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【特集】一生忘れないハードテクノ:今週のオススメハードテクノ - Resident’s Recommend 2021/10/28

こんばんは。TAK666です。
レジデントが代わる代わるオススメハードテクノを紹介するこのコーナー、
2週間ぶりに担当致します。

【今日のビックリ楽曲】

Dubfire, Flug / Rampart

Rampart (Original Mix) by Dubfire, Flug on Beatport

Dubfireって最近こういうハード系路線手掛けてるんですね。
僕ら世代だとテクノのトレンドが一気にミニマルに傾倒した2000年代中期以降の中心にいたイギリスのアーティストという認識が大分強いアーティストです。
ハード系のトラックを手掛けていた人がある時期を境にしっとりした曲を作り始めるというのは色々なジャンルで見られる現象ですが、
テクノに於いては現行の潮流の1つにハード路線が含まれるようになった影響から逆にしっとり⇒ガッツリに移行するアーティストがしばしば現れます。
しかしあのDubfireまでもが・・・という辺り、なかなか衝撃度の高い1作。

おまけにbeatport全体の売上チャートでも結構な順位まで上がっている話題作でもあるので、テクノヘッズは要チェックです。

【近況報告】

今週末はM3ですよ!
ナイスミュージック出会いに行きましょう。


先日、Hardonizeレジデントでお疲れ会をやってきました。
at いつもの場所。
ここ数回の連載記事は似たような写真が掲載されると思いますので悪しからず。

サウンドのコンセプトはこういう感じにしよう、みたいなのが数回先まで決まったりしたので全て上手くいくように頑張りつつ、
皆様に於かれましても楽しみにして頂けると嬉しいです。

【今回のお題】

さて、昨年から自分の回はハードテクノのサブジャンルにテーマを絞り、その中のオススメ楽曲について取り上げていく形式となっておりました。

ハードテクノとはどういった音楽を指すのか知りたいと云う方がいらっしゃいましたら約半年に渡ってお送りしておりました特別連載ハードテクノとは何か?をご参照ください。

ハードテクノをサブジャンルごとに分類し、それぞれの生い立ちや代表曲などをまとめております。

それはそれとして近況報告の続きになるのですが、先週はLost Memoriesというパーティーに行ってまいりました。

日本でベースミュージックテクノEDMまで幅広く発信しているレーベル、TREKKIE TRAX主導によるテクノにスポットを当てたパーティー。
今回はSeimeiさんのアルバム、A Diary From The Crossingのリリースパーティーも兼ねた回でして、yudukiボスも言ってましたが僕自身もドストライクな内容のアルバムでした。
細分化されたり入り組んだ構造になる前のあの頃のテクノがぎっしり詰まっているというか。

Seimei / A Diary From The Crossing

A Diary From The Crossing | Seimei | WET TRAX

そんなワケなので、ゲストのTAKAMIさん含め、この日はとにかく往年のテクノアンセムが流れまくってました。
TAKKYU ISHINO / GHOST IN THE SHELL
DJ Misjah & DJ Tim / Access
Wall Five / Gypsy Woman (Meu Str Mix)
Mory Kante / Yeke Yeke (Hardfloor Mix)
などなど。
元号が令和になってもこういった曲にスポットが当たる、何よりそれを自分より世代が下の人たちが聴いて笑顔になっているパーティー、大変眼福でした。
〆がShin Nishimura / Plus Tokyoってのも本当にもう。
次回は規模を広げて執り行うそうですのでスケジュールが合えば是非足を運んでみてください。

で、それ以来昔の曲をちょいちょい聴き直しているのですが、自分の中にもターニングポイントとなったテクノ楽曲がちょいちょいあるなということを改めて認識しました。
そんなワケで今回のテーマは

一生忘れないハードテクノ

とします。

年代とか関係なく、100%自分の趣味を披露するだけの回となります。
必然的に古いトラックが多く、配信されたりされなかったりしますが、もし奇跡的に巡り合ったら是非手に取って欲しい、そんな自分にとっては大切なトラックたちです。
ちょっと前にテクノ10選というハッシュタグが流行ったこともあるのでそのフォーマットに倣い、10曲紹介していきます。

では、一生忘れないハードテクノ特集いってみましょう。

時間の都合上、レビューは追々追加していきます。(2021/11/03 – 更新しました。)

