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新作レイヴ系テクノ特集 (2021年08月版):今週のオススメハードテクノ - Resident’s Recommend 2021/08/05

こんばんは。TAK666です。
レジデントが代わる代わるオススメハードテクノを紹介するこのコーナー、
2週間ぶりに担当致します。

【告知】

Hardonize#39の日程が公開となりました。

10月09日でございます。
最近の猛暑と比べると大分涼しくなっているであろう季節にご機嫌ヤンチャなハードテクノをお送りします。

気になるゲストについては追々こちらで公開していくことになると思いますので何卒よろしくお願いします。
有観客開催できると良いですねぇ。


あと先週は早稲田音泉 三湯目でした。
お聴き頂いた皆様、推し曲をお送り頂いた皆様、ありがとうございました。
それまでの自分の観測範囲外の曲が一堂に会する機会とあって、やってる側としてはめちゃめちゃ楽しかったです。
四湯目も是非やりたいので、それまでに面白音楽いっぱい用意します。

ちなみに個人的MVPはこれでした。
みちなしさんありがとうございます。

東海林修 / 大宇宙の涯へ ~光と影のオブジェ~

光と影のオブジェ / 東海林修 – YouTube

自分が生まれるより前の1981年でこの音は全く想定していなかった。
しかもアニメ、それもかの有名なさよなら銀河鉄道999の劇伴。
後半のシンセの音とかかなり好み。

より最近に近い電子音楽だとこれも良かったです。
Hisakiさんありがとうございます。

Tipper / Life Raft For A Death Trip

Life Raft For A Death Trip | Tipper

配信中にも言ったけど深夜の山奥で聴きたいサイケデリックな踊れるアンビエント。
ディープ系ベースミュージックとも相性良さそうですし、帰ってから即行でカートインしました。

【今回のお題】

さて、昨年から自分の回はハードテクノのサブジャンルにテーマを絞り、その中のオススメ楽曲について取り上げていく形式となっておりました。

ハードテクノとはどういった音楽を指すのか知りたいと云う方がいらっしゃいましたら約半年に渡ってお送りしておりました特別連載ハードテクノとは何か?をご参照ください。

ハードテクノをサブジャンルごとに分類し、それぞれの生い立ちや代表曲などをまとめております。

ですが、今回取り上げるテーマはハードテクノの分類外となる

レイヴ系テクノ

とします。

このところ一般的に普及しているサブジャンルではない特集が続いております。
だって好きなんですもの。(あと他の人と被らなさそう。)

読んで字の如く、オールドスクールレイヴの要素を取り入れたテクノになります。
単に昔の音楽のリバイバルというよりは出音や曲の構成は現行のテクノを踏襲しており、有名無名問わず多くのクリエイターやレーベルが参入、そのリリースペースの多さも相まって今や1つのカテゴリーを形成したといっても過言ではないスタイルです。
大方の曲はリフのインパクトが強烈なのでそこにばかり注目しがちですが、リズムの強度やグルーヴによって色々な表情のトラックが混在しているのも面白い点。
以前もこの音楽について1度取り上げましたが、それから大分日が経ってしまったこともあるので改めて最近のリリースについて触れていきたいと思います。

早速ですが比較的最近にリリースされた新作レイヴ系テクノ特集いってみましょう。

【曲紹介】

Bass Boy / Let the Bass Be Louder (T78 Remix)

Let the Bass Be Louder (T78 Remix) by Bass Boy on Beatport

イタリアのプロデューサーT78によるレイヴ系テクノ
この手の音楽に於いては大きな存在感と支持を集めている代表的なアーティストです。
極太ベースシンセ、ファンキーなラップのサンプリング、オルガンシンセに続くDominatorシンセとメインディッシュてんこ盛りの構成。
中盤~終盤で使いたいパワフルな1曲。

Dandi & Ugo, Steve Soprani / Devil Voice

Devil Voice (Original Mix) by Dandi & Ugo, Steve Soprani on Beatport

イタリアのプロデューサーDandi & UgoSteve Sopraniによるレイヴ系テクノ
こちらはアシッドシンセからのAnasthasiaシンセコンボ。
現行のテクノを意識した硬いリズムに仕上がっているものの、ベースが若干裏打ち気味なのがアクセントになってます。
どのシーンでもまんべんなく使えそうな印象です。

