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【特集】『M3-2023春』同人テクノ - Resident’s Recommend 2023/04/27

こんばんは。TAK666です。
レジデントが代わる代わるオススメハードテクノを紹介するこのコーナー、
2週間ぶりに担当致します。

【近況】


一昨日のyudukiボスのエントリーにて触れられていた通り、先週モニタースピーカーを新調しました。
Genelecの8020Dという機種になります。
寸法としては20cm×10cmくらいのコンパクトなボディでありながら非常にクリアな出音を誇り、特に低音はボリュームを絞っても埋もれずに出てくれるのでかなり驚きです。
何ならサブウーファーも新調することを考えていたのですが、ひとまずこれで満足してしまいました。
良い買い物だった。

ちなみになぜそれをyudukiボスが知っているかというと、まさしくそのスピーカーを開封して設置する場に居合わせているからなんですよね。
ここ数年、不定期に自宅で大量の日本酒を空けつつただただダベる会を開催しており、先週行った際にyudukiさんや774Muzikさんにも来てもらってました。
他にもCarpainterさんや12_1さん、あとはしょっちゅう来ているTakayuki Kamiya夫妻などなどかなりの豪華面子でした。

ちなみにその際、スピーカーケーブルのオスメスを間違えて調達してしまい、途中で客人放置でヨドバシカメラに買いに走るというハプニングもあったりしましたが、最終的にはユルいB2Bなんかも始まったりしてまぁ楽しかったですねぇ。
楽し過ぎてロクに写真残ってない。
またやりましょうね。それまでにCDJ買っておきますんで。(家主は一切使わないのに。)

【告知】

Hardonize#44が2週間後に開催されます。

ゲストにATTさんTAKAMIさんの大先輩2名をお招きし、彼らがレジデントを務める名物テクノパーティー、BUZZ×3との実質コラボレーション回です。

今回より予約フォームを導入し、こちらでご申請頂いた方々を優先的に入場させる方式となっております。
これまでの入場予約より簡単な申請となっておりますので、ご来場をお考えの方は是非こちらからエントリーをお願いします。
Hardonize #44 参加予約登録フォーム

日付は2023年の05月13日(土曜日)。
会場はいつもの早稲田茶箱でお待ちしております。

【今回のお題】

さて、今週末30日は本連載で僕が毎回勝手に取り上げている同人音楽即売会M3があります。

前回M3-2022秋の特集はこちら。

【特集】『M3-2022秋』同人テクノ:今週のオススメハードテクノ - Resident’s Recommend 2022/11/25

こんばんは。TAK666です。
レジデントが代わる代わるオススメハードテクノを紹介するこのコーナー、
2週間ぶりに担当致します。

それより以前の特集はこちらになります。
2022春 / 2021秋 / 2021春 / 2020秋 / 2020春 / 2019秋 / 2019春 / 2018秋 / 2018春 / 2017秋 / 2017春

通常であれば開催後に戦利品紹介と共に行うことが多いM3特集ですが、早いもので2週間後はもうHardonize#44直前ですので、そこはそっちに注力した内容にしたい。
というワケで、13回目のM3特集にして初の予習回です。
今回の特集を見つつサークル巡回する人がいるのかどうなのか、そもそもこの特集に需要があるのかないのか、分からないままいつも書いてますが、こういうのは後々見返すアーカイブ的な価値もあったりしますからとかなんとか。

ちなみに僕はこういう即売会に行くに当たっては全くカタログの中身を精査せず、行き当たりばったり(挙句寝坊したり)で当日赴くことが多いもので、今回この特集を組むに当たり、めちゃくちゃ久しぶりにじっくりカタログや公式サイトを拝見しました。
大方の参加者はこういう予習を入念に行ってから気合充分で当日を迎えていると思うと頭が下がります。
思い返せばこういうものに行き始めて最初の頃はしっかりチェックしていた筈なんですけれどね・・・と思いながらそういえばいつだったっけと書棚を漁ってみたところ、


2004年でした。
もうすぐ20年。こっわ!