【曲紹介】

TAKKYU ISHINO / GHOST IN THE SHELL

Takkyu Ishino – Ghost in the Shell – YouTube

言わずと知れた日本を代表するプロデューサーTAKKYU ISHINOによるテクノ
プレイステーション用ゲーム、攻殻機動隊 GHOST IN THE SHELLに書き下ろされた曲としても良く知られており、無機質なシンセ、ベース、ドラムパターンの連続は原作の世界観にバッチリハマっています。
とはいえ、ゲームミュージックにこういったバッチバチのダンスミュージック、それも華やかというよりは無骨な曲が起用されるというのは、こと2021年である今もかなり特異な例として挙げられます。
インパクトのあるメインリフ、推進力のあるベース、クラップとドライスネアの絡みなどテクノの醍醐味が詰まっているトラック。

自分がテクノという音楽を認識するようになったくらいの頃に聴いた曲であり、認識するようになった今聴いても存在感が衰えません。

SHIN NISHIMURA / KEEP ON DISCOTHEQUE

STAR LIGHT by Shin Nishimura on Apple Music

日本のプロデューサーSHIN NISHIMURAによるハードテクノ
タイトル通りディスコを意識させるカッティングギターっぽいリフが用いられており、それがフィルターを織り交ぜながら延々と展開される曲。
テクノに於いては速めのテンポであり、リズムの強度もハードテクノ寄りというシリアスさとファンキーさが同居しているのもかなり好みな点です。

これも自分がテクノを認識するくらいの頃に聴いたのですが、こういったディスコ系サンプリングが好きだったということを気付かせてくれた曲の1つです。
後にハードグルーヴに傾倒するようになった下地にはこの曲があったんじゃないかとも思います。

ryoh mitomi / haru-kaze

ryoh mitomi / haru-kaze – YouTube

日本のプロデューサーryoh mitomiによるメロディアスハードテクノ
デトロイトテクノを彷彿とさせるエモーショナルなシンセとフレーズが前のめりなハイハットと共に進行していく曲。
そのフレーズもずっと繰り返しではなく、メイン、ブリッジ、ブレイクの各パートごとに若干アレンジを変えており、飽きさせない工夫が見て取れます。

ハードテクノというある種のシリアスさをコアとする音楽に於いてここまで感情に振り切ったスタイルが生まれるものかと当時は衝撃を受けました。
自分の中では未だに匹敵するトラックがなく、タイトルも相まって春先になると使いたくなる曲としてずっと残り続けています。
現時点ではヴァイナルしか入手手段がないというのがややハードル高いですが、そこを押してでも推したい曲。

Mauro Picotto, Riccardo Ferri / New Time New Place

New Time New Place (Original Mix) by Mauro Picotto, Riccardo Ferri on Beatport

イタリアのプロデューサーMauro PicottoRiccardo Ferriによるハードテクノ
本来はトランスで使われるような華やかなシンセがハードテクノのリズムと共存しているトラック。
これも各パートでアレンジが違っていたり、ブレイク後は更にインパクトのあるリフが飛び出すとにかくドラマティックな展開が最大の特徴です。

ライブMIX CD、石野卓球 / IN THE BOXのラストに収録されて知りました。
同世代には同じような経緯の人もいるのではと思いますが、〆に相応しい絶大なインパクトがありました。
ベースが入ってくる辺りから最後まで高揚しっぱなしになれます。

A.Paul / Spontaneous

Spontaneous (Original Mix) by A.Paul on Beatport

ポルトガルを代表するプロデューサーA.Paulによるハードミニマル
地を這うベースとそれを後押しするハイハットが生み出すグルーヴの前のめり感が実際のテンポ以上のスピードを感じさせてくれます。
その上に乗るシンセのシンプルさは逆に印象的に聴こえるという、技巧的なトラック。

自分の中ではいざハードテクノを色々掘ってみようと思った時に出会った曲で、この手のベースに重点を置いた横ノリのグルーヴが好きということを実感した曲の1つです。
あとこの曲に関しては各音の出方が絶妙にバランス取れていて丁度良かったというのもあってかなり印象に残っています。

余談ですが、今年04月にA.Paulが過去作のセルフリミックスEPをリリースしており、その中でも起用されております。
こちらも是非

A.Paul / Spontaneous (2021 Rework)

Spontaneous (2021 Rework) by A.Paul on Beatport

Killa Productions / GIVE IT UP (Re-Edit)