Nimatekk / I’m Gonna Diss You (Dennis Bauer Remix)

I’m Gonna Diss You (Dennis Bauer Remix) by Nimatekk on Beatport

ドイツのプロデューサーDennis Bauerによるレイヴ系テクノ
同じくAnasthasiaシンセもの。
よりリズム深度とループ感を増したシリアスな雰囲気が漂います。
途中でガラッと流れを変えたい時、飛び道具的に使いたいですね。

FJAAK / One Vision

One Vision (Original Mix) by FJAAK on Beatport

ドイツのプロデューサーFJAAKによるレイヴ系テクノ
非4つ打ちであり、構成としてもブレイクスになるのですが、キックがあまりにもテクノのパーツ。
自分のように非4つ打ちと4つ打ちを行き来するプレイをする者にとってドンピシャな便利度を誇ります。
リフを活かしてオールドスクールレイヴに繋ぐも、リズムを活かしてテクノに遷移させるのも両方イケる優等生。

生粋の4つ打ちの方が好きであれば同アーティストによるちょっと前に出たこちらがオススメ。

FJAAK / District 8

District 8 (Original Mix) by FJAAK on Beatport

レイヴオルガン、アーメンブレイクスの2大巨頭が太いビートの上を走るド派手レイヴ系テクノ
テンポもニア140なので、周辺ジャンルと合わせられる応用性もバッチリ。

KICKREY / 3,2,1, Let’s Go (Luciid Remix)

3,2,1, Let’s Go (Luciid Remix) by KICKREY on Beatport

アイルランドのプロデューサーLuciidによるレイヴ系テクノ
アシッドシンセ+Dominatorシンセがこれでもかとばかりに延々鳴り続けます。
全体的に前のめりなグルーヴとなっているので、早回ししてもサマになりそうなアグレッシヴさがありますね。

Axbla / M.U.B

M.U.B (Original Mix) by Axbla on Beatport

コロンビアのプロデューサーAxblaによるレイヴ系テクノ
まさかのジュリアナサウンド炸裂。
テンポの速さや金物リズムの密度も相まって攻めっ攻めな印象の強いピークタイムチューン。
アクの強い今回の特集の中に於いて飛び道具一等賞です。

Pavel Bibikov / I Wanna

I Wanna (Original Mix) by Pavel Bibikov on Beatport

ウクライナのプロデューサーPavel Bibikovによるレイヴ系テクノ
ピアノとハイピッチで残響強めのボイスサンプルが大きな特徴の1曲。
ただ、個人的にはそれ以上に前のめりなハイハットの打ち方と控えめなループシンセがシリアス過ぎなかった往年のテクノを彷彿とさせてめっちゃニッコリしてしまう。
ハードグルーヴ辺りとも相性良さそうですし、アップリフティングなテイストが好きなら是非押さえておきたいトコロ。

まとめ

以上、レイヴ系テクノにスポットを当ててお送りしました。
淡々とリズムが進行していくテクノのイメージとは全く異なる下品なサウンドはある種の中毒性がありますね。
あと最近のメインストリームに於けるハードテクノ傾向の影響もあってか、前回の特集より硬いリズムの曲が目立ちました。
いずれハードテクノの各サブジャンルにも波及していくと僕が楽しいので、引き続き目が離せないカテゴリーです。

そんなわけで今回はここまで。

次週08月10日は774Muzikさんが担当します。
では。

【過去掲載記事一覧】
【2021年】

07月 / 新作4つ打ちドラムンベース (2020年07月版) / 新作速いハウス (2020年07月版)
06月 / 新作ハードグルーヴ (2020年06月版) / 【特集】Hardonize#38 プレイリストピックアップ
05月 / 新作ハードハウス (2020年05月版) / 新作シュランツ (2020年05月版)
04月 / 新作ベースライン (2020年04月版) / 新作ハードアシッド (2020年04月版) / 【特集】『M3-2021春』同人テクノ
03月 / 【特集】Hardonize#37.5 プレイリストピックアップ / 新作テックダンス / テックトランス (2021年03月版)
02月 / 【特集】フリーダウンロード2020 (後編) / 【特集】曲名に『チョコレート』が入ったトラック
01月 / 【特集】フリーダウンロード2020 (前編)

