特別連載:ハードテクノとは何か?
番外第3回:ディスコ編
第1回:黎明期編
第2回:ハードミニマル編
第3回:ハードアシッド編
第4回:ハードトライバル編
第5回:ハードハウス編
第6回:シュランツ編
第7回:ハードグルーヴ編
第8回:インダストリアル編
第9回:テックダンス編
番外
第1回:メロディアス・ハードテクノ編
第2回:ハードダンス編
第3回:ディスコ編 (今回)
こんばんは。TAK666です。
レジデントが代わる代わるオススメハードテクノを紹介するこのコーナー、
2週間ぶりにワタクシが担当致します。
気付けば既に年末と呼べる時期にきております。
毎週2度に渡って更新をしている本連載に於いて、ワタクシの担当回も今回が2019年最後のようです。
毎度のことではございますが、全く年を越すと云う実感がありませんで、あと数日後に迫った2020年に突入する瞬間もきっとこんな調子なのでしょう。
但し油そばは食べる。
実は先週も食べたんですけれども、今期間限定トッピングでチーズ山盛りなんてのがありまして、結構美味しかったです。
次回Hardonizeの時まで残っていたらご来場の方々には是非お召し上がり頂きたいところです。
02月22日、お待ちしております。
さて、ワタクシの担当回では過去10回に渡り、特別連載と題しましてハードテクノが内包する音楽のスタイルについて解説していくハードテクノとは何か?をお送りしてきました。
初回ではハードテクノのサブジャンルについて
上のような図を用いて表した上でハードテクノの特徴を
・メインストリームテクノよりは速いテンポ
・4分打ちのハイハットによる疾走感のあるグルーヴ
・キックの強度やベースの厚み
としました。
今回は番外編の第3回と称しまして、ディスコと云う音楽について紹介していきたいと思います。
ここをご覧頂いている方でディスコと云う名称について初めて聞いたと云う方は流石にいないと思います。
現在クラブと呼ばれているダンスホールの前身形態を指す名前であり、且つダンスミュージックのカテゴリーとして1960年代より世界中で使われているジャンル名でもあります。
ソウルやファンクに基づくグルーヴィーでファンキーな曲調が特徴であり、使用楽器も多種類に渡るため、その音も華やか。
何より、黎明期の頃よりシンセサイザーを用いた曲が多く、後のハウスやテクノなど電子楽器を主体とする音楽への礎を築いた音楽と言っても過言ではない存在です。
1970年代後半に於いて数々のヒットソングが生み出された結果世界的なブームを巻き起こし、特に1977年に公開されたディスコを舞台とした映画サタデー・ナイト・フィーバーは一般層も取り込んだ大ヒットを記録。
ジョン・トラボルタの出世作としても知名度の高い一作として知られております。
またそれ以降、日本で店舗としてのディスコが急増。
新宿、渋谷、六本木と云った繁華街での遊び方の1つとしてダンスが定着しました。
その後、時代の変化に合わせてディスコのサウンドも変わっていきます。
生音の質感を残したダンスミュージックの正統後継者としてハウスが挙げられますし、より機械的なリフと快楽性を重視した音楽としてはユーロビートやデステクノ(ジュリアナ系)などがよく知られております。
場所としてのディスコもクラブに置き換えられ、現在各地域に根付いているのは言うまでもないでしょう。
とはいえ、これらの全てが別のものに取って変わってしまったわけではなく、少ないながらもディスコは音楽、そして場所としても2019年現在も残存していております。
とまぁ、その歴史がかなり長く、細分化すればするほどキリがないため、ワタクシもそこまでこの音楽に対して掘り下げられきれておりません。
なので、広義のディスコミュージックに対する説明としては概要に留めます。
今回ご紹介したいのはテクノ、ハードテクノと相性の良いディスコになります。
Hardonizeやハードテクノ関連のパーティーでプレイでプレイすることもあるくらい、この手の音は大変好みでして、実際これまでご紹介したハードグルーヴやハードハウスと云ったサブジャンルとの相性も良いと思っております。
1970年代頃の雰囲気を残した曲や有名曲のサンプリングもの、またはそれらを踏襲しながら現代的な音使いをするものまで色々と。
カテゴリーの括りが厳密ではない分、いつもに増して趣味丸出しの内容になりますが、何卒ご容赦の程を。
あと予め申し上げておきますと今回、鬼長いです。
まずディスコの直系ダンスミュージックとして真っ先に思い浮かぶハウス部門から。
現在でもディスコハウスやニューディスコと云うサブジャンルとして少なからず影響を残している音楽ですが、ここではとりわけテクノに近い質感のトラックをご紹介していきます。
DAVE ARMSTRONG / SOMETHIN’ LIKE DIS (DA’S FLOORFILLA MIX) – YouTube
