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今週のオススメハードテクノ - Resident’s Recommend 2023/05/16 【#44プレイバック】

こんばんは774muzikです。

Hardonize#44にご来場いただきました皆様、配信をご視聴いただきました皆様、ありがとうございました!
今回もゲストのお二人含め、6者6様の解釈が楽しめる回になり、最高でしたね!
早くも次回が楽しみです!

さて、本日の更新はHardonize後恒例のプレイバック回となります。
今回の僕のプレイのテーマはズバリ「ディスコ」でした。
一般的にディスコというと、1980年代前後のディスコミュージックや、それをサンプリングした楽曲群のイメージになるかと思うんですが、もう少し広く、ディスコミュージック的なノリを持ったエレクトロ寄りの楽曲(Blow Mwdiaとかその辺りの)まで含めた、広義の「ディスコ」をテクノ文脈として展開するという感じで。
流れとしてはブレイクスから入り、エレクトロを経由して徐々にテンション上げていくのを意識しました。

ついでに裏テーマ的なところなんですが、5月25日がKAGAMIの命日ということで、KAGAMI尽くしにするのも考えたんですが、それは既にHardonize33でやってた。33回の時は、ドンピシャで5月25日開催だったので、もうこれしかねぇ・・・という感じでしたね。
まあそんなこんなで、KAGAMIといえばディスコだよね!ということで、序盤・終盤にKAGAMIの曲も入れつつ、ディスコテックでまとめてみたのでした。おしまい。

ということで、プレイリストを振り返って参りましょう!

Tr.01| DJ Trajic – Come Back (Original Mix)

リズム主体のブレイクスでイン。
音程感があまり無いのでテクノ系からなら大体繋がるでしょ、的な感じでチョイス。
キレのある声ネタとファンキーなブレイクビーツの絡みがカッコいい。
これ1998年の作品なんだね。

Tr.02| Crackerz and Jam – This One (Ottone Mix)

前曲からの流れを受けつつ次曲へ繋げるためのガイドとして採用。
途中でブレイクビーツ展開になりつつも、キックがイーブンというところと、ウワモノの暴れ方で、良い感じに繋いでくれた気がします。

Tr.03| Kagami – Last Resorts Spartan (Original Mix)

KAGAMIによるエレクトロトラック。
めちゃくちゃカッコ良くて、ヴァイナルでリリースされた時に即買いしました。
途中で3連符がちょいちょい混じってくるので、ミックスしていく時にキックがごちゃごちゃしがち(案の定ごちゃごちゃした)だけど、大好き。

Tr.04| Fatboy Slim – Star 69 (X-Press 2’s Wine ‘Em, Dine ‘Em, 69 ‘Em Remix)

Fatboy Slim – Star 69のリミックス。
ファンキーさを醸し出しつつ抑え目な作りがとても丁度いいトラック。

Tr.05| Richard Dinsdale – Pulling Me Under (Original Mix)

女声ヴォーカル物のエレクトロトラック。めちゃくちゃカッコいい。
段々とディスコ感を出していくトリガーとして採用。

Tr.06| Hatiras, DJ Dan – Love For The Weekend feat. Mandy J (Steve Smooth & JJ Flores Remix)

少し音数を増やしつつ、続・女声ヴォーカル物のエレクトロトラック。
HatirasのBlow Mediaからリリースされた曲なんだけど、ヴァイナルでリリースされた時に即買いしたやつ。
これがリリースされた当時、結構エレクトロ方面が過熱してた感じあるけど、この曲は別格でカッコいいと思う。最高。

Tr.07| Bryan Cox – Red 5 (Original Mix)

ここでディスコテックの名手Bryan Coxを投入。
この人の手掛ける曲はフィルターディスコと表現すればいいのか、フィルターをとてもカッコよく使った曲が多く、音の質感も好み。

Tr.08| Mr. Belt & Wezol – Boogie Wonderland (Extended Mix)

ディスコ色が出てきたところで、元祖ディスコネタと言っていいBoogie Wonderlandネタ。
原曲が好きなのに加えて、ピアノリフが好みすぎて大好き。

Tr.09| Jacques Bauer – Grade A Bitch (Vocal Mix)