【2020年】

12月 / 新作ハードハウス (2020年12月版) / 【特集】Hardonizeクルーが選ぶ2020年のハードテクノ10選 【TAK666編】
11月 / 新作シュランツ (2020年11月版) / 【特集】Hardonize#37 プレイリストピックアップ
10月 / 新作ハードグルーヴ (2020年10月版) / 【特集】前回の早稲田音泉で紹介した曲 / 【特集】『M3-2020秋』同人テクノ
09月 / 新作速いテクノ (2020年09月版) / 【特集】公募用DJMIXの組み方
08月 / 新作ハードアシッド (2020年08月版) / 新作サイケデリックトランス (2020年08月版)
07月 / 【特集】DIG自慢:RECOfan渋谷BEAM店閉店セール / 新作ディスコ (2020年07月版)
06月 / 【特集】ゲームミュージックに於けるテクノ / 【特集】Hardonize#36 プレイリストピックアップ
05月 / 新作インダストリアルテクノ (2020年05月版) / 新作ディープ系ベースミュージック (2020年05月版)
04月 / 新作テックダンス / テックトランス (2020年04月版) / 新作レイヴスタイルテクノ (2020年04月版) / 新作ハードハウス (2020年04月版)
03月 / 【特集】Hardonize#35 プレイリストピックアップ / 【特集】『M3-2020春』同人テクノ
02月 / 新作ハードアシッド (2020年02月版) / 新作ハードグルーヴ (2020年02月版)
01月 / 【特集】フリーダウンロード2019 (前編) / 【特集】フリーダウンロード2019 (後編)

【2019年】

12月 / 【特別連載:ハードテクノとは何か?】番外第3回:ディスコ編
11月 / 【特別連載:ハードテクノとは何か?】番外第2回:ハードダンス編 / 【特別連載:ハードテクノとは何か?】第9回:テックダンス編
10月 / 【特別連載:ハードテクノとは何か?】番外第1回:メロディアスハードテクノ編 / 【特別連載:ハードテクノとは何か?】第8回:インダストリアル編 / 【特集】『M3-2019秋』同人テクノ
09月 / 【特別連載:ハードテクノとは何か?】第7回:ハードグルーヴ編 / 【特集】Hardonize#34 プレイリストピックアップ
08月 / 【特別連載:ハードテクノとは何か?】第5回:ハードハウス編 / 【特別連載:ハードテクノとは何か?】第6回:シュランツ編
07月 / 【特別連載:ハードテクノとは何か?】第3回:ハードアシッド編 / 【特別連載:ハードテクノとは何か?】第4回:ハードトライバル編
06月 / 【特別連載:ハードテクノとは何か?】第1回:黎明期編 / 【特別連載:ハードテクノとは何か?】第2回:ハードミニマル編
05月 / 【特集】『M3-2019春』同人テクノ / 【特集】直近のパーティーピックアップ / 【特集】Hardonize#33 プレイリストピックアップ
04月 / Almir Ljusa / PHNTM
03月 / Keith Flint (The Prodigy) / Audeka
02月 / Benji303 / 【特集】Hardonize#32 プレイリストピックアップ
01月 / 【特集】フリーダウンロード / Knuckleheadz

【2018年】

12月 / 【特集】DIG自慢:ジャニス閉店セール
11月 / 【特集】Hardonize#31 プレイリストピックアップ / 【特集】『M3-2018秋』同人テクノ / Special Request
10月 / Atix / Eric Sneo
09月 / Len Faki / 【特集】新譜紹介
08月 / Paul Cronin / ASC
07月 / Goncalo M / Alan Fitzpatrick
06月 / 【特集】ブートレグ、フリーダウンロード / 【特集】Incident
05月 / Riotbot / 【特集】『M3-2018春』同人テクノ / 【特集】四文屋難民メンバー紹介
04月 / Rebeld Records / Rob J.
03月 / Filterheadz / 【特集】Bandcamp限定リリース
02月 / 【Hardonize10周年特集】10年前の同人テクノ / 【特集】Hardonize#29 プレイリストピックアップ
01月 / 【Hardonize10周年特集】10年前のハードテクノ / 【Hardonize10周年特集】10年前の日本のハードテクノ