派手な感じではないものの、ちょっと哀愁漂うギターリフが同時にファンキーでもあり、しこたま使っている曲。
Dave Armstrongが2002年にリリースしたデビュー作に当たります。
ヴァイナルでしかリリースされていないのが勿体なく感じるくらい、お気に入りです。
これのリリース元であるSoul Phusion Recordsはとにかく個人的ヒットが多いもので、レコード屋でジャケットを見つけたら内容を見ずに反射的に手に取ってしまう程。
派手系が好きならDowntownとかオススメです。
こっちは配信で購入可能。
Freaks On The Floor (Original Mix) by UMEK, PHNTM on Beatport
以前個別でもご紹介した覆面アーティストPHNTMもこの手の音楽に於いて欠かせない存在。
ハードテクノ出身のレーベルボスUMEKとの共作となるこちらはインパクト抜群のリフとフィルターを武器にしたファンキーな仕上がり。
何度かこの連載でも触れているように、これがリリースされた2010年当時は一般的にミニマル指向が強かった時期だったのにも関わらず、こういった派手目なものが出てきたのはとても嬉しかった記憶があります。
Bring Me Love | Disco Motion Records
2010年以降に現れた新世代アーティストも多くおりまして、このイギリスのShaunyBoyもその1人。
バウンシーなベースとギター、ストリングスの絡みが大変気持ち良く、ループものと云うことで多少早回ししても違和感なく使える辺り大変優秀なトラック。
新世代アーティストが多く現れた理由の1つにネットレーベルの設立と云う事象が挙げられると思うのですが、中でもこのDisco Motion Recordsは質の良いディスコが大量にフリーで放出されており、かなり存在感があります。
このBring Me Loveもフリーです。
本当にありがたい。
Milano a mano armata (Original Mix) by Reset! on Beatport
最後にちょっと変わり種を。
2000年代後期のハウスシーンと言えばエレクトロの大流行が起こり、現在のEDMに引き継がれていると云うのは実体験として想像に難くない方が多いと思います。
これらの音楽のコアであるギラギラした音使いと云うのはディスコの性質とかけ離れていると思われがちですが、この両者を引き合わせて新しい音楽を生み出そうとする一派がおりました。
それがこのイタリアの4人組アーティストReset!です。
こちらも以前個別でご紹介しており、来日公演に複数回足を運ぶほど個人的に好きなアーティストなのですが、1曲に絞るとすると2013年にリリースしたこちら。
全体の音としては現代的なエレクトロ、EDMに近いカッチリした硬いものでありながら、リフやフィルのレトロな感じは紛れもなくディスコを彷彿とさせます。
彼らが推進していたこの手のスタイルはターボファンクと呼ばれており、彼らが立ち上げたレーベルBody Heatを中心に現在でもリリースを聴くことができます。
次にテクノ部門。
The Anthem (Joey Beltram Remix) by Hatiras on Beatport
当連載に於いてテクノ、ハードテクノの父と云うような紹介をしておりますJoey Beltramですが、元はと言えばシカゴハウスの出身なので、ディスコとも近しいところで活動を行っていたわけです。
そしてそれが作曲に於いて度々顔を覗かせる瞬間がしばしばありました。
2003年にリリースされたこちらの曲もその1つ。
レトロなシンセとフィルターが交差するかなり派手なテクノ。
石野卓球のMIX CD、In The Boxでも使用されており、自分なんかはそれでこの曲を知ったクチです。
他に似た系統の曲としてBeyonderやSuper Magneticなどが挙げられます。
Sliceに至ってはDonna Summer / I Feel Loveのサンプリングだったり、こっち方面に関しても紹介したい内容が山のようにあるアーティストです。
Digital Doom (Part 2) by Hatiras on Beatport
上の曲の原作を務めたカナダのHatirasも合わせて紹介したい1人。
2002年に出たアルバム、Arrivalに収録された曲で、こちらもレトロなリフとフィルターの合わせ技トラック。
Hatirasもまた早期からエレクトロテイストの音を自身の楽曲に取り入れつつ、旧来のディスコ、ハウスとの接点を追求していたアーティストです。
Everybody feat. Alex Peace (Original Mix) by Bad Boy Bill on Beatport