表記順は『[スペース番号] 【アーティスト名】 / 【リリース名】 [【サークル(レーベル)名】]』でテクノ的オススメだったり、Hardonize的に関連があったりするものを挙げていきます。

それでは

『M3-2023春』でリリースされる同人テクノ特集

いってみましょう。

【曲紹介】

[コ-29b] HIROSHI WATANABE / Live the Life Remixes [秋葉原重工]

Stream AHIAL04 – HIROSHI WATANABE – Live the Life Remixes by Akihabara Heavy Industry Inc. | Listen online for free on SoundCloud

先日は桜逢祭TAKAMIさんと僕とB2Bを行ったTakayuki Kamiyaさん率いる秋葉原重工のニューリリース。
2019年に同レーベルからリリースされたHIROSHI WATANABE / Live the Life総勢21名の国内テクノクリエイターたちによってリミックスされた一大企画盤。
収録曲数の多さもさながら、参加面子もめちゃくちゃ豪華でTakkyu IshinoKen IshiiDJ SHUFFLEMASTERといったレジェンドクラスの方々からDJ SODEYAMASEKITOVAといった現行シーンの最前線に要る方々、
またテクノシーンに限らずHiroshi OkuboREMO-CONNhatoといった名前が一堂に介しているのも秋葉原重工ならではという感じ。
原曲が同じといってもアレンジのスタイルは人それぞれなので、普段のコンピレーションと同じ感覚で楽しめる1枚になっております。
とにかく同人音楽の括りには収まりきらない作品。

[コ-29a] Kouki Izumi, MAGPOST / Indigenous Dogma [technoA]

Stream [Album Preview] Kouki Izumi, MAGPOST – Indigenous Dogma by Kouki Izumi (Aramitama / technoA) | Listen online for free on SoundCloud

Kouki Izumiさんの個人サークル、technoAからのニューリリース。
同人音楽に於いては貴重な冷たくて硬いテクノ筆頭格。
いつもはEPサイズのリリースを展開していましたが、今回は9曲入りとボリューム満点の作品をご用意。
その全てがフロアユースのサウンドに仕上がっているので、DJであれば特に手に取って欲しい一作となっております。

[え-29ab] V.A. / UNCOUNTABLE POSSIBILITIES [#中年デトロイトテクノ隊]

Stream UNCOUNTABLE POSSIBILITIES Trailer by KOTORI MAJESTY | Listen online for free on SoundCloud

KOTORI MAJESTYさんのサークル、#中年デトロイトテクノ隊からのニューリリース。
珍妙なサークル名に目がいきがちですが、それを自ら冠するくらいには参加面子、及び収録曲に気合が感じられる内容となっております。
具体的にはProfessional Hamburger a.k.a 高野政所MEEBEE a.k.a KAZUHIRO ABOブレイクビーツジャムバンドDUB SQUADのメンバーCOZY-Dなど、1990年代から活動されている大御所の方々がずらり。
収録曲はデトロイトテクノオンリーというわけではなくハウスブレイクビーツも含んでおり、そしてそのどれもがどこか人間の息遣いを感じさせるマシンミュージックという印象を受けました。
クラブの空間のみならず、日常にも寄り添ってくれるタイプのテクノが詰まってます。

尚、リリースに先んじてセルフライナーノーツが公開されており、こちらも読み応え抜群の内容です。

[G-06b] Ueno, Motoki Hada / Song for Architecture [Charterhouse Records]

Stream Charterhouse Records | Listen to Song for Architecture playlist online for free on SoundCloud

テクノハウスをメインに取り扱ったカセットテープをリリースしているCharterhouse Recordsからのニューリリース。
1年前の『M3-2022春』同人テクノ特集に於いて、この時リリースされたMotoki Hada / Bold Action EPに本レーベルにしては珍しくブレイクビーツベースラインが収録されていて驚いたという点を取り上げましたが、本作は遂にレイヴにまで踏み込んだ内容になっております。
それが本作2曲目のMotoki Hada / Impact of The Rave
オーセンティックなブレイクビーツにドミネーターシンセとアシッドシンセ、そしてThe Prodigy / One Loveと同じボイスサンプルなど土臭さ満点のレイヴサウンドになっていて垂涎です。

[コ-04a] Yazavva / \499 EP [497yen]

Stream [M3-2023春] Yazavva – \499 EP [XFD] by Yazavva | Listen online for free on SoundCloud

Yazavvaさんの個人サークル、497yenからのニューリリース。
ストレートなテクノハードテクノが収録されたEP。
私事ですが、先日のFJAAK公演の影響がまだ残っているらしく、1曲目のシンプルながらインパクトのあるシンセリフはかなり刺さります。

[ケ-38a] エレクトロマサルニクス / Taxi not found [エレクトロマサルニクス]

Stream エレクトロマサルニクス – Taxi not found – xfd by NGRT | Listen online for free on SoundCloud