前曲までのリズム感はイーブンキックに裏拍ハイハットというシンプルな8分音符展開なんだけど、ここからはディスコ感はキープしつつ、16分音符の刻みを感じられる曲を採用することで疾走感とテンションを増していく方向に少しずつシフト。

Tr.010| Groove Man – House De La Groove (Original Mix)

前曲のノリを受けつつ、更に音数とテンションを上げていくため、ここでGroove Manを投入。
この曲から次曲に繋げるときに、入れるのが少し早かった感あったので途中で次曲をバックスピンして切ったんだけど、そこから再生位置を戻すためにCUEボタン押したら、この曲を再生してたデッキにフォーカス当たっててこの曲が最初に戻るという事故を起こしました。
毎回何か起こる(起こす)なぁ・・・反省

Tr.011| Groove Man – No Limit (Original Mix)

・・・からの、僕がGroove Manの曲の中で一番好きなこれを。
やっぱりクソカッコいい。

Tr.012| Bryan Cox – Off The Heezay (Original Mix)

・・・からのBryan Cox。
この曲も高揚感あってすごく好き。
ひたすらワンモチーフを繰り返しながらフィルターの開閉で展開していくスタイルなんだけど、展開のさせ方が上手くてダレない。

Tr.013| Groove Man – Cool Dude (Original Mix)

・・・からの更にGroove Man。
扇情感あるサウンドエフェクトに細かいギミックのブレイクにブレイクビーツが入ってきたりで展開盛り沢山。

Tr.014| Bryan Cox – Freaks On The Floor (Original Mix)

何かBryan CoxとGroove Manばっかりかけてるな(笑)
次曲に繋げる橋渡し的に採用。
次曲をインした時にボイスが重なってしまい、もう少し辛抱してミックスをもっと先でやればよかったと少し後悔。

Tr.015| Hatiras – Spaced Invader (Vocal Remix)

大げさなブレイクといい、煽り散らかすボイスといい全てが最高。
僕のディスコテック原体験の一つである大事な曲。

Tr.016| Hatiras – The Anthem (Joey Beltram Remix)

Spaced Invaderをかけたらこれに繋げないわけにはいくまい、ということで。
原曲はもう少しハードテクノみある感じなんだけど、やっぱりベルトラムのやつが最高。

Tr.017| Kagami – Perfect Storm (Original Mix)

Perfect Stormって、最初から最後まで結構音が強めなので意外とMixで使いにくいよね。
まあカッコいいので使っちゃうんですが。
途中ループさせようとした箇所があったんだけどクリックミスってループしないまま進行しちゃった(笑)

Tr.018| Jesus Soblechero – DanceFloor (Original Mix)

ここからは次番のATTさんへのバトンタッチに向けてクロージングしていく感じ。
ループするディスコサンプルとややズンドコ寄りのリズム隊という構成。
このファンキーさは流石Patternsといったところ。

Tr.019| Carl Falk – Spray (Original Mix)

ディスコなネタが乗ったトライバルハードテクノ。
ディスコテックの余韻を残しつつ、トライバル方向に寄せるために採用。
しかしめちゃくちゃカッコいいなこの曲。

Tr.020| The Third – E3 (Original Mix)

飛び抜けた色が無くて、どこに差し込んでも良い仕事をしてくれるユーティリティツール、The Third。
ここでATTさんにバトンタッチして終了。

という感じでございました。楽しかった!
本日の更新はこんなところで。次回更新は木曜日、DJ Sangoがお送りします。
ではー!


新作仄かに旋律を感じるテクノ特集:今週のオススメハードテクノ - Resident’s Recommend 2023/05/11

こんばんは。TAK666です。
レジデントが代わる代わるオススメハードテクノを紹介するこのコーナー、
2週間ぶりに担当致します。

【近況1】

前回のM3直前特集、そこそこ評判を伺い知ることができて良かったです。
今度から事前に特集しましょうかね。


そしてやっぱり当日寝坊したので気持ち少な目。
しかも2週間経とうとしているのにどれもまだちゃんと聴けていない。
申し訳ねー。

【近況2】

これも前回書いた通りなのですが、先日ウチに人を招いた際に簡易B2Bが始まった際、ウチにCDJが1台しかないことに不評を言うヤツがいたもんで、なんとなく今後買い足す機材チェックをし始めました。
そのCDJもCDJ-900と大分古いモデルのものなので、

いっそCDJを2台増やすか。
 ↓
正直CDドライブ必要ないかも?
 ↓
もう少し金額上乗せしてミキサーと一体型のやつにした方がコスパ良いのでは?

