こんばんは。TAK666です。
レジデントが代わる代わるオススメハードテクノを紹介するこのコーナー、
2週間ぶりにワタクシが担当致します。
暖かくなり、このように桜も咲き始めてようやく春らしくなってまいりました。
先週末なんかは絶好のお花見日和だったようですが、まぁ独身なので相手もいないし?無縁だし?
従いましてワタクシ、気候以外におきましては新譜を掘っていて綺麗目なメロディのリリースが目立つなぁと思う以外に春らしさを感じることができないワケでございます。
なんだその目は。父さんオマエをそんな子に育てた覚えはないぞ。
ちなみに春+テクノと言ったら何を思い浮かべるでしょうか?
自分の周りではテクノ的に親和性の高かったアニメ『交響詩篇エウレカセブン』(もう10年以上前の作品になるんですね。)のオープニングで使われたこちらを思い浮かべる方が多そうです。
NIRGILIS / sakura
ストリングスやコーラスが綺麗でありつつ、後ろでうっすら鳴り続けているシンセやギターが楽曲に爽快感を添えています。
一方で歌詞の内容も相まって哀愁も感じさせるものとなっている辺り、NIRGILISと云うバンドの底の深さを見せつけられている気がします。
テンポ的にも大変使いやすく、自分も幾度となくデッキに突っ込んだ覚えがあるくらい好きですね。
ただ当Hardonizeのレジデントとしてハードテクノ的、或いはその周辺音楽的に取り上げたい曲がこれ1曲に留まらないのも事実でございます。
ユエに今回のテーマは、
とします。
当パーティー的に定番となっているものからブートレグ、果てはHardonize関係者が作った曲まで。
今回を逃すと次回は1年後になるので、いつもより多めに紹介します。
まずはHardonize定番トラック。横浜在住の日本人クリエイター、ryoh mitomiによる2005年のデビュー作。
Minimaximaと云うTechnasiaが運営しているレーベルからリリースされており、まさしくTechnasiaやJoris Voornを彷彿とさせるようなメロディのハードミニマル。
我々Hardonizeのレジデントはとあるパーティーが切欠となって出会った縁なのですが、当時からこの曲はこぞってプレイされていたくらい思い出の詰まった曲。
続いてHardonize的に『使える』トラック。クリエイター両者共にオーストラリアの出身で、これ以外にも多数ペアを組んだリリースがあります。
チャルメラのような吹奏楽器の音をメインにトライバルパーカッションが疾走し、ところどころで差し込まれるボイスサンプルも土着感満載のハードグルーヴ。
春の陽気さ(≒能天気さ)が感じられる曲となっております。
お次は渋い方面でセレクト。Stephanie Sykesはイギリス在住の女性若手アーティストで、テクノ以外にもエレクトロニカやアンビエントも手掛けてます。
延々と鳴り響く深いグルーヴを軸にパッド系のシンセが広がっていく構成は、まるで深夜に見る桜のように荘厳な雰囲気を感じさせます。
セットの終盤に差し掛かる辺りで使いたくなるトラック。
ハードテクノではありませんが、個人的に『桜』と言ったら真っ先に思い浮かべる曲と云うことで。これもリリースは2008年のリリースとやや古め。
ド派手なシンセにボコーダー処理された歌がチャラさ満点のハンズアップ。オリジナルも相当なんですが、このリミックスの3連符になるアホっぽさがとても好みでしたので。
余談ですがこの曲と『ネットアイドルありすのうた』をマッシュアップさせたその名も『みSakura Girl』と云う曲が存在します。犯人についてはお察しください。
pandaboy / If spring will come tomorrow
PandaBoY氏による『明日、春が来たら』ネタ。
元ネタのエディットが大変心地良く、トラックもエレクトロテイストのアッパーテクノって感じで非常に使いやすい仕上がりとなっております。
今やアイドルやアニメに楽曲提供する程メインストリームに進出した氏の音楽ですが、ネットレーベル現役時代から変わらない遊び心溢れるトラックは最早圧巻。
タイトルそのままのこちらも大ネタ。元ネタに引っ張られて日本人かと思いきや、なんと韓国のアーティスト。
現在Astrionと云う名義に変更しており、トランスの名門Abora Recordingsとも契約。つい今週頭にも新譜が出たばっかりです。
将来有望株の超若手、要チェックですよ。
知る人が見たら元ネタとリミキサーがありえない組み合わせだと感じたでしょう。僕もその1人です。
ハードスタイルの超名門Scantraxxに所属し、フェスにもバンバン出演しているこのFrontlinerが初来日すると云うことで僕も見に行ったんですが、あろうことか1曲目に流したのがコレだったんです。
『嘘だろ!?』と驚愕した人と最早それすら通り越してブチ上がっていた人の比率は丁度1:1くらいになってたあの瞬間は、間違いなく日本のハードスタイルシーンに刻まれた大事件でした。
毎度Hardonizeに於いてVJを行って頂いているKNOCKHEADZはみさきちさん、おつさん、そしてoni-muhさんの3人組チームなのでして、このoni-muhさんはPING Music Labelと云うレーベルに楽曲提供をしていた過去があります。
そこからリリースされた1枚、『ビート栽培』と云う2001年のCDに彼の『夜桜』と云う曲が収録されておりますのでこれを最後の紹介とさせて頂きます。
STCn (a.k.a. oni-muh) / 夜桜
特徴のある動きをするベースにピアノとシンセが絡む美メロテクノ。
茶箱10周年記念パーティーにPING Music Labelの主宰、Nacky氏が出演した際も最後はこの曲で〆るなど、茶箱に縁のあるDJにとってはかなり印象深いトラックです。
CDはまだ手に入るのでしょうか。一応秋葉原eARSでは在庫アリになっているので、ひょっとしたらひょっとするかもしれません。
次週04月11日は774Muzikさんが担当します。今回はこれにて。