3人編成でハードウェア機材によるセッションを重ねながらトラックを練り上げていくテクノバンド、エレクトロマサルニクスのニューリリース。
反復するリフの中にもコード感が仄かに漂っており、ライブの息遣いが感じられます。
トラックによってはリズムが非4つ打ちだったり、初音ミクっぽい細切れの合成音声が聴こえてきたりと細かい遊び心が見えるので、かなり手に取りやすい部類なのではないでしょうか。

こちらもセルフライナーノーツが公開されていました。

[E-18b] Drumsuko, You10g / Portfolio 5 [Full Metal Blanket]

Stream 2023春M3 新譜XFD by You10g | Listen online for free on SoundCloud

You10gさん率いるサークル、Full Metal Blanketからのニューリリース。
テクノをメインとするEPシリーズの5作目なのですが、芯の太いベースとアーメンブレイクスが共存した3曲目のDrumsuko / Rotationがとにかく好み。
Joy Orbison / Off Seasonとか、Raito / Serum辺りを彷彿とさせます。
どうもテクノのEPの中に収録されている硬いブレイクビーツにヤラれがちなフシがありますねワタシ。

[Q-27ab] s-don vs. 翡乃イスカ / Trrricksters!! [Defiant Groovings, ああ…翡翠茶漬け…]

【M3-2023春】Trrricksters!!【XFD Demo】 – YouTube

過去Hardonize#33にご出演頂いたs-donさんと、カラフルでダイナミックなサウンド作りを得意とする翡乃イスカさん両名によるスプリットアルバム。
ちなみにデザインは前回のHardonize #43 15th Anniversary Specialにご出演頂いたcodaさんが担当しています。
とにかくテンションの高いハードダンスハードコア総決起。
どの曲のビートも一辺倒ではなく複数種類織り交ぜた展開を矢継ぎ早に繰り出す上、その展開の区切りに差し込まれるフィルの手数も細かいのなんの。
ハードダンスゲームミュージック、双方の解像度の高さが伺い知れる作品。

[Q-21b] DJ Shimamura / THE 20 YEARS DYNASTY [DYNASTY RECORDS]

Stream DJ Shimamura – THE 20 YEARS DYNASTY (DNCD-016 / XFADE DEMO) by DJShimamura | Listen online for free on SoundCloud

前回のHardonize #43 15th Anniversary Specialにご出演頂いたDJ Shimamuraさん率いるレーベル、DYNASTY RECORDSからのニューリリース。
アニバーサリーが続きますね。
自身のレーベルの20周年を記念し、これまでにリリースされた代表曲のアップデートバージョンが数多く収録された記念盤。
DJ Shimamuraさんの本領が遺憾なく発揮されたハードコアドラムンベースの現在を体感できる一方、
20年前のバイブスを残したオールドスクールスタイルのハードコアも聴ける1枚。

・・・ということは僕がDYNASTY RECORDSの0番、DJ Shimamura / Tokyo No. 1 Hard & High-Speed EPを買ったのも20年前になるということになるワケで・・・時の流れっておっかねー。

[ケ-27ab] V.A. / J-SCHRANZ7 [ダシマキレコード]

Stream 【M3春2023】J-SCHRANZ7 (Japanese Schranz Compilation vol.07)XFD by TKG – SCHRANZ | Listen online for free on SoundCloud

本場海外のシュランツレーベルへの楽曲提供、またアーティストとの共作も盛んに行っているTKGさん率いるレーベル、ダシマキレコードからのニューリリース。
そのコネクションを活かし、国内外のシュランツクリエイターを一堂に介した名物コンピレーションシリーズの7作目であり、現行シーンに於けるチェコの代表格Witheckerが参加しているのが目を引きます。
こうして並べて聴くとシュランツの中にもリズムのグルーヴに重きを置くもの、リフのインパクトを重視するもの、より過剰な速度を追求するものと様々なスタイルがあることが分かります。
配信楽曲を辿るとなるとレーベルごとにカラーが分かれていたり、何よりリリース数が膨大だったりするので初心者でも気軽に網羅できる作品はいつの時代も大事だと個人的には思っています。

[F-10b] V.A. / Nocturnal Edge 3 [Liminal Warp]

Stream 【2023春M3】[LNWP-003] Nocturnal Edge 3 (Preview) by Liminal Warp | Listen online for free on SoundCloud