といった塩梅に段々考えが膨らんでいった結果、XDJ-XZが最適解という結論に至りました。

Pioneer DJ XDJ-XZ professional all-in-one DJ system: Official Introduction – YouTube

USBメモリーが2本挿せてLINE/PHONO入力があり、何ならヘッドホンも2つ挿せてラップトップ用コントローラーとしても使える4chミキサーという激高スペック。
ちなみにお値段も激高30万円コースなのですが・・・割と迷ってる自分がいます。

【告知】

予てよりお伝えしておりますように、Hardonize#44がいよいよ2日後に開催されます。

ゲストにATTさんTAKAMIさんの大先輩2名をお招きしたBUZZ×3とのコラボレーション回。
長年に渡って東京のテクノシーンのフロントラインに立ち続けている両名であり、今尚作品やDJプレイから影響を受け続けている身なので自然と背筋が伸びる思いです。
絶対に先日ような粗相はしないと心に刻みつつ、しっかりみっちりハードテクノをお届けしたいと考えておりますので是非お越しください。

尚、今回より予約フォームを導入し、こちらでご申請頂いた方々を優先的に入場させる方式となっております。
これまでの入場予約より簡単な申請となっておりますので、ご来場をお考えの方は是非こちらからエントリーをお願いします。
Hardonize #44 参加予約登録フォーム
当フォームから予約を行わない場合でも当日入場は可能ですが、フロアのキャパシティが定員に達し次第、当日分の入場がストップとなりますのでご了承ください。

日付は2023年の05月13日(土曜日)。
会場はいつもの早稲田茶箱でお待ちしております。

【今回のお題】

さて、当連載に於ける自分の回ではハードテクノのサブジャンルにテーマを絞り、その中のオススメ楽曲について取り上げていく形式となっております。

ハードテクノとはどういった音楽を指すのか知りたいと云う方がいらっしゃいましたら約半年に渡ってお送りしておりました特別連載ハードテクノとは何か?をご参照ください。

ハードテクノをサブジャンルごとに分類し、それぞれの生い立ちや代表曲などをまとめております。

今回取り上げるサブジャンルはシンプルにテクノとしますが、更に1つテーマを加えて

仄かに旋律を感じるテクノ

とします。

現行のクラブミュージックとしてのテクノに於いて重要視されているのはリズムの強度で、各配信サイトでトップセールスのチャートを覗いて見れば分かるように、硬く、芯のあるビートというのが1つの共通言語になっております。
ひいてはハードテクノを象徴する要素でもあるため、当連載でも取り上げる楽曲のリズムについては度々言及されています。
一方、Hardonize的趣向としてインパクトのあるサウンドを好みがちということもあり、ディスコレイヴを彷彿とさせるウワモノを用いた曲もそれはそれで取り上げられがちです。

しかしテクノの魅力はリズムやサウンドだけではなく、旋律=メロディーという部分にもスポットを当てることができます。
これらはクラブミュージックというよりはモダンテクノやバンド形態で演奏されるテクノに多いイメージがありますが、それこそ上記のリズム強度、サウンドのインパクトという要素も合わせ持ったものは現在でも存在します。
以前特別連載に於いて取り上げたメロディアスハードテクノはこういったスタイルの楽曲を取り上げた内容となっており、
昨年に行った泣ける/哀愁漂うメロディーのテクノ特集という中で紹介したものもここに含まれます。

直近にリリースされたこういったスタイルの曲で非常に話題になったのはTomaz, Filterheadz / Sunshine Remixesだと思います。

Tomaz, Filterheadz / Sunshine (Coyu Remix v2)

Sunshine (Coyu Remix v2) by Tomaz, Filterheadz on Beatport

リリース直後の連載でyudukiボスが取り上げてましたね。
2002年にリリースされたテクノアンセムTomaz, Filterheadz / Sunshine20年越しにリミックスされるという、かなりのインパクトを持った事件が起こったわけですけれど、
これはそもそも原曲からしてフレーズを聴かせるような作りになっており、リミックスもそれがしっかり引き継がれた仕上がりになっていました。
無機質なテクノとかけ離れた夕焼けのビーチを連想させるようなアーバンなサウンドは今聴いてもグッとくるものがあります。
往年のテクノヘッズなら即行でカートイン⇒チェックアウトすることをオススメします。