以前個別でご紹介したアメリカ出身のDJ、Bad Boy Billもここに含まれるでしょう。
同じく2002年のリリースであり、カッティングギターと声ネタループが賑やかなお気に入り曲。
実は上2つとこの曲はリリース元が同じInternational House Recordsと云うレーベルでした。
配信では一部楽曲しか購入することができないものの、インパクトが強く使いやすいトラックの宝庫として信頼の置けるレーベルです。
ちなみにこれまで長らく休止状態だったものの、今年に入ってからBad Boy Billが新作をリリースしており、今後の動きに期待がかかります。
Flip The Script (Original Mix) by Bryan Cox on Beatport
テクノ部門の最後は同じく以前個別でご紹介したBryan Cox。
上記International House Recordsからのリリースもあるほか、Joey Beltramのレーベルからのリリース経験もある筋金入りのディスコ系テクノクリエイター。
そんな彼の2004年の作品。
リフのループ感やリズムの強度によるテクノらしさ、うねりのあるグルーヴのハウスらしさ、そしてリフの質感のディスコらしさが1度に味わえるトラック。
この手の中間的且つ派手と云うトラックには定評のあるアーティストですので、入門編として紹介記事でも取り上げたアルバムWeapon Records Greatest Hits Volume 01をここでもオススメします。
続いてハードテクノ部門。
Everybody (Original Mix) by Raul Mezcolanza on Beatport
しつこいようですが、ワタクシとにかくRaul Mezcolanza大好きです。
この連載の初回で取り上げたアーティストもRaul Mezcolanzaでした。
今でこそメインストリームテクノの担い手として活動しているものの、キャリア初期の肉厚なハードグルーヴには悉く食らいました。
取り上げたい曲は山ほどあるものの、印象に残っているものとして2011年にリリースされたこちら。
パーカッションを含む手数の多いリズムと太いベース、そこにカッティングギターと声ネタのアッパーな感じが堪らない曲。
何ならこれが収録されているアルバム、Got The Grooveごとハードグルーヴ入門編として取り上げたいところです。
ハードグルーヴの名門であるPatternsからリリースされた数少ないアルバムとしても記念碑的な1作ですので。
Get Loud (Original Mix) by Chris Chambers on Beatport
とりわけハードグルーヴとディスコは相性が良いもので、ここで紹介したい曲も大量にあるのですが、Hardonizeで比較的よくかかるのはこちら。
スペイン出身のアーティスト、Chris Chambersによる2014年の作品。
ひたすら単発で攻め続けるシンセとそれを後ろから支えているギターの組み合わせが潔い。
そこに相反するかのようにかなり深いベースが鳴らされているのがハードグルーヴにしては割と珍しい印象です。
ただ使いにくいかと言えば全くそんなことはなく、むしろこのドライブ感が耳に残ることもあってつい手が伸びがちなトラック。
Hasaway (Original Mix) by Homma Honganji on Beatport
Hardonize一同お世話になっております。
数少ない日本のハードグルーヴクリエイターであるHomma Honganjiさんの曲の中にもディスコテイストのものが多々あります。
こちらは2017年と比較的最近リリースされたもの。
グルーヴ感のあるベースとギターの絡みが気持ち良い。
あとブレイク跨ぎの展開でビルドアップしてから一旦キックが消えたのち、メインリフを迎える手法がオールドスクールっぽさを感じさせたりもして好きです。
Fire In The Disco (Original Mix) by Rob Crawshaw on Beatport
これらハードグルーヴ以外にディスコの要素を取り入れたカテゴリーとして、ファンキーハードハウスと呼ばれるものがある、と云うことについてはハードハウス編で触れた通りです。
こちらはハードハウスの本場イギリスを拠点とするRob Crawshawによる2011年の作品。
パワフルなボーカルをフルに使いつつ、ピアノと裏打ちのベースが跳ねるレトロ感漂うトラック。
ハードハウス編にも同じことを書きましたが、この手のハードハウスを多くリリースしているレーベルとしてCheeky Tracks、Toolbox Recordings、Idealなどが挙げられます。
これを橋渡しとして結構色々なジャンルへとハードテクノから飛ばことができるので、是非色々試して欲しいところです。