実験的且つソリッドなビートを手掛けるponiyamaさん主宰によるLiminal Warpからのリリース。
アニメ×ベースミュージックをコンセプトにしたコンピレーションシリーズの3作目。
相変わらずアニメ殆ど分からないのですが、陰鬱で偏屈なビートとサンプリングが合わさったトラックの多いこのシリーズは毎回好きで試聴を再生した限りでは今回も期待できると判断しました。
特にドラムンベースらしきトラックが収録されているように感じたため、それならば現場でしれっと使うことも可能なのではないかと踏んでいたり。

[コ-19b] V.A. / みそれこ!! [miso-nicomi records]

Stream VA – みそれこ!! – XFD Demo by miso-nicomi records | Listen online for free on SoundCloud

若きブレイクコアクリエイターであるsabiさん率いるレーベル、miso-nicomi recordsからのニューリリース。
穏やかでかわいらしいジャケットとは裏腹に、超高速テンポに高密度で切り刻まれたアーメンブレイクスの応酬。
そこに相反するアニメ感のあるピアノだったりシンセフレーズが聴こえるトラックも多く、リズムのアグレッシヴさとのかけ離れ具合が面白い。
試聴段階でジュークっぽい曲があったのも気になりましたし、ジャングルの文脈として使える何かもあったりしないかなと期待しているところです。

【おまけ】

2023年04月27日現在、新譜の試聴は上がっていないものの、出展が予定されているサークルです。

F-16a / アシッド田宮三四郎

過去Hardonize#28にご出演頂いたDietraxさん率いるハードウェアアシッドテクノバンド、アシッド田宮三四郎
複雑な編成のハードウェア機材の同時コントロールによる緊張感を伴って繰り出されるファンキーで快楽的なサウンドは唯一無二です。

Q-14b / Shot Bass Records

過去Hardonize#15にご出演頂いた、同い年で一方的に尊敬しているDJ、DJ WILDPARTYさんの個人レーベル。
複数アーティストとのコラボレーションEP、COLLABのリリースが予定されております。

Q-25ab / Funwari-fusz

エレクトロニカアーティストであるPhasmaさん、及び彼がコンポーザーを務めるプロジェクト、Funwari-chan
結構前から知っていて、毎回良質なエレクトロニカを提供しており、グラフィックのテイストも含めてとても良い感じ。

ケ-25a / LBT

惜しくも今年急逝してしまったDJイオさんが率いていたテクノレーベル、LBT
何が置いてあるのか分かりませんが(前は河原で拾った石とかあった気がする)、今回出展するということはレーベルとしては活動を継続するという意思なのでしょうか。
もちろん、そうであってほしい。

ケ-25b / ビッグファイア

ご存知日本が世界に誇るハードグルーヴマイスター、本間本願寺さんのバンドであり、サークル。
MCあんにゅさんとのスプリットEPの告知がされておりました。
その一方でM3は各サークルがジャンルを登録することができるのですが、ビッグファイアの登録ジャンルにヒップ・ハウスというものがあり、シカゴ直輸入の真っ黒い音の予感が漂っております。

ケ-28b / BBBox

若きハードミニマルヘッズ、BBBoxさんの個人サークル。
今回のリリースから外された曲が202303220946(没)が公開されておりますが、めっちゃ渋い。

コ-19a / callasoiled

エレクトロニカを主軸とするcallasoiledさんの個人サークル。
アルバムEpulのリリースが予定されております。

【まとめ】

以上、『M3-2023春』でリリースされる同人テクノにスポットを当ててお送りしました。
こうして下調べをすると確かに即売会に対する楽しみの方向性が変わってきますねという至極当たり前の感想を抱いております。
行き当たりばったりに身を任せるのもそれはそれで大事にしたいところなのですが、丁度良い塩梅が難しいところです。
あとは当日ちゃんと起きれることを願うばかりです。

そんなワケで今週末30日のM3に行かれる方のグッドDIGをお祈りしております。

今回はここまで。

次週05月02日は774Muzikさんが担当します。
では。

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【特集】桜逢祭 プレイリストピックアップ - Resident’s Recommend 2023/04/13

こんばんは。TAK666です。
レジデントが代わる代わるオススメハードテクノを紹介するこのコーナー、
2週間ぶりに担当致します。

【近況】

一昨日のyudukiボスのエントリーにて今週末04月15日に表参道VENTでトライバルテクノの大御所Ben Sims来日公演が行われるとの情報がありましたが、
同じ日に今週末から新規オープンする新宿ZEROTOKYOにてBoys Noize来日公演が行われます。

