こんばんは。TAK666です。
レジデントが代わる代わるオススメハードテクノを紹介するこのコーナー、
2週間ぶりに担当致します。
【告知】
来週06月19日はHardonize #38を開催します。
事前登録が必須となっておりますので、ご来場をお考えの方はパスマーケットより申請をお願い致します。
(料金は当日現地でのお支払いです。)
非常事態宣言延長下での開催となりますので、当日はアルコール飲料の販売はありません。
その分硬くて熱いハードテクノを各々取り揃えて臨みますので、夏の初めに是非お越しください。
あと先週より公開されたHardonizeのDiscord用サーバーも是非ご参加ください。
招待用リンクはこちら。
自分も当日に向けた選曲中のアレコレを投下していく予定です。
【今回のお題】
さて、昨年から自分の回はハードテクノのサブジャンルにテーマを絞り、その中のオススメ楽曲について取り上げていく形式となっておりました。
ハードテクノとはどういった音楽を指すのか知りたいと云う方がいらっしゃいましたら約半年に渡ってお送りしておりました特別連載ハードテクノとは何か?をご参照ください。
ハードテクノをサブジャンルごとに分類し、それぞれの生い立ちや代表曲などをまとめております。
今回取り上げるサブジャンルは
です。
特別連載に於いては7回目に取り上げた、パーカッションリズムと前のめりなグルーヴを擁したファンキーなハードテクノです。
2020年中は02月、そして10月にピックアップして以来となりますが、当連載に於いては頻繁に各々取り上げておりますね。
もちろん個人的にも好みの音楽ですので、改めてここ1~2ヶ月にリリースされた曲について紹介していきます。
早速ですが新作ハードグルーヴ紹介いってみましょう。
【曲紹介】
Blaster Master (Original Mix) by Mario Ochoa on Beatport
コロンビアのプロデューサーMario Ochoaによるテクノ。
テクノの割にハイハットの主張が激しく、裏打ちに近いベースやオルガンライクなリフが現行主流のテクノとは異なり、かなり陽気な印象を受けます。
早回しして使っても良さそうですし、これを起点にハードグルーヴへの橋渡しもできそうな便利系トラック。
Parking Area Morning (Anna Sonic Remix) by Mr. Rog on Beatport
イギリスのプロデューサーAnna Sonicによるハードグルーヴ。
まだリリース数も多くないキャリアでありながらブッといベースと何層にも積み上げられたパーカッションリズムがそれを感じさせない仕上がり。
質実剛健なトラック。
Trifulca (Original Mix) by Metrakit on Beatport
スペインのプロデューサーMetrakitによるハードグルーヴ。
こちらもリズムの層が厚い厚い。
展開が長めなのでウワモノに何か重ねたりしても面白いかもしれません。
このトライバルビートは774Muzikさんまっしぐら系。
ちなみにこのMetrakitというアーティストはテクノ、ハードテクノからグライム、スカウスハウスまで幅広く手掛けております。
ご興味のある方は是非彼のSoundcloudアカウントをフォローしてみてください。
Lock’s (Original mix) by F.Tek on Beatport
ポルトガルのプロデューサーF.Tekによるハードグルーヴ。
こちらは前2曲に増して極太なボトムとパーカッションを従えた疾走感増し増しなトラック。
裏打ちのリフも相まってグイグイ引っ張ってくれる感じが堪らないです。
あとF.Tekといえば先週のSangoさんも紹介していたこっちもヤバかったですね。
Apache Tribe (Original Mix) by F.Tek on Beatport
Wikipediaに曲単体のページがあるくらいの名曲The Shadows / Apacheネタハードグルーヴ。
インパクト満点なサンプリングと前のめりなグルーヴ、100点です。
Blicke Feat. Ikki Mel (Original Mix) by Narciss, Ikki Mel on Beatport
ドイツのプロデューサーNarcissによるハードグルーヴ。
トランスのエッセンスを加えたハードテクノを得意としているアーティストであり、リフやボーカルの処理にその片鱗が伺えます。
一方でここまでドライブ感のあるリズムの曲は珍しく、抒情的なハードグルーヴという印象です。