最後に、往年のディスコクラシックのサンプリングを含む曲を紹介します。
最初に元ネタとなった曲を紹介し、そこに続く形で紹介していきます。
まず、手持ちで1番多かったのはこれを元ネタとする曲でした。
Dan Hartman Relight My Fire 1979 (Video) – YouTube
アメリカ人シンガー、Dan Hartmanが1979年に発売した曲。
全編通してストリングスとホーンの旋律が美しく、耳に残るメロディーを奏でています。
曲自体は知らなくてもどこかで聴いたことあると云う方も多いのではないでしょうか。
で、それを素材として調理したのがこちら。
Disco Filter (Original Mix) by Kagami on Beatport
ご存知、ディスコ~テクノを股に掛けた日本人アーティストKagamiが2002年にリリースしたアルバム、Star Artsへ収録した曲。
大胆にサンプリングを用いつつ、曲名通りのフィルターを使い倒したアグレッシヴなトラック。
これも大好きでよく使います。
Kagamiは割合サンプリングを多用したアーティストとして知られております。
有名曲Tokyo Disco Music All Night LongのビートはPatrick Cowley / Get a Littleが元ネタですし、最早説明不要のYなんかもあります。
あれ、そういえばこれと同じネタを使ったハードテクノがあったような・・・誰でしたっけね774Muzikさん?
これもよく使ってますねワタクシ。
ハードハウス界ではよく知られた存在、Scorccioの変名義による1996年の作品。
元ネタのフレーズに加え、ピッチ高めのラップが入ったり、ピアノが乗ってたりド派手なアレンジ。
Fantastic Explosion – Chocolate – YouTube
永田一直さん率いる昭和ネタサンプリング集団Fantastic Explosionの2003年の作品。
一聴して分かる日本語のパーツが面白く、ついそっちばかり注目してしまいますが、バックトラックはこの通り。
サビ前のパートまでしっかり使っているのが割と珍しい気がします。
In The Heart Of A Disco Night – ARABESQUE ‘1979 – YouTube
続いての元ネタはこちら。
ドイツのシンガーグループArabesqueが同じく1979年にリリースした曲。
こちらはギターとストリングスにスポットを当てた曲調となっており、よりファンクに近いアーバンな印象を受けます。
ちなみに邦題はディスコ・フィーバー。
良いですよね、この飾らない感じ。
Very Disco (Original Mix) by Rydel on Beatport
2010年リリース。
ド直球ハードグルーヴアレンジ。
ハードミニマルの名残なのか、キックの圧が目立って強く、この試行錯誤感もハードグルーヴ黎明期っぽいなと思ったりします。
Mr. Fahrenheit (Original Mix) by The Phantom’s Revenge on Beatport
同じく2010年リリース。
サンプリングしたものを更に細かく切って貼った所謂エディットと呼ばれる種類のトラック。
原曲と同じ音なのに全く違うグルーヴとして聴こえるので、変化球的な楽しさがあります。
I Think I Like It (Original Mix) by Fake Blood on Beatport
これも2010年でした。
作ったのは現行のハウスシーンを率いているイギリスのアーティスト、Fake Blood。
当時この人が手掛けていたのはフィジェットハウスと云う新種のエレクトロハウスがメインだったので、この曲はかなり珍しいタイプに入ります。
これもエディット駆使のタイプ。
とにかくストリングスのインパクトに重点を置いている感じがします。
ちなみにこちらの曲はEDMを題材にした映画、We Are Your Friendsの劇中で使われたりもしました。
更に付け加えるとPVもありまして、通販番組の最中プレゼンターが喧嘩しだすと云う内容。
ちょっと面白い。
以降は1曲ずつ紹介していきます。
Musique – Keep On Jumpin’ – YouTube
アメリカのシンガーグループMusiqueによる1978年の曲。
ストリングスとホーンをメインにパーカッションリズムとベースがグルーヴ感のある曲調を支えています。
Keep On Jumpin (Corenell Extended Mix) by Corenell, The Lisa Marie Experience on Beatport
アレンジ後がこちら。
2007年リリース。