Killa Productions – Give It Up ( Re-Edit ) – YouTube

イギリスのトライバルテクノ3英雄、Ben SimsMark BroomPaul Macで結成されたプロデューサーチームKilla Productionsによるハードトライバル
メインのリズムの強度もこれぞハードテクノという感じで特筆すべき点ですが、何といってもそれを上回るパーカッションの衝撃です。
ブレイクのインパクトも含め、パーカッションリズムのポテンシャルが大いに発揮されていると思わせてくれるトラック。

これが収録されているヴァイナルの別面がKilla Productions – GOOD LIFE (Re-Edit)という特大ネタのブートレグだったのでそれ目当てに購入したような気がしますが、使用頻度としてはこちらの方が遥かに上になってしまったような気がします。
インパクトのある音が好きというのは当初から自分の中で変わってないなと実感します。

Christian Fischer vs. Hydrid Players / Hit Me

Christian Fischer vs. Hybrid Players – Hit Me – YouTube

ドイツのプロデューサーChristian FischerとブラジルのWehbba率いるユニット、Hydrid Playersによるハードグルーヴ
まだハードグルーヴというジャンル名が固定される前の黎明期~発展期くらいの曲。
ファンク直系のギターやブラス、ボイスといったサンプリングが盛大に用いられており、それらとパーカッションリズムのコンビネーションはハードグルーヴの醍醐味そのものといった感じ。

自分にとって当時カテゴリが分からなかったファンキーでハードなテクノを追求する切欠となった曲です。
シリアスではないハードテクノがスタイルとして確立しうるというのを認識したのもこの曲が最初かもしれません。

Yousuke Kaga / Setsuna

Yousuke Kaga / Setsuna – YouTube

日本のプロデューサーYousuke Kagaによるメロディアスハードテクノ
当初彼がライブで披露していたり、本人からプロモーションで貰ったバージョンではもっとテンポが速かったこともあって僕の中でこの曲はハードテクノという認識を持っています。
実際このリリースバージョンを早回ししても全然使えます。

とにかくシンセのサウンド、フレーズが美しい。
小気味良いハイハットや跳ね系のベース、味のあるパーカッションにも特徴が出ていて、全てのパートが主役級の仕事をしているかのよう。

Yousuke KagaさんとはHardonizeの開催場所でもある茶箱を通じて知り合った仲ですが、所謂早稲田界隈の、それも結構世代が近い中にこんな曲を作る人がいたということで感銘を受けた曲の1つです。
この曲に関しては世界で1番自分がプレイしている自信があるくらいには好きです。

Kei Kohara / Bloom After Broken Life (Midsummer Mix)

New Time New Place (Original Mix) by Mauro Picotto, Riccardo Ferri on Beatport

日本のプロデューサーKei Koharaによるメロディアスハードテクノ
厚いベースラインにパーカッションリズム、そしてピアノやブラスの混合編成によるアーバンなウワモノとファンキーな要素がてんこ盛りになった1曲。
ハウスハードテクノに落とし込むとこうなるという答えの1つだと思っています。
加えてこのド派手っぷりは未だに並び立つものを知らないので、序盤ではまず使えない曲という認識です。

ちなみにこれを手掛けたKei Koharaさんは別段ハードテクノのクリエイターという立ち位置ではなく、もしかしたらご本人もこの曲についてハードテクノという認識は持たれていないかもしれません。
しかしそんな人が作るからこそ既存のハードテクノのルールやマナーに良い意味で縛られない、自由な曲になるのだろうと思います。
Hardonizeも含みますが、特定のジャンルをフィーチャーしたパーティーに出演するとなった際、そのジャンルだけでなく周辺音楽にも目を向けるように意識しているのはこういった面白い曲があるからですね。

mijk van dijk / GAMERS NIGHT

Gamer’s Night (Original Mix) by Mijk’s Magic Marble Box on Beatport

ドイツのプロデューサーmijk van dijkによるジャーマンテクノ
レイヴの快楽主義をそのまま持ち越した速いテンポで繰り出させるレトロなベースシンセとサウンドエフェクトの数々はまさしくタイトル通りの構成。
中盤ではレイヴオルガンのリフも入ってきてより高揚感マシマシの展開になったり、終盤にはトランシーなパッドを前面に出してエンディング風のパートになったり、展開の妙も大いに現れている逸品。
後年になってから冒頭のフレーズは実際のメガドライブのアクションゲーム、パルスマンステージ曲のサンプリングであり、ボイスも同作から引っ張ってきていることを知りました。

とにかく全編通して楽しいテクノ
レトロゲームをプレイしている時のテンションとか哀愁が1曲に落とし込まれていて、これぞmijk van dijkイズムという感じです。
ちなみに初めて聴いたのは茶箱でHardonizeクルーとも縁深いDJ、izさんがかけていた時でした。(意外でしょ?)