【2017年】

12月 / 【特集】Hardonize#26、Hardonize#27、Hardonize#28 プレイリストピックアップ
11月 / 【特集】『M3-2017秋』同人テクノ / 【特集】Hardonize#28 ゲストDJプレイバック / Sterling Moss
10月 / Norman Andretti a.k.a. Quarill / 【特集】グレイエリア
09月 / Bad Boy Bill / 【特集】ブートレグ、フリーダウンロード
08月 / CAVE / OmanticRecords
07月 / Digital Mafia / Steel Grooves
06月 / X-Dream / Dismantle / Christian Fischer
05月 / 【特集】『M3-2017春』同人テクノ / Chester Beatty
04月 / 【特集】曲名に『春』とか『桜』とか入ったトラック / Andy BSK
03月 / Myler / D.A.V.E. The Drummer
02月 / Jamie Taylor aka Tik Tok / Pasquale Maassen
01月 / 【特集】同人音楽+テクノ / Butch

【2016年】

12月 / Kwadratt / 【クリスマス2016特集】ブートレグ、フリーダウンロード
11月 / Reset! / Dark By Design
10月 / 【特集】Hardonize#25 プレイリストピックアップ / Bryan Cox
09月 / Kanji Kinetic / Technikal / Vinylgroover aka Scott Atrill
08月 / Ganez The Terrible / DJ Reversive
07月 / Raul Mezcolanza / David Moleon


[BPM140±5] 新作速いハウス特集 (2021年07月版):今週のオススメハードテクノ - Resident’s Recommend 2021/07/23

こんばんは。TAK666です。
レジデントが代わる代わるオススメハードテクノを紹介するこのコーナー、
2週間ぶりに担当致します。

またもや日付を跨いでしまい、申し訳ございません。

【告知】

先週より告知が解禁となっておりましたが、Hardonizeレジデント陣が色々な音楽を紹介するイベント、早稲田音泉の3回目が来週の日曜日に行われます。

http://twvt.me/waseda_onsen3

ハードテクノとか4つ打ちとかほぼ関係なく、ただただ色々な音楽をかけあって語るという趣旨となっております。
これまで邦楽、ロックなんかは勿論のこと、最近の声優、VTuber曲やら果ては古のサウンドトラック、同人音楽までニッチな方面に幅広く取り上げてきているので、今回もそれに劣らない濃度でお送りできるように備えておきます。
余談ですが、自分は前回結構メタルに力を入れて紹介しました。

で、これまでと同様に来場者の方々から紹介したい楽曲を募ったりもしますので是非音源持参の元、ご来場頂きたく。
前回だと来場者紹介によって知ったKOIZUMI IN THE HOUSEはマジで面食らいましたし、まんまとあの後購入してしまいました。
尚、その場合はHardonize本編同様予約が必要となっておりますので、お手数ですが以下のページから申請をお願い致します。

早稲田音泉 三湯目(さんとうめ) in東京 – パスマーケット
https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/01z6eibgeus11.html

ちなみにその前日に自分はこちらのパーティーにも出演致します。


以前Hardonizeにご出演頂いたDJ DEPATHさんがレジデントを務めるハードコアのパーティー。
他にHardonize的に縁近い方だとBEPPUさんもご一緒です。
この種のパーティーに参加するのはかなり久し振りなのでこちらもお時間のある方は是非。