原曲より力強いボーカルへと差し替えられ、フィルターも挟みまくりのアッパーハウス。
一応ハウスではあるものの、リズムの強度的にテクノとも相性が良かったりするバージョンです。
実際ハードテクノのブートレグもヴァイナルでありました。
Peter Jacques Band – Walking on Music (LP Version) – YouTube
Jacques Fred Petrusを中心メンバーとするイタリアのディスコバンド、Peter Jacques Bandによる1978年リリースのデビュー作。
ベースの手数の多さに加え、シンセとストリングスの絡みなど全体的に音が厚く、ハイテンションな曲。
Chester Beatty/Peter Jacques Band – Shot Of Love (Walking On Music) 1.01. – YouTube
日本人クリエイターChester Beatty氏による2003年のリリース。
原曲に負けじとテンションの高いハードテクノ。
原曲の各パートを余すところなく使用した上で氏の代名詞とも言える重厚なビートがそれを支える完全独走型トラック。
同時期に発売となったアルバムのタイトルトラックにもなっており、日本のハードテクノ史としても重要度の高いものとなっております。
K.C. & The Sunshine Band – Give It Up・TopPop – YouTube
アメリカのディスコバンドK.C. & The Sunshine Bandによる1982年の作品。
ギターの手数の多さもさながら、何と言ってもサビに於けるホーンの存在感たるや。
これまでの曲と比べるとテンポが遅いのもあって大分メロウな感じを受けます。
余談ですがKingsmanで使われた曲でもあるので割と色々な人が耳にしているのではないでしょうか。
日本人クリエイターRAM RIDER氏が2005年にリリースしたアルバム、PORTABLE DISCOに収録した曲。
メロディーのある上に日本語歌詞まで(しかも爽やかに)乗ったテクノと云う貴重なもの。
そしてやはりホーンの存在感。
和モノ Japanese Disco Classic Going Back To China / YOKO KATORI (1980)7inch – YouTube
最後はこちら。
歌手であり女優でもある鹿取洋子が1980年に出したデビューシングル。
ちなみにこの曲にも原曲があり、前年に出たDiesel / Goin’ Back To Chinaのカバーだったりします。
構成はシンプルながら、シンセを中心に置いたオリエンタルなメロディーが特徴的。
tonight (can’t stop mix) | doremimate
現在は解散してしまったものの、関西を拠点にしていたネットレーベル、Vol.4 Recordsの所属アーティストだったdoremimate氏が2010年に出した曲をセルフリミックスしたもの。
エレクトロ+ディスコの共存形・・・と云うか最早Kagamiの再来ではないかと云う風格すら感じさせます。
原曲のサビのサンプリングのインパクトと相まって好みの1曲です。
以上、ディスコ編をお送り致しました。
この音楽の特徴についてまとめると、ディスコの要素を含んだ音楽です。
(テンプレに則ってみたものの、全然まとまってない。)
気付けば過去最大分量でお送りしてしまいました。
あまりこういった視点からこの音楽を掘り下げることもないだろうと思い、大分長々と紹介してしまいました。
ワタクシは当然リアルタイムにこれらの音楽に触れてきた世代ではないものの、ダンスミュージックの歴史に於いて少なからず重要な役割を果たした音楽として認識しております。
その影響がこうして現代の音楽にも引き継がれている、と云うことが少しでも伝われば幸いです。
さて、どうやら2019年内のワタクシの担当回は今回が最後だそうです。
それに合わせて半年に渡ってお送りしてきました『特別連載:ハードテクノとは何か?』につきましても今回で最後とさせて頂きます。
長きに渡りお付き合い頂き、ありがとうございました。
ハードテクノの中にも色々な種類があり、それぞれに特色を持つと云うことが伝わればこれまた嬉しいです。
少しでもハードテクノDIGの指針になれれば本望です。
当Hardonizeでは番外編で触れたような音楽も含め、包括的にハードテクノの流れるパーティーとして10年以上開催しております。
ご興味がありましたら02月22日、茶箱までお越しください。
次週12月17日は774Muzikさんが担当します。
ちょっと早いですが、よいお年をお迎えください。
今回はこれにて。
第1回:黎明期編
第2回:ハードミニマル編
第3回:ハードアシッド編
第4回:ハードトライバル編
第5回:ハードハウス編
第6回:シュランツ編
第7回:ハードグルーヴ編