これを起点にメロディックなトラックへ橋渡ししたい感じ。
Lethal Mechanism (Original Mix) by David Moleon on Beatport
スペインのプロデューサーDavid Moleonによるハードグルーヴ。
ハードグルーヴシーン黎明期からの重要参考人であるDavid Moleon、その存在感は未だ衰え知らずです。
うねるベースライン、2拍裏で差し込まれるカッティングギター、フィルターがかったリフの質感など、僕の大好きなファンクネスの塊。
こういうのが欲しくてハードグルーヴ掘っているところはあるので、かなり嬉しいリリースでした。
Bodyrock (Original Mix) by Andy Bsk on Beatport
ドイツのプロデューサーAndy Bskによるハードグルーヴ。
今回紹介する中に於いてアイディア一等賞は彼なんじゃないかと思います。
というか最近のAndy Bskはキレッキレのトラック多いですね。
こちらはやや重たいボトムにパーカッションとリリース長めのシンセというかなり異色の取り合わせ。
にもかかわらず、スペーシーなハードグルーヴとして成立していると感じさせるかなり不思議な曲。
使いどころによって印象が変わりそうなのがワクワクします。
もう1つAndy Bskのリリースをご紹介。
Dark Room Rituals (Original Mix) by Andy Bsk on Beatport
こちらはリズムの圧よりシンセのコード感に重きを置いたメロディアスなハードグルーヴといった塩梅。
ファンキーなだけがこの音楽の取り柄ではないというのを体現しています。
終盤で使うと良い感じに終われそうですよね。
その一方でさっき見つけてしまったので載せざるを得なくなった彼の曲がこちら。
入りこそ重厚なハードグルーヴという印象を受けますが、ブレイクに差し掛かると強烈に脱力するジプシーミュージックがお出まし。
そのウワモノをそのまま引き継いでリズムが再度並走するという、馬鹿丸出しのブートレグ。
一応元ネタは2020年に公開された続・ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画という偽ドキュメンタリーの挿入歌でして、まぁ見てましたけど何故これを題材に選んだ?
Andy Bskは2014年にも同じようなテイストのBalkan Grooveという曲を公開していましたが、あのスピリットを今もしっかり持ち続けていたんだなと思うと変ミュージック好きとしては嬉しいことこの上ない出来事でした。
ブートレグということでフリーダウンロードなので是非皆様もホイ!
Funky Hipster (Homma Honganji Remix) by DJ Brutec on Beatport
最後にご紹介するのはご存知、日本が世界に誇る本音楽の立役者Homma Honganjiさんによるハードグルーヴ。
この曲のリリースが06月15日なので現時点ではまだ発売されていないのですが、まぁ目ん玉飛び出るかと思いました。
原曲であるDJ Brutec / Funky Hipsterは昨年末に執筆したHardonizeクルーが選ぶ2020年のハードテクノ10選に於いて選出したくらい、そのファンク一直線ぷりがドツボだったトラックだったのですが、
年を跨いでそのリミキシーズが発売、しかも内1曲がHomma Honganjiさんの作品ってことで大興奮です。
プレビューを一聴して分かる通り、彼の持ち味である肉厚なベースラインが存分に発揮されつつ、全体に滲むディスコリフが垂涎もの。
早くもHardonizeクルーが選ぶ2021年のハードテクノ10選に片足入ってます。
Sangoさん頼む、この曲の発売直後である来週の担当回でもう1回紹介してくれ。
まとめ
以上、ハードグルーヴにスポットを当ててお送りしました。
ハードトライバル直系のリズム重視のものもあればディスコ、ラテンのサウンドを取り入れた陽気なテイストのものまでそれぞれに印象的なリリースがあったなと思った期間でした。
中でもやはりAndy Bskの振れ幅には驚かされたところはあるので、こういったちょっと変わったリリースの面白さも引き続き取り上げていきます。
そんなこんなで冒頭にも述べた通り、こんな音楽ばっかりかかる来週のHardonizeをよろしくお願いします。
是非現地でお会いしましょう。
今回はここまで。
次週06月15日は774Muzikさんが担当します。
では。