【今回のお題】

さて、昨年から自分の回はハードテクノのサブジャンルにテーマを絞り、その中のオススメ楽曲について取り上げていく形式となっておりました。

ハードテクノとはどういった音楽を指すのか知りたいと云う方がいらっしゃいましたら約半年に渡ってお送りしておりました特別連載ハードテクノとは何か?をご参照ください。

ハードテクノをサブジャンルごとに分類し、それぞれの生い立ちや代表曲などをまとめております。

ところで、皆様は最近リリースされたこちらをお聴きになられたでしょうか。

Guchon / Tropical Pizza

Tropical Pizza (Original Mix) by Guchon on Beatport

全方位レイヴユニットkokushimusouとしても活動しているGuchonさんの新譜。
そのユニットとしては先日、サイケアウツGとのスプリットヴァイナルUltimate vs Supremeをリリースし(自分も購入して早速前回のHardonizeで使用しました。)、既に完売間近となる程の大きなトピックがありましたが、ソロ名義となるこちらもかなり大きな話題作となっております。
タイトル通りトロピカルな雰囲気のレトロでアーバンなシンセが『夏!』って感じでめちゃくちゃクセになることもあり、最近購入したトラックの中でもかなりお気に入りなので未聴の方は是非。
というか収録曲全てこういうテイストなので、EPごとオススメしたい作品です。
デジタルの他にヴァイナルリリースもされておりますので物欲強めの方はこちらを。

ちなみにリリース元はMoveltraxxというイギリスのレーベルでして、クセのあるシカゴハウス、ゲットーベースなんかを中心に手掛けております。
自分の場合、これらのジャンルそのものはそこまで力を入れて掘っているワケではないものの、ちょうど1年前に担当した新作ディスコ特集に於いて取り上げたHousehead Samira / Radio Safiaがリリースされたのもここだったり、
上記のGuchonさんも参加経験のあるStreet Bangers Factoryというコンピレーションシリーズがめちゃめちゃファンキーなハウス、ブレイクビーツで気に入っていたりと注目度の高いレーベルです。
参考までに同レーベルの直前のリリースとなっているものがこちら。

Alex Autajon / Car Wash

Car Wash (Original Mix) by Alex Autajon on Beatport

ブラスの抜けとグルーヴのあるベース、そしてフィルターの使い方がファンキーな速いハウスといった塩梅で大変良い。
こちらも即カートインでした。
この手のどこかユルさのある陽気音楽をお求めの方はオススメしたいレーベル、それがMoveltraxxです。

といったところで今回のテーマですが、直近で掘っているのがこの手の

速いハウス

なので、その中から幾つかピックアップしていきたいと思います。
『速い』の定義ですが、一般的なハウスのBPMレンジが110~130辺りなので、今回はハードテクノに程近い140近辺のものを対象とします。
ハードテクノというカテゴリーからは少し離れてしまいますが、曲によってはハードグルーヴとも相性が良いので、少し毛色の違う曲を探している方には参考になるかもしれません。
ディスコとの相性は言わずもがなですが、今回のピックアップについては必ずしもファンキーな側面を取り上げるわけではないため、もう少しざっくばらんにハウスとさせて頂きました。
面倒くさいこだわり。

早速ですが比較的最近にリリースされた新作速いハウス特集いってみましょう。

【曲紹介】

Dj Leluc / Be Happy

Be Happy (Original Mix) by Dj Leluc on Beatport

スイスのプロデューサーDj Lelucによるハウス
ストリングスとブラスのリフがアーバンな雰囲気を漂わせます。
キックの強さやスネアの打ち方に黎明期のハードグルーヴっぽいテイストを感じるので結構使いやすい部類ではないかと。

Eddie Fowlkes / Black Man Orchestra

Black Man Orchestra (Original Mix) by Eddie Fowlkes on Beatport

アメリカのプロデューサーEddie Fowlkesによるハウス
シンセとストリングスの質感や、ソウルミュージックを彷彿とさせるスムースなフレーズがレトロで良い感じ。
本当に2021年の音楽か疑わしくなる仕上がりですが、列記とした今週のリリース。

Clap42 / Rave Won’t Save

Rave Won’t Save (Original Mix) by Clap42 on Beatport

フランスのプロデューサーClap42によるハウス
キックは4つ打ちですが、ブレイクビートのリズムを重ねていたり、途中で煌びやかなシンセが入ってきたりレイヴの残り香が漂うトラック。
ベースシンセの打ち方は如何にもヨーロッパのハウスという印象を受けますね。

Floyd Lavine / Black Jesus

Black Jesus (Original Mix) by Floyd Lavine on Beatport

南アフリカ出身、ベルギー在住のプロデューサーFloyd Lavineによるハウス
出身地に因んでか、独特のパーカッションリズムとピアノから成るブレイクが珍しい印象を受けますが、ビートが入ったパートの何とも言えない下品なシンセが最大の謎。
かなりクセの強いトラックなので、変化球展開をこさえたい時に。