第8回:インダストリアル編
第9回:テックダンス編
番外
第1回:メロディアス・ハードテクノ編
第2回:ハードダンス編
第3回:ディスコ編 (今回)
11月 / 【特別連載:ハードテクノとは何か?】番外第2回:ハードダンス編 / 【特別連載:ハードテクノとは何か?】第9回:テックダンス編
10月 / 【特別連載:ハードテクノとは何か?】番外第1回:メロディアスハードテクノ編 / 【特別連載:ハードテクノとは何か?】第8回:インダストリアル編 / 【特集】『M3-2019秋』同人テクノ
09月 / 【特別連載:ハードテクノとは何か?】第7回:ハードグルーヴ編 / 【特集】Hardonize#34 プレイリストピックアップ
08月 / 【特別連載:ハードテクノとは何か?】第5回:ハードハウス編 / 【特別連載:ハードテクノとは何か?】第6回:シュランツ編
07月 / 【特別連載:ハードテクノとは何か?】第3回:ハードアシッド編 / 【特別連載:ハードテクノとは何か?】第4回:ハードトライバル編
06月 / 【特別連載:ハードテクノとは何か?】第1回:黎明期編 / 【特別連載:ハードテクノとは何か?】第2回:ハードミニマル編
05月 / 【特集】『M3-2019春』同人テクノ / 【特集】直近のパーティーピックアップ / 【特集】Hardonize#33 プレイリストピックアップ
04月 / Almir Ljusa / PHNTM
03月 / Keith Flint (The Prodigy) / Audeka
02月 / Benji303 / 【特集】Hardonize#32 プレイリストピックアップ
01月 / 【特集】フリーダウンロード / Knuckleheadz
12月 / 【特集】DIG自慢:ジャニス閉店セール
11月 / 【特集】Hardonize#31 プレイリストピックアップ / 【特集】『M3-2018秋』同人テクノ / Special Request
10月 / Atix / Eric Sneo
09月 / Len Faki / 【特集】新譜紹介
08月 / Paul Cronin / ASC
07月 / Goncalo M / Alan Fitzpatrick
06月 / 【特集】ブートレグ、フリーダウンロード / 【特集】Incident
05月 / Riotbot / 【特集】『M3-2018春』同人テクノ / 【特集】四文屋難民メンバー紹介
04月 / Rebeld Records / Rob J.
03月 / Filterheadz / 【特集】Bandcamp限定リリース
02月 / 【Hardonize10周年特集】10年前の同人テクノ / 【特集】Hardonize#29 プレイリストピックアップ
01月 / 【Hardonize10周年特集】10年前のハードテクノ / 【Hardonize10周年特集】10年前の日本のハードテクノ
12月 / 【特集】Hardonize#26、Hardonize#27、Hardonize#28 プレイリストピックアップ
11月 / 【特集】『M3-2017秋』同人テクノ / 【特集】Hardonize#28 ゲストDJプレイバック / Sterling Moss
10月 / Norman Andretti a.k.a. Quarill / 【特集】グレイエリア
09月 / Bad Boy Bill / 【特集】ブートレグ、フリーダウンロード
08月 / CAVE / OmanticRecords
07月 / Digital Mafia / Steel Grooves
06月 / X-Dream / Dismantle / Christian Fischer
05月 / 【特集】『M3-2017春』同人テクノ / Chester Beatty
04月 / 【特集】曲名に『春』とか『桜』とか入ったトラック / Andy BSK
03月 / Myler / D.A.V.E. The Drummer
02月 / Jamie Taylor aka Tik Tok / Pasquale Maassen
01月 / 【特集】同人音楽+テクノ / Butch
12月 / Kwadratt / 【クリスマス2016特集】ブートレグ、フリーダウンロード
11月 / Reset! / Dark By Design
10月 / 【特集】Hardonize#25 プレイリストピックアップ / Bryan Cox
09月 / Kanji Kinetic / Technikal / Vinylgroover aka Scott Atrill
08月 / Ganez The Terrible / DJ Reversive
07月 / Raul Mezcolanza / David Moleon