まとめ

以上、一生忘れないハードテクノ特集をお送りしました。
振り返ることもたまにある、とは某曲の歌詞にもありますが、そこそこ長くテクノに触れている身として新曲以外にも触れたいものが多いのも事実でして、やはりこの時代のテクノにも色々学ばせて貰ったり楽しませて貰ったなという思い出が強くあります。
とは言え自分の場合は未だにちょいちょい使ったりもするので、見る人によってはあまり面白味がなかったりするかもしれません。
GAMERS NIGHTなんかは先月使ってますしね。
今後とも古きも新しきも経緯を込めてプレイしていきたいと思っております。

そんなわけで今回はここまで。

次週11月02日は774Muzikさんが担当します。
では。

【過去掲載記事一覧】
【2021年】

10月 / 【特集】Hardonize#39 プレイリストピックアップ
09月 / 新作ハードミニマル (2020年09月版) / 新作テックトランス (2020年09月版) / 新作シンセの特徴的なテクノ (2020年09月版)
08月 / 新作レイヴ系テクノ (2020年08月版) / 新作サイケデリックトランス (2021年08月版)
07月 / 新作4つ打ちドラムンベース (2020年07月版) / 新作速いハウス (2020年07月版)
06月 / 新作ハードグルーヴ (2020年06月版) / 【特集】Hardonize#38 プレイリストピックアップ
05月 / 新作ハードハウス (2020年05月版) / 新作シュランツ (2020年05月版)
04月 / 新作ベースライン (2020年04月版) / 新作ハードアシッド (2020年04月版) / 【特集】『M3-2021春』同人テクノ
03月 / 【特集】Hardonize#37.5 プレイリストピックアップ / 新作テックダンス / テックトランス (2021年03月版)
02月 / 【特集】フリーダウンロード2020 (後編) / 【特集】曲名に『チョコレート』が入ったトラック
01月 / 【特集】フリーダウンロード2020 (前編)

【2020年】

12月 / 新作ハードハウス (2020年12月版) / 【特集】Hardonizeクルーが選ぶ2020年のハードテクノ10選 【TAK666編】
11月 / 新作シュランツ (2020年11月版) / 【特集】Hardonize#37 プレイリストピックアップ
10月 / 新作ハードグルーヴ (2020年10月版) / 【特集】前回の早稲田音泉で紹介した曲 / 【特集】『M3-2020秋』同人テクノ
09月 / 新作速いテクノ (2020年09月版) / 【特集】公募用DJMIXの組み方
08月 / 新作ハードアシッド (2020年08月版) / 新作サイケデリックトランス (2020年08月版)
07月 / 【特集】DIG自慢:RECOfan渋谷BEAM店閉店セール / 新作ディスコ (2020年07月版)
06月 / 【特集】ゲームミュージックに於けるテクノ / 【特集】Hardonize#36 プレイリストピックアップ
05月 / 新作インダストリアルテクノ (2020年05月版) / 新作ディープ系ベースミュージック (2020年05月版)
04月 / 新作テックダンス / テックトランス (2020年04月版) / 新作レイヴスタイルテクノ (2020年04月版) / 新作ハードハウス (2020年04月版)
03月 / 【特集】Hardonize#35 プレイリストピックアップ / 【特集】『M3-2020春』同人テクノ
02月 / 新作ハードアシッド (2020年02月版) / 新作ハードグルーヴ (2020年02月版)
01月 / 【特集】フリーダウンロード2019 (前編) / 【特集】フリーダウンロード2019 (後編)