これも本当に魅力的。
Boys Noizeは2000年代中盤にエレクトロハウスの急先鋒としてシーンに踊り出て、
その後ベースミュージックテクノのエッセンスを吸収しながら今尚ダンスミュージックシーンの最前線に立つアーティストです。
昨年のSONICMANIAに於いては攻めっ気の強いテクノを繰り出しながら終盤はテンポが加速、
仕舞いにはダークステップと呼ばれる高密度且つ複雑なリズムを特徴とするマニアックなドラムンベースまで飛び出し、僕と僕の妻が唖然とする瞬間がありました。
あの幕張メッセの会場であの瞬間あんなにくらってたのは我々2人だけだったと思います。

Current Value / Hitman

Hitman (Original Mix) by Current Value on Beatport

これが実際にかかったやつ。
個人的にはダークステップの傑作だと思っております。

勿論Ben Simsの来日もかなり貴重だとは思うので、今週末はかなり悩みますね。

というか今年のSONICMANIAFlying LotusThundercatが出るんですね。
この2人がいるだけでBrainfeederカラー強めというか、昨年が純粋な4つ打ちのアクトが多かったのに対して今年はビートミュージック寄りになるのでしょうか。
この2人も1度くらい見ておきたいアーティストではあるんですよね。

【告知】

Hardonize#44の日程及び情報が公開となっております。

ゲストにATTさんTAKAMIさんの大先輩2名をお招きし、彼らがレジデントを務める名物テクノパーティー、BUZZ×3との実質コラボレーション回です。

今回より予約フォームを導入し、こちらでご申請頂いた方々を優先的に入場させる方式となりましたので、ご来場をお考えの方は是非こちらからエントリーをお願いします。
Hardonize #44 参加予約登録フォーム

日付は2023年の05月13日(土曜日)。
会場はいつもの早稲田茶箱でお待ちしております。

【今回のお題】

さて、先週は桜逢祭~あなたとわたしの文化祭~という廃校を一晩使った大規模なイベントに出演させて頂きました。
内容としてはTAKAMIさんTakayuki Kamiyaさんというテクノウォーリアー2名と2時間B2Bを繰り広げるといったもの。
全く事前打ち合わせなしでどういった方向性になるのかサッパリ分からなかったのですが、終わってみればまぁ楽しくて楽しくて。
序盤はちょっとストイックにスタートしたものの、分かりやすいレイヴサウンドものを使い出した辺りからどんどん音が派手になっていき、各自大ネタを連発し出すという、テクノのヤンチャな側面を前面に押し出した回になりました。


結果このザマになりましたし、プレイしている最中も珍しくずっとお酒飲んでたもんでベロンベロンになり、帰路の途中のスーパー銭湯で仮眠してから帰るという駄目ムーブをかましたりしました。

あと生粋のテクノプレイヤー2名と対等に渡り合えたというのも個人的には大きな経験になりました。
ひとくちにテクノといっても内包するサウンドは色々ある一方、丁寧なグルーヴキープ力が求められる音楽だったりするワケで、B2B相手によっては露骨に噛み合わなかったりするケースもあると思っているのですが、
なんとなくお互い得意そうなサウンドを把握しており、毎回次に自分がプレイすべきサウンドの傾向がある程度掴めるような流れで渡される、逆に自分がこういう風に持って行って欲しいと思った曲で渡すとその通りに拾って貰えたりと、やっててダレる瞬間が全く無かった2時間でした。
ロケーションも相まってマジで楽しかったです。
もう既にまたこの3人でやりたくなってます。

そんなワケで、今回はこの日自分が流したトラックの中からいくつか取り上げて紹介します。
テクノが中心ですが、前述の通りウワモノが派手だったり面白かったりすると思うのでハッチャけた曲調が好きな方のご参考になれれば幸いです。
では、

桜逢祭トラックリスト

いってみましょう。

【曲紹介】

Tobi Neumann, FJAAK featuring Justice Mirabal / Feel You

Feel You featuring Justice Mirabal (Original Mix) by Tobi Neumann, FJAAK, Justice Mirabal on Beatport

ドイツのベテランプロデューサーTobi Neumannと、同じくドイツ出身で先日の来日公演で爆入り爆沸きを見せたFJAAKによるテクノ
シンプルなビートにシンプルなリフ。
漂うレイヴの土臭い雰囲気も相まって延々踊れる曲。