DJ Godfather / Booty Funk

Booty Funk (Original Mix) by DJ Godfather on Beatport

アメリカのプロデューサーDJ Godfatherによるハウス
ゲットーテックシーンの第一人者とあって、シカゴハウス由来の強烈なバウンス感を伴ったリズムが際立っております。。
カッティングギターのファンクさも個人的ツボ。

Jetelmen / Filling

Filling (Original Mix) by Jetelmen on Beatport

ロシアのプロデューサーJetelmenによるハウス
若干のハードハウスっぽさが見え隠れする、これまで紹介した曲と比べるとリズムが前のめりな感じです。
メインシンセの質感はどちらかというと往年のテクノに近い印象も受けるハイブリッドなサウンド。

Treee city / Mindsweeper

Mindsweeper (Original Mix) by Treee city on Beatport

アメリカのプロデューサーTreee cityによるハウス
仄かに哀愁漂うリフに前のめりなハイハットリズム。
テクノ、或いはトランスからも拾えそうなテイストなので、使えるシチュエーションが多いと思います。

Keenan / Wannabe

Wannabe (Original Mix) by Keenan on Beatport

アメリカのプロデューサーKeenanによるハウス
こちらもちょっとメロディーの乗ったエモーショナルなトラック。
ここまでいくとハードグルーヴとかなり近いような気がします。
反復系リフと金物リズムが気持ち良いちょい速哀愁ハウス

まとめ

以上、速いハウスにスポットを当ててお送りしました。
ハウスという音楽はテクノ以上に感情の起伏を演出する曲が多いため、知っておくことでより自由度の高い流れを作ることが出来るようになります。
そもそもお互い相性の良いジャンル同士ですしね。
その上でハードテクノに近いテンポ帯にもこういったハウスがいくつか存在しているので、やはり並行して注目していきたいカテゴリーだと認識しています。

そんなわけで今回はここまで。

次週07月27日は774Muzikさんが担当します。
では。

【過去掲載記事一覧】
【2021年】

07月 / 新作4つ打ちドラムンベース (2020年07月版)
06月 / 新作ハードグルーヴ (2020年06月版) / 【特集】Hardonize#38 プレイリストピックアップ
05月 / 新作ハードハウス (2020年05月版) / 新作シュランツ (2020年05月版)
04月 / 新作ベースライン (2020年04月版) / 新作ハードアシッド (2020年04月版) / 【特集】『M3-2021春』同人テクノ
03月 / 【特集】Hardonize#37.5 プレイリストピックアップ / 新作テックダンス / テックトランス (2021年03月版)
02月 / 【特集】フリーダウンロード2020 (後編) / 【特集】曲名に『チョコレート』が入ったトラック
01月 / 【特集】フリーダウンロード2020 (前編)

【2020年】

12月 / 新作ハードハウス (2020年12月版) / 【特集】Hardonizeクルーが選ぶ2020年のハードテクノ10選 【TAK666編】
11月 / 新作シュランツ (2020年11月版) / 【特集】Hardonize#37 プレイリストピックアップ
10月 / 新作ハードグルーヴ (2020年10月版) / 【特集】前回の早稲田音泉で紹介した曲 / 【特集】『M3-2020秋』同人テクノ
09月 / 新作速いテクノ (2020年09月版) / 【特集】公募用DJMIXの組み方
08月 / 新作ハードアシッド (2020年08月版) / 新作サイケデリックトランス (2020年08月版)
07月 / 【特集】DIG自慢:RECOfan渋谷BEAM店閉店セール / 新作ディスコ (2020年07月版)
06月 / 【特集】ゲームミュージックに於けるテクノ / 【特集】Hardonize#36 プレイリストピックアップ
05月 / 新作インダストリアルテクノ (2020年05月版) / 新作ディープ系ベースミュージック (2020年05月版)
04月 / 新作テックダンス / テックトランス (2020年04月版) / 新作レイヴスタイルテクノ (2020年04月版) / 新作ハードハウス (2020年04月版)
03月 / 【特集】Hardonize#35 プレイリストピックアップ / 【特集】『M3-2020春』同人テクノ
02月 / 新作ハードアシッド (2020年02月版) / 新作ハードグルーヴ (2020年02月版)
01月 / 【特集】フリーダウンロード2019 (前編) / 【特集】フリーダウンロード2019 (後編)

