、The ProdigyのKeith Flintが死去。享年49歳 | block.fm

第一報の時、死因については明らかになっておりませんでしたが、Instagramに投稿されたThe Prodigyメンバー、Liam Howlettのコメントによると、自ら命を絶ったそうです。

自分の年齢ほどある音楽キャリアの持ち主がこのような選択を取ったことについては心中余りあるものがありますが、疑いなく彼と彼のいたグループはワタクシの音楽趣向の幅を大きく広げ、楽しいものにさせてくれました。
今はただ感謝し、そして冥福を祈ります。

と云うワケで今回はKeith Flintについてワタクシなりにご紹介します。
既に多くのメディアでも取り上げられているような追悼回です。

Keith Flint (The Prodigy)

出生は1969年、ロンドン。
Liam Howlettとは1980年代からの知り合いであり、1990年にMaxim、Leeroy Thornhillを加えてThe Prodigyを結成。
翌年にWhat Evil Lurksと云う曲をXL Recordingsから発表し、リリースデビューを果たします。

The Prodigy / What Evil Lurks

The Prodigy – What Evil Lurks – YouTube

ちなみに当時Keith Flintはヴォーカルと云うパートではなく、ダンサーとしてライブに華を添えておりました。
更に付け加えるならこの頃の髪型は後年の逆モヒカンではなく、普通にロン毛。

ファーストアルバム、ExperienceまでのThe Prodigyのサウンドは当時イギリスを席巻していたレイヴの要素を凝縮した上でヒップホップやロックのサンプリングを多用するイリーガルなスタイルが特徴と言えます。
有名なところでThe Prodigyの代表曲と言えるOut Of Spaceのリフはルーツレゲエのこれですね。

1994年には2枚目のアルバム、Music For The Jilted Generationを発表。
混沌としたジャンルの坩堝だったオールドスクールレイヴから一定の指向性を得たようなトラックが多く、Voodoo PeopleNo Good (Start The Dance)など、こちらも代表曲が多く収録されております。

そして1997年にリリースされた3枚目のアルバム、The Fat of the Landに於いてThe Progidyはエレクトロニック・バンドとしての方向性を決定付けるべく、大きな刷新を行います。
それこそがメンバーの配置転換であり、この時からKeith FlintはダンサーからヴォーカルとしてThe Prodigyのフロントマンを務めるようになります。
髪型もこの時から逆モヒカンにチェンジ、以降彼のトレードマークになります。

The Prodigy / Firestarter

The Prodigy – Firestarter (Official Video) – YouTube

そしてKeith Flintが初めてヴォーカルを務めたのがこちらのトラック。
キャッチーでシャープなロック、ポップスがブームとなっていた当時のイギリスに於いてこのKeith Flintの見た目は異質と言う他なく、このPVにも多くの苦情が寄せられたそうです。
所謂『子供が怖がる。』的な。
そんなママさんパパさんの感情とは裏腹にBreatheSmack My Bitch Up等の代表曲も合わせて収録されたThe Fat Of The Landはイギリスはおろか、アメリカでもアルバムチャートで首位を獲得。
それどころか、イギリスに於ける最速販売記録がギネスに登録されているとんでもない作品となりました。

The Prodigy『The Fat Of The Land』の衝撃 | プロディジー | アルバム

ちなみにこの頃の彼らのライブ映像がこちらです。

The Prodigy / Phoenix Festival 1996

The Prodigy – Phoenix Festival 1996 – YouTube

4日間通しで行われたフェスにヘッドライナーとして抜擢されていた際のもの。
ちなみにその他の日のヘッドライナーがLeftfieldGoldieThe Chemical Brothersと云う豪華過ぎるラインナップ。
ですが、彼らのパフォーマンスとそれを目の当たりにした熱気は本フェスの中でも一際目立っているように感じます。
事実、The Prodigyのライブに於いても最高と称されることの多い演奏模様です。

その後は従来以上に制作に対して時間をかけるようになったものの、比較的コンスタントにアルバムを発表。
サウンドプロデューサー、Liam Howlettのソロ作品が多いAlways Outnumbered, Never Outgunned (2004年)、よりエレクトロやブレイクスに接近し、現行サウンドとの共存を図ったInvaders Must Die (2009年)、クラブサウンド第一線のクリエイターとのコラボレーショントラックを多く含むThe Day Is My Enemy (2015年)、そしてバンドサウンドとしての側面を際立たせたとメンバーが語るNo Tourists (2018年)と、これまでに7枚のスタジオアルバムがリリースされております。
No Touristsは昨年11月にリリースされたばかりとまだ新しく、世界ツアーを行っていた矢先の出来事でした。

『もうアルバムは作らない。』とメンバーが語っていた2015年から3年経ちNo Touristsがリリースされた時は、この3人がまた何かやってくれるのではないかと大いに沸き立ったものです。
それがまさか最後の3人の作品になるとは思ってもいませんでした。
49歳、天寿と言うには早過ぎる。
また1つ伝説が終わってしまったかと思うと悔しいものがありますが、彼の生み出した素晴らしい数々のトラックに敬意を払い、そして聴き続けましょう。
加えてもしあなたがDJであるならば、それらをプレイすることもまた弔いになる筈です。
Rest In Peace, Keith Flint.

そんなKeith Flint (The Prodigy)のオススメはこちらです。
彼がヴォーカルを務めたものを選びました。

The Prodigy / Baby’s got a Temper

The Prodigy – Baby’s Got A Temper (Official Video) – YouTube

2002年シングルリリース。アルバム未収録曲。
ヒップホップ的ブレイクビートを軸に硬質な音の重層が加わったトラック。
映像はレトロ且つ下品と云うThe Prodigyをそのまんま表してるような作品です。

The Prodigy / World’s On Fire

The Prodigy – World’s On Fire HD 720p – YouTube

アルバムInvaders Must Die収録。
これも重厚なブレイクビーツですが、テンポは割と速め。
シンセの音色がなんとなくリッジレーサーっぽい上、唐突にOutlander / Vampのリフが入ってきたりしてニヤりとさせてくれる現代版レイヴサウンド。

The Prodigy / Champions Of London

The Prodigy – Champions Of London (Audio) – YouTube

最新アルバムNo Tourists収録。
上記の通り、バンドサウンドを追求した結果ドラムンベースに辿り着いてしまった曲。
The Prodigyはこのようなストレートなドラムンベースを手掛けるようなグループではなかったため、初めて聴いた時は驚きました。
シンプルに格好良い。

Caspa ft. Keith Flint / War

Caspa – War ft. Keith Flint – YouTube

Beatportリリースページはこちら。
ダブステップ黎明期からシーンの屋台骨として活動しているCaspaがKeith Flintをフィーチャーしたトラック。
なかなかあり得ない組み合わせですが、Keith Flintがソロでフィーチャリングされたのもキャリア通してこの1曲のみと云う相当レアな曲です。
時代性を反映した派手目なワブルベースにメタルライクなギター、果てはブレイクスっぽいリズムに展開したりとThe Prodigy精神を引き継いだ作品になっております。

最後余談になりますが、

The Prodigy / Voodoo People (Pendulum Remix)

The Prodigy – Voodoo People (Pendulum Remix) – YouTube

このPVで心底悪意の塊みたいな笑顔を浮かべるKeith Flintが好きでした。
ドラムンベースのPVはワケの分からないバトルをしているものが多い(コレとか、コレとか、コレも。)と言われる所以となっているものです。
曲も曲だけに大変インパクトのある作品です。未だに使いますし。

次週03月12日は774Muzikさんが担当します。
今回はこれにて。

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