【2019年】

12月 / 【特別連載:ハードテクノとは何か?】番外第3回:ディスコ編
11月 / 【特別連載:ハードテクノとは何か?】番外第2回:ハードダンス編 / 【特別連載:ハードテクノとは何か?】第9回:テックダンス編
10月 / 【特別連載:ハードテクノとは何か?】番外第1回:メロディアスハードテクノ編 / 【特別連載:ハードテクノとは何か?】第8回:インダストリアル編 / 【特集】『M3-2019秋』同人テクノ
09月 / 【特別連載:ハードテクノとは何か?】第7回:ハードグルーヴ編 / 【特集】Hardonize#34 プレイリストピックアップ
08月 / 【特別連載:ハードテクノとは何か?】第5回:ハードハウス編 / 【特別連載:ハードテクノとは何か?】第6回:シュランツ編
07月 / 【特別連載:ハードテクノとは何か?】第3回:ハードアシッド編 / 【特別連載:ハードテクノとは何か?】第4回:ハードトライバル編
06月 / 【特別連載:ハードテクノとは何か?】第1回:黎明期編 / 【特別連載:ハードテクノとは何か?】第2回:ハードミニマル編
05月 / 【特集】『M3-2019春』同人テクノ / 【特集】直近のパーティーピックアップ / 【特集】Hardonize#33 プレイリストピックアップ
04月 / Almir Ljusa / PHNTM
03月 / Keith Flint (The Prodigy) / Audeka
02月 / Benji303 / 【特集】Hardonize#32 プレイリストピックアップ
01月 / 【特集】フリーダウンロード / Knuckleheadz

【2018年】

12月 / 【特集】DIG自慢:ジャニス閉店セール
11月 / 【特集】Hardonize#31 プレイリストピックアップ / 【特集】『M3-2018秋』同人テクノ / Special Request
10月 / Atix / Eric Sneo
09月 / Len Faki / 【特集】新譜紹介
08月 / Paul Cronin / ASC
07月 / Goncalo M / Alan Fitzpatrick
06月 / 【特集】ブートレグ、フリーダウンロード / 【特集】Incident
05月 / Riotbot / 【特集】『M3-2018春』同人テクノ / 【特集】四文屋難民メンバー紹介
04月 / Rebeld Records / Rob J.
03月 / Filterheadz / 【特集】Bandcamp限定リリース
02月 / 【Hardonize10周年特集】10年前の同人テクノ / 【特集】Hardonize#29 プレイリストピックアップ
01月 / 【Hardonize10周年特集】10年前のハードテクノ / 【Hardonize10周年特集】10年前の日本のハードテクノ

【2017年】

12月 / 【特集】Hardonize#26、Hardonize#27、Hardonize#28 プレイリストピックアップ
11月 / 【特集】『M3-2017秋』同人テクノ / 【特集】Hardonize#28 ゲストDJプレイバック / Sterling Moss
10月 / Norman Andretti a.k.a. Quarill / 【特集】グレイエリア
09月 / Bad Boy Bill / 【特集】ブートレグ、フリーダウンロード
08月 / CAVE / OmanticRecords
07月 / Digital Mafia / Steel Grooves
06月 / X-Dream / Dismantle / Christian Fischer
05月 / 【特集】『M3-2017春』同人テクノ / Chester Beatty
04月 / 【特集】曲名に『春』とか『桜』とか入ったトラック / Andy BSK
03月 / Myler / D.A.V.E. The Drummer
02月 / Jamie Taylor aka Tik Tok / Pasquale Maassen
01月 / 【特集】同人音楽+テクノ / Butch

【2016年】

12月 / Kwadratt / 【クリスマス2016特集】ブートレグ、フリーダウンロード
11月 / Reset! / Dark By Design
10月 / 【特集】Hardonize#25 プレイリストピックアップ / Bryan Cox
09月 / Kanji Kinetic / Technikal / Vinylgroover aka Scott Atrill
08月 / Ganez The Terrible / DJ Reversive
07月 / Raul Mezcolanza / David Moleon


【特集】Hardonize#39 プレイリストピックアップ:今週のオススメハードテクノ - Resident’s Recommend 2021/10/14

こんばんは。TAK666です。
レジデントが代わる代わるオススメハードテクノを紹介するこのコーナー、
2週間ぶりに担当致します。

【今日のビックリ楽曲】

きゃりーぱみゅぱみゅ / どどんぱ

きゃりーぱみゅぱみゅ – どどんぱ , KYARY PAMYU PAMYU – DODONPA(LYRIC VIDEO) – YouTube

きゃりーぱみゅぱみゅの新曲がまさかのテクノ、それもハード寄り。
めっちゃビックリしたのでリリースされたら多分即買う。
(2021年10月27日発売だそうです。)