とはいえ、リリースの全体数から比べるとこういった楽曲は少なく、当連載の傾向的にもリズムやサウンドの強い曲にどうしても埋もれがちになってしまいます。
効率的なDIG手法も特に確立されていないように思えるため、微力ながら今回ここでこういった音楽の新作についてまとめて紹介しようというのが今回の趣旨になります。

早速ですがここ1~2ヶ月でリリースされた仄かに旋律を感じるテクノ紹介いってみましょう。

【曲紹介】

SHDW & Obscure Shape / The Last Seduction

The Last Seduction (Original Mix) by SHDW & Obscure Shape on Beatport

ドイツのプロデューサーユニットSHDW & Obscure Shapeによるテクノ
先のTomaz, Filterheadz / Sunshine Remixesにも参加しており、トランシーなシンセリフを伴ったドライブ感のあるリミックスを提供しております。
シャキシャキのハイハットに穏やかなパッドシンセが合わさった疾走感と浮遊感の同居するトラック。
メインのフレーズを変えることで生み出されている展開がとてもドラマティックで終盤に向けたパーツとして使いたくなります。

昔の曲で例えるとTechnasia / Evergreen IVに近い感じ。

Antic Soul / Mangrove

Mangrove (Original Mix) by Antic Soul on Beatport

ドイツのプロデューサーユニットAntic Soulによるテクノ
こちらもパッドシンセによる浮遊感と細かい打ち方の金物リズムによる疾走感が特徴的な曲。
一方でシンセを重ねるというよりはメインとなるシンセのパラメーターをコントロールすることで展開を生み出しているスタイルとなっております。
やや深めのベースによるグルーヴも気持ち良い。

MVRPH / Don’t Stop

Don’t Stop (Original Mix) by MVRPH on Beatport

アルゼンチンのプロデューサーMVRPHによるテクノ
レトロなテクノのリフを現行の強度のリズムにアップデートして乗せた感のあるトラック。
シンプルな構成ゆえにテクノに於ける反復の妙が強く現れています。

Brick / Elevate

Elevate (Original Mix) by Brick on Beatport

アメリカのプロデューサーBrickによるテクノ
ローファイな反復リフを特徴とするスタイルですが、よりラフなビートが強調されたヘヴィーウェイトカスタム。
高音域をカバーする金物リズムが浮きまくっているちょっとした面白さも込みで現場で聴きたい1曲。

Mystics / The Unexplored Pt.2

The Unexplored Pt.2 (Original Mix) by Mystics on Beatport

イタリアのプロデューサーMysticsによる非4つ打ちテクノ
今回1番の変わり種枠。
インダストリアル精神が強く感じられる歪んだ硬いビートと相反する幾層にも重ねられたパッドシンセが美しい攻めっ気のあるトラック。
クセが強すぎて〆に使うくらいしか思いつかないので、変ミュージックスキー諸氏には是非聴いて頂きたいシロモノです。

余談ですが、この曲が収録されている47035は他にもブレイクビーツ成分強めのShrouded In Mysteryとか、
BPM160のテクノBut Ifが収録されていて全体的に変ミュージックスキー垂涎のリリースに仕上がっております。
たまらん。

23.4 / Legacy

Legacy (Original Mix) by 23.4 on Beatport

フランスのプロデューサー23.4によるテクノ
こちらもリフからオーセンティックなテクノの臭気が漂ってきます。
メインのリズムに薄っすらレイヤーされたリムやベースからは往年のリズムマシンの質感を感じ取ることができますし、タイトル通りレガシーを体現したトラックになっております。

Flug, Marco Faraone / Gino Is Alive

Gino Is Alive (Original Mix) by Flug, Marco Faraone on Beatport

スペインのプロデューサーFlugとイタリアのプロデューサーMarco Faraoneによるテクノ
シンプルながらインパクトのあるシンセをメインに手数の多い金物シンセと、構造的にはかなりハードグルーヴに接近している曲。
長尺のブレイクによるタメもあり、バッチリピークタイムに機能する派手目な仕上がりです。
レイヴサウンド系トラックと合わせて使うと良い感じの流れを構築できそうですね。