【2019年】

12月 / 【特別連載:ハードテクノとは何か?】番外第3回:ディスコ編
11月 / 【特別連載:ハードテクノとは何か?】番外第2回:ハードダンス編 / 【特別連載:ハードテクノとは何か?】第9回:テックダンス編
10月 / 【特別連載:ハードテクノとは何か?】番外第1回:メロディアスハードテクノ編 / 【特別連載:ハードテクノとは何か?】第8回:インダストリアル編 / 【特集】『M3-2019秋』同人テクノ
09月 / 【特別連載:ハードテクノとは何か?】第7回:ハードグルーヴ編 / 【特集】Hardonize#34 プレイリストピックアップ
08月 / 【特別連載:ハードテクノとは何か?】第5回:ハードハウス編 / 【特別連載:ハードテクノとは何か?】第6回:シュランツ編
07月 / 【特別連載:ハードテクノとは何か?】第3回:ハードアシッド編 / 【特別連載:ハードテクノとは何か?】第4回:ハードトライバル編
06月 / 【特別連載:ハードテクノとは何か?】第1回:黎明期編 / 【特別連載:ハードテクノとは何か?】第2回:ハードミニマル編
05月 / 【特集】『M3-2019春』同人テクノ / 【特集】直近のパーティーピックアップ / 【特集】Hardonize#33 プレイリストピックアップ
04月 / Almir Ljusa / PHNTM
03月 / Keith Flint (The Prodigy) / Audeka
02月 / Benji303 / 【特集】Hardonize#32 プレイリストピックアップ
01月 / 【特集】フリーダウンロード / Knuckleheadz

【2018年】

12月 / 【特集】DIG自慢:ジャニス閉店セール
11月 / 【特集】Hardonize#31 プレイリストピックアップ / 【特集】『M3-2018秋』同人テクノ / Special Request
10月 / Atix / Eric Sneo
09月 / Len Faki / 【特集】新譜紹介
08月 / Paul Cronin / ASC
07月 / Goncalo M / Alan Fitzpatrick
06月 / 【特集】ブートレグ、フリーダウンロード / 【特集】Incident
05月 / Riotbot / 【特集】『M3-2018春』同人テクノ / 【特集】四文屋難民メンバー紹介
04月 / Rebeld Records / Rob J.
03月 / Filterheadz / 【特集】Bandcamp限定リリース
02月 / 【Hardonize10周年特集】10年前の同人テクノ / 【特集】Hardonize#29 プレイリストピックアップ
01月 / 【Hardonize10周年特集】10年前のハードテクノ / 【Hardonize10周年特集】10年前の日本のハードテクノ

【2017年】

12月 / 【特集】Hardonize#26、Hardonize#27、Hardonize#28 プレイリストピックアップ
11月 / 【特集】『M3-2017秋』同人テクノ / 【特集】Hardonize#28 ゲストDJプレイバック / Sterling Moss
10月 / Norman Andretti a.k.a. Quarill / 【特集】グレイエリア
09月 / Bad Boy Bill / 【特集】ブートレグ、フリーダウンロード
08月 / CAVE / OmanticRecords
07月 / Digital Mafia / Steel Grooves
06月 / X-Dream / Dismantle / Christian Fischer
05月 / 【特集】『M3-2017春』同人テクノ / Chester Beatty
04月 / 【特集】曲名に『春』とか『桜』とか入ったトラック / Andy BSK
03月 / Myler / D.A.V.E. The Drummer
02月 / Jamie Taylor aka Tik Tok / Pasquale Maassen
01月 / 【特集】同人音楽+テクノ / Butch

【2016年】

12月 / Kwadratt / 【クリスマス2016特集】ブートレグ、フリーダウンロード
11月 / Reset! / Dark By Design
10月 / 【特集】Hardonize#25 プレイリストピックアップ / Bryan Cox
09月 / Kanji Kinetic / Technikal / Vinylgroover aka Scott Atrill
08月 / Ganez The Terrible / DJ Reversive
07月 / Raul Mezcolanza / David Moleon