【Hardonize #39 無事終了】

先週はHardonize #39でした。
お越し頂いた方々、お聴き頂いた方々、本当にありがとうございました。

世間的な状況は相変わらず芳しくなかったものの、何とか有観客で開催できて本当に良かったです。
ご来場頂いた方々の中には久し振りに見る顔も多くてお互い元気で良かったといった気持ちにもなりました。

内容はまぁゲスト2名のスキルの高さが目立った回でした。
haraさんはハードテクノに重心を置きつつもベースミュージックブレイクスまで手を広げたプレイで、選曲のセンスが爆発していました。
曲を繋ぐ際のテクニックが無数にあり、それユエ全く性質の異なる曲同士でも違和感なく展開していく辺りにDJの醍醐味を見た感じです。
色々参考になりました。

12月に1人6アワーズをやるそうで大変楽しみです。
多分行きます。

一方、凄過ぎて全く参考にならないなと思ったのが本間本願寺さんのプレイでした。
CDとヴァイナルによる4deckプレイ。
常に複数曲が同時再生されているにも関わらずテンポ、展開、音圧のズレがほぼ無くてワケが分からなかったです。
縦フェーダーが4本とも上がった瞬間は会場が騒然としてました。

現行のハードグルーヴをDJとトラック、両面で支えている貴重なプレイヤーです。
今月末に行われる同人音楽即売会、M3に於いても何らかの新譜がリリースされるそうなので徒党を組んで足を運びましょう。

そんなこの日の模様は期間限定ではありますが、茶箱のTwitchアカウントから再視聴することができます。
未見の方は是非。

音楽喫茶茶箱 – Twitch

【Hardonize #39 トラックリスト】

さて、自分は久し振りのトップバッターを仰せつかりました。
ド頭なので変化球無しのメインストリームテクノ~ハードテクノ~ハードミニマルという硬い感じ。
尺も結構長めに使うことでパーティーの胎動を演出したかったとかそんな感じです。

全容はこちら。

No Artist Trackname Link
01 Audio State Ghost In The Shell beatport
02 Reinier Zonneveld Eye Is Key beatport
03 Jurgen Degener Why beatport
04 Wehbba Basic Pleasure beatport
05 EDGE AREA One Night In Germany Spotify
06 Nimatekk I’m Gonna Diss You (Dennis Bauer Remix) beatport
07 DreiToenig Pressure beatport
08 Ezekiel Beyond Morality beatport
09 Ad Nauseam & Jack Wax Dissonant Realms beatport
10 Rangel Coelho Surprise beatport
11 Carl Shorts Let’s R@ve beatport
12 Are:gone Koi No Yokan beatport
13 DSTM Another Control beatport
14 Illiya Korniyenko Exit Strategy beatport
15 Recycle Bot Russian Storm beatport
16 Mr. Dello 4th Dimension beatport
17 Schizoofr3nik Tribal beatport

例によって数曲かいつまんでご紹介します。

【曲紹介】

03 / Jurgen Degener / Why

Why (Original Mix) by Jurgen Degener on Beatport

イタリアのプロデューサーJurgen Degenerによるテクノ
新世代テクノシーンを担う重要パーソンでありながらこのいぶし銀なトラックはかなり痺れます。
肉厚なキックとズモーキーなエフェクトや怪しげなボイスサンプルの絡みがめちゃめちゃ不穏。
雰囲気を変えたい時に持っておくとかなり重宝するタイプです。

06 / Nimatekk / I’m Gonna Diss You (Dennis Bauer Remix)

I’m Gonna Diss You (Dennis Bauer Remix) by Nimatekk on Beatport

ドイツのプロデューサーDennis Bauerによるテクノ
こちらも新世代筆頭格であり、キックの質感もバリカタ重め。
その上で盛大に鳴り響くアナスタシアシンセが否応なくオールドスクールレイヴを想起させる構成となっております。
いくつになってもこういうのから離れられない。

08 / Ezekiel / Beyond Morality

Beyond Morality (Original Mix) by Ezekiel (DE) on Beatport

ドイツのプロデューサーEzekielによるハードテクノ
歪み度高めのキックにアシッドシンセを沿えて。
丁度テクノハードテクノの中間くらいのテンションなので、
ここからハードテクノに足を踏み入れるというタイミングで使いました。