先日の来日公演はプレイ内容もあの環境も強烈に印象に残った体験でしたし、そこで実際にかかっていたこの曲も大好きだったので余韻たっぷりのまま1曲目に持ってきました。

Luca Morris, Mozzy Rekorder / Old School Rave

Old School Rave (Original Mix) by Luca Morris, Mozzy Rekorder on Beatport

イタリアのプロデューサー同士Luca MorrisMozzy Rekorderによるテクノ
レイヴスタブ、アーメンブレイク、アシッドシンセなどタイトル通り、モロにレイヴサウンドが詰まった曲。
それらが豪勢に使われるパートとリズムだけになるパートの押し引きを繰り返しながら展開するため、プレイに於ける展開の転換点でとても機能する曲です。
今回は導入のシンプル、ストイック路線からちょっと雰囲気変えましょうという意図で使いました。

そしたら次のTAKAMIさんがこれで拾ってくれたんですよね。

Wehbba / Third Wave

Third Wave (Original Mix) by Wehbba on Beatport

これも派手なサウンドのパートとリズムパートの押し引きが特徴的、且つレイヴサウンドっぽい。
マジで解釈一致で感動しました。

Bellini / Samba De Janeiro (BAUGRUPPE90 Edit)

Stream Bellini – Samba De Janeiro (BAUGRUPPE90 Edit) by BAUGRUPPE90 | Listen online for free on SoundCloud

ドイツのプロデューサーBAUGRUPPE90によるテクノ
タイトル通りです。
ストイックさゼロのバカ陽気テクノ
特にリズムの感じが90年代のラフでバリアレックだった頃の趣きを残しているのもIQガン下がりの要因になってます。
大好き。

Lost Minds (DE) / Prison (Shadym Remix)

Prison (Shadym Remix) by Lost Minds (DE) on Beatport

ドイツのプロデューサーShadymによるハードテクノ
アグレッシヴ且つオーソドックスなハードミニマルビートの曲ですが、ウワモノはGHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊の劇中曲川井憲次 / 謡I – Making of Cyborg
中盤になってハードテクノっぽい流れになったのと、この曲の前にTakayuki Kamiyaさん石野卓球 / Ghost In The Shellを流したもんで、元ネタ繋がりという意図も込めて使いました。

石野卓球 / Ghost In The Shell

Ghost In The Shell – song and lyrics by 石野卓球 | Spotify

これも間違いなく一生好きな曲ですね。

Crystal Waters / Gypsy Woman (DieMantle RaveYard Mix)

Crystal Waters- Gypsy Woman [DieMantle RaveYard Mix] | GutterFunk

イギリスのプロデューサー同士、DJ DieDismantleのユニットDieMantleによるベースライン
タイトル通り、元ネタはハウス大アンセムです。
原曲のインパクトもさながら、ブレイクスレイヴとして使ってもバッチリハマる応用性に富んだリズムはSSSランクの仕上がり。
B2Bに於いては特にとりあえず持っておくと安心できます。
フリーダウンロードですし。

The Advent, CJ Bolland / Camargue 2019 (Enrico Sangiuliano Remix)

Camargue 2019 (Enrico Sangiuliano Remix) by The Advent, CJ Bolland, Enrico Sangiuliano on Beatport

イタリアのプロデューサーEnrico Sangiulianoによるテクノ
原曲は1993年にリリースされたテクノアンセムCJ Bolland / Camargue
現行テクノの重たいリズムが体を揺らせる一方、原曲のリフが哀愁を誘ってくるそれぞれの要素が引き立っているアレンジになっています。
エモーショナルなシンセによるブレイクが長尺で続いた後、一気にリズムだけにスイッチする展開は何度聴いてもドラマチックだと思います。
テクノアンセム地帯が続いた後、自分の〆で使いました。

ちなみにこの曲の前にボーカルを重ねる形でマッシュアップ的に使ったのがこれ。

tofubeats feat, dj newtown / 朝が来るまで終わる事の無いダンスを

朝が来るまで終わる事の無いダンスを – song and lyrics by tofubeats | Spotify

出番が夜明け前の時間帯だったこともあってピッタリかなと思い。
こういうのが許されるパーティーだとポップスのボーカルをテクノのビートに乗せるのはついやりたくなります。

【まとめ】

以上、桜逢祭トラックリストをお送りしました。
あくまで自分の意見ですが、予期しない展開が無理なく訪れる瞬間がパーティーの醍醐味の1つだと思っているので、それが絶え間なく訪れるB2Bは本当に個人的な性に合ってます。
過去HardonizeでもB2Bにスポットを当てた回がありましたが、ああいうのまたやりたいなと思ったり。
もし実現した際は相手が誰であれ、変な曲いっぱいこさえて臨みますのでご期待ください。

そんなわけで今回はここまで。

次週04月18日は774Muzikさんが担当します。
では。

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