Fireground / Driving Stars

Driving Stars (Original Mix) by Fireground on Beatport

イタリアのプロデューサーユニットFiregroundによるテクノ
ドイツの名門レーベルTresor Recordsより。
スケールの長いアナログライクなシンセによるアーバンな雰囲気を纏ったトラック。
手数の多いリズムも相まって冒頭で取り上げたTomaz, Filterheadz / Sunshineを彷彿とさせます。

7th Gate / Gravitation (Remastered 2023)

Gravitation (Remastered 2023) by 7th Gate on Beatport

札幌のプロデューサーユニット7th Gateによるテクノ
メインで鳴らされている反復シンセとバックを支えているスケールの長いシンセの絡みによるスペーシーなトラック。
こういった和音の作り方は日本人独特だなと思いますし、敬愛するYousuke Kaga / Setsunaや、最近の曲だとSeimei / Yozora辺りと通じるところがあります。
リズムも硬すぎず、かといって落ち着き過ぎずの丁度良い塩梅でかなり好みです。

Ferdinger / Plein Soleil

Plein Soleil (Original Mix) by Ferdinger on Beatport

ドイツのプロデューサーFerdingerによるテクノ
個人的今年ベスト10候補が来たかもしれないと思った曲です。
ピアノ+アナログベースのツープラトンは否応なく連想させるオールドスクールレイヴのイメージ。
それもちょっと哀愁漂うフレーズなのがまた堪らなく良い。
でもビートは前のめりなシンプル4つ打ちというかなりスキマを突いた作品だと思うのですが、見事にブッ刺さりました。

途中でキックとベースだけになるパートがあって、これ自体は最近の曲でもよく聴く手法ではあるものの、この質感のうねりのあるベースで聴くとオールドスクールみが一段と光りますね。

オマケでプラスもう1曲。

Members Of Mayday / Mayday Anthem (Thomas Schumacher Remix)

Mayday Anthem (Thomas Schumacher Remix) by Members Of Mayday on Beatport

ドイツのプロデューサーThomas Schumacherによるテクノ
1991年からドイツで毎年開催されている由緒正しき大規模テクノフェスMayday
そのオフィシャルアンセムが1992年にリリースされたMembers Of Mayday / Mayday Anthemでして、今年の開催に合わせて30年越しにリミックスされたものが本作となります。

そのリミキサーも本国ドイツで長年に渡りテクノシーンを支え続けているレジェンドThomas Schumacherなので、このリリース自体に凄まじいインパクトがあります。
曲の内容も原曲のフレーズをふんだんに使いながらレトロなデケデケベース、アシッドシンセも併用している一方、リズムは現行の強度に合わせて大幅なアップデートが施されています。
Maydayが歩んできた30年の歴史に対するリスペクトが感じられるとても意義のあるリリース。

【まとめ】

以上、仄かに旋律を感じるテクノにスポットを当ててお送りしました。
どんな音楽であれメロディーがあった方が聴きやすいと個人的には思うのですが、2023年のテクノに於いてはあまり主流の考え方ではなく、それゆえに聴く人のハードルを上げてしまっているという点はあると思っています。
実際には今回取り上げたように最新リリースの中にもメロディーを含む楽曲というのはちゃんと存在するので、これからテクノを聴き始める人の足掛かりになれば良いなと願いながら執筆しました。
冒頭でも述べたようにこれらのスタイルに効率的にリーチできる方法があんまりない気がするので、今後もこういったテーマの紹介は行っていきたいと考えております。

逆に言えばリズム主体のスタイルとフレーズ主体のスタイル、双方がバランスを取って共存できるのもテクノの醍醐味の1つだと思います。
Hardonizeはそのどちらに寄るでもなく、時にバカ丸出しブートレグを流す人オタクネタをかけて1人でニチャニチャする人全然違うジャンルを混ぜてグチャグチャにする人などで構成されておりますのでご興味があればパーティーにもお越し頂けますと嬉しいです。

そんなワケで今回はここまで。

皆様05月13日のHardonize #44でお会いしましょう。

次週05月16日は774Muzikさんが担当します。
では。

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