12 / Are:gone / Koi No Yokan

Koi No Yokan (Original Mix) by Are:gone on Beatport

キューバのプロデューサーAre:goneによるハードテクノ
先月の新作ハードミニマル紹介でも取り上げた曲名とサンプリングが謎なトラック。
不穏民謡インダストリアル
唯一無二のインパクト。

15 / Recycle Bot / Russian Storm

Russian Storm (Original Mix) by Recycle Bot on Beatport

ロシアのプロデューサーRecycle Botによるハードミニマル
サブキックを含めると4つ打ちに聴こえないリズムが良い感じのアクセントになっています。
深いボトムや無機質な2拍ループリフが特徴的な攻め攻め鋼鉄トラック。

17 / Schizoofr3nik / Tribal

Tribal (Original Mix) by Schizoofr3nik on Beatport

スペインのプロデューサーSchizoofr3nikによるハードトライバル
ここ最近のハードトライバル1等賞。
以前Sangoさんも取り上げていた曲ですが、ブレイク以降の金物連打がアグレッシヴ過ぎ。
推進力のあるベースの感じも相まって今年外せない曲がまた1つ出てきたなという印象を受けたので、ラスに持ってきました。

他にもこれをリリースしているレーベル、Energy Hard Espanaはどちらかというとハードダンスをメインとして活動しており、
これを手掛けたSchizoofr3nikも取り立ててハードテクノのアーティストではないという点もまた衝撃的でした。
現行のトレンドとか諸々含めて突然変異という言葉がしっくり来る作品。

まとめ

以上、Hardonize #39プレイリストをお送りしました。
最近テクノに於いて注視していたのがこういったシンプル硬い系の楽曲多めだったので、丁度良いタイミングでプレイとして放出することができて楽しかったです。
変テコネタモノも当然好きなのですが、真面目に現行のテクノと向き合うのもそれはそれで大事だと思っているので、また機会があれば披露させてください。

そんなわけで今回はここまで。

次週10月19日は今回のパーティーにかつてないレベルで酷いオチを付けた男こと774Muzikさんが担当します。
では。

【過去掲載記事一覧】
【2021年】

09月 / 新作ハードミニマル (2020年09月版) / 新作テックトランス (2020年09月版) / 新作シンセの特徴的なテクノ (2020年09月版)
08月 / 新作レイヴ系テクノ (2020年08月版) / 新作サイケデリックトランス (2021年08月版)
07月 / 新作4つ打ちドラムンベース (2020年07月版) / 新作速いハウス (2020年07月版)
06月 / 新作ハードグルーヴ (2020年06月版) / 【特集】Hardonize#38 プレイリストピックアップ
05月 / 新作ハードハウス (2020年05月版) / 新作シュランツ (2020年05月版)
04月 / 新作ベースライン (2020年04月版) / 新作ハードアシッド (2020年04月版) / 【特集】『M3-2021春』同人テクノ
03月 / 【特集】Hardonize#37.5 プレイリストピックアップ / 新作テックダンス / テックトランス (2021年03月版)
02月 / 【特集】フリーダウンロード2020 (後編) / 【特集】曲名に『チョコレート』が入ったトラック
01月 / 【特集】フリーダウンロード2020 (前編)

【2020年】

12月 / 新作ハードハウス (2020年12月版) / 【特集】Hardonizeクルーが選ぶ2020年のハードテクノ10選 【TAK666編】
11月 / 新作シュランツ (2020年11月版) / 【特集】Hardonize#37 プレイリストピックアップ
10月 / 新作ハードグルーヴ (2020年10月版) / 【特集】前回の早稲田音泉で紹介した曲 / 【特集】『M3-2020秋』同人テクノ
09月 / 新作速いテクノ (2020年09月版) / 【特集】公募用DJMIXの組み方
08月 / 新作ハードアシッド (2020年08月版) / 新作サイケデリックトランス (2020年08月版)
07月 / 【特集】DIG自慢:RECOfan渋谷BEAM店閉店セール / 新作ディスコ (2020年07月版)
06月 / 【特集】ゲームミュージックに於けるテクノ / 【特集】Hardonize#36 プレイリストピックアップ
05月 / 新作インダストリアルテクノ (2020年05月版) / 新作ディープ系ベースミュージック (2020年05月版)
04月 / 新作テックダンス / テックトランス (2020年04月版) / 新作レイヴスタイルテクノ (2020年04月版) / 新作ハードハウス (2020年04月版)
03月 / 【特集】Hardonize#35 プレイリストピックアップ / 【特集】『M3-2020春』同人テクノ
02月 / 新作ハードアシッド (2020年02月版) / 新作ハードグルーヴ (2020年02月版)
01月 / 【特集】フリーダウンロード2019 (前編) / 【特集】フリーダウンロード2019 (後編)

【2019年】

12月 / 【特別連載:ハードテクノとは何か?】番外第3回:ディスコ編
11月 / 【特別連載:ハードテクノとは何か?】番外第2回:ハードダンス編 / 【特別連載:ハードテクノとは何か?】第9回:テックダンス編
10月 / 【特別連載:ハードテクノとは何か?】番外第1回:メロディアスハードテクノ編 / 【特別連載:ハードテクノとは何か?】第8回:インダストリアル編 / 【特集】『M3-2019秋』同人テクノ
09月 / 【特別連載:ハードテクノとは何か?】第7回:ハードグルーヴ編 / 【特集】Hardonize#34 プレイリストピックアップ
08月 / 【特別連載:ハードテクノとは何か?】第5回:ハードハウス編 / 【特別連載:ハードテクノとは何か?】第6回:シュランツ編
07月 / 【特別連載:ハードテクノとは何か?】第3回:ハードアシッド編 / 【特別連載:ハードテクノとは何か?】第4回:ハードトライバル編
06月 / 【特別連載:ハードテクノとは何か?】第1回:黎明期編 / 【特別連載:ハードテクノとは何か?】第2回:ハードミニマル編
05月 / 【特集】『M3-2019春』同人テクノ / 【特集】直近のパーティーピックアップ / 【特集】Hardonize#33 プレイリストピックアップ
04月 / Almir Ljusa / PHNTM
03月 / Keith Flint (The Prodigy) / Audeka
02月 / Benji303 / 【特集】Hardonize#32 プレイリストピックアップ
01月 / 【特集】フリーダウンロード / Knuckleheadz

【2018年】

12月 / 【特集】DIG自慢:ジャニス閉店セール
11月 / 【特集】Hardonize#31 プレイリストピックアップ / 【特集】『M3-2018秋』同人テクノ / Special Request
10月 / Atix / Eric Sneo
09月 / Len Faki / 【特集】新譜紹介
08月 / Paul Cronin / ASC
07月 / Goncalo M / Alan Fitzpatrick
06月 / 【特集】ブートレグ、フリーダウンロード / 【特集】Incident
05月 / Riotbot / 【特集】『M3-2018春』同人テクノ / 【特集】四文屋難民メンバー紹介
04月 / Rebeld Records / Rob J.
03月 / Filterheadz / 【特集】Bandcamp限定リリース
02月 / 【Hardonize10周年特集】10年前の同人テクノ / 【特集】Hardonize#29 プレイリストピックアップ
01月 / 【Hardonize10周年特集】10年前のハードテクノ / 【Hardonize10周年特集】10年前の日本のハードテクノ

【2017年】

12月 / 【特集】Hardonize#26、Hardonize#27、Hardonize#28 プレイリストピックアップ
11月 / 【特集】『M3-2017秋』同人テクノ / 【特集】Hardonize#28 ゲストDJプレイバック / Sterling Moss
10月 / Norman Andretti a.k.a. Quarill / 【特集】グレイエリア
09月 / Bad Boy Bill / 【特集】ブートレグ、フリーダウンロード
08月 / CAVE / OmanticRecords
07月 / Digital Mafia / Steel Grooves
06月 / X-Dream / Dismantle / Christian Fischer
05月 / 【特集】『M3-2017春』同人テクノ / Chester Beatty
04月 / 【特集】曲名に『春』とか『桜』とか入ったトラック / Andy BSK
03月 / Myler / D.A.V.E. The Drummer
02月 / Jamie Taylor aka Tik Tok / Pasquale Maassen
01月 / 【特集】同人音楽+テクノ / Butch

【2016年】

12月 / Kwadratt / 【クリスマス2016特集】ブートレグ、フリーダウンロード
11月 / Reset! / Dark By Design
10月 / 【特集】Hardonize#25 プレイリストピックアップ / Bryan Cox
09月 / Kanji Kinetic / Technikal / Vinylgroover aka Scott Atrill
08月 / Ganez The Terrible / DJ Reversive
07月 / Raul Mezcolanza / David Moleon