こんばんは。TAK666です。
レジデントが代わる代わるオススメハードテクノを紹介するこのコーナー、
2週間ぶりに担当致します。
【告知】
先週もお伝えしましたが、Hardonize#39の日程が公開となっております。
10月09日よろしくお願いします。
ちなみにボスの話では明日20日に何らかの情報が公開されるようです。
何かな。美味しい屋さん情報かな。
【近況報告】
先日DJ Shimamuraさん主催のオンライン配信番組、FAR-EAST TAKEOVER: WEEK16に出演させて頂きました。
自宅から配信するのはUstream時代以来だったのでおぼつかないところもありつつだったのですが、なんとかなって安心しました。
自分が配信していた以前と比べると画面構成の自由度がかなり高くなってるのは良いことだなと思ったり、また機会があったらやってみたいですね。
ちなみにその時の模様がコチラ。
明後日21日までの公開なのでよろしければ是非。
音量調整が甘くてところどころ音割れしているのが惜しいので、公開修了したら録り直そうかなと思います。
トラックリストはこんな感じ。
#FETOW16 トラックリストです。
J-POP ~ ガラージ ~ ブレイクス ~ ベースライン ~ テクノ ~ サイケデリックトランス ~ 160 ~ ハードコア16回目の開催ということで『16』が付くトラックを探した結果この1曲目になりました。
ドラムンももうちょいやりたかったんですが、冒頭喋り過ぎましたね。 pic.twitter.com/JPA2K1BZPf— TAK666 (@012345666_) August 7, 2021
しっちゃかめっちゃか。
【今回のお題】
さて、昨年から自分の回はハードテクノのサブジャンルにテーマを絞り、その中のオススメ楽曲について取り上げていく形式となっておりました。
ハードテクノとはどういった音楽を指すのか知りたいと云う方がいらっしゃいましたら約半年に渡ってお送りしておりました特別連載ハードテクノとは何か?をご参照ください。
ハードテクノをサブジャンルごとに分類し、それぞれの生い立ちや代表曲などをまとめております。
ですが、今回取り上げるテーマはハードテクノの分類外となる
とします。
その名の通り、無機質で幻想的なリフやサウンドと複雑な展開を含んだトランスの亜種に於ける最大勢力となるジャンルです。
前回は丁度1年前の08月に取り上げており、近年のトラックはEDMの影響を受けたタイトな尺のものが出ていたり、ハードコアに通ずるテンポの速い曲も目立つようになったことについて触れました。
はてさて、1年経った現在はどうなっているでしょうかというのが今回の趣旨です。
結論から言えば上記のような他ジャンルの要素を取り入れたトラックも未だに健在であるものの、それ以上に特徴的だったり、飛び道具的なサウンドを取り入れたものが比較的多かったように感じました。
自分がそういう変な物好きであるだけかもしれませんが、自分が最初に触れたクラブミュージックであることを除いてもやはり特色の強い音楽ではないかと思うので、改めてここ1~2ヶ月の間にリリースされたものについて取り上げていきたいと思った次第です。
最近暑い⇒涼しい山に行きたい⇒野外レイヴ⇒サイケ!というのもあります。
早速ですが最近にリリースされた新作サイケデリックトランス特集いってみましょう。
尚、試聴は配信サイトで用意されたものだと短すぎるため、購入先リンクとは別にアップロードされたものを埋め込んでおります。
そして今回もフリーダウンロードトラックあります。
お見逃しなく。
【曲紹介】
Chris Rane – We Are Coming Together (Original Mix) – YouTube
We Are Coming Together (Original Mix) by Chris Rane on Beatport
ドイツのプロデューサーChris Raneによるサイケデリックトランス。
このジャンルにしてはBPM133とやや遅めのテンポ、そして長めに設けられたリズムパートと反復を繰り返すリフは一聴してテクノとの親和性が高いことが分かります。
とはいえキックのコツン、コツンという音は紛れもなくサイケデリックトランスなのが変わりポイント。
テクノとサイケデリックトランスを繋ぐに際し、渋くじわじわ攻めたい時にはこういったものが機能しそうです。
Kelle & Juha – Mayak (Original Mix) – YouTube
Mayak (Original Mix) by Kelle, Juha on Beatport
ハンガリーのプロデューサーユニットKelle & Juhaによるサイケデリックトランス。
シンプルな4つ打ち・・・かと思ったら随所のパートで2拍4拍がスネアに変化するブレイクスの要素が入ったトラック。
アップリフティングなシンセが鳴っているパートとかは特にそれが風変わりに聴こえます。
単純に綺麗系メロディーものとしての側面もあるので、リズムとシンセのどちらを活かすかで使いどころが変わってきそうな1曲。
Psilocybe Project – Healing Wind – YouTube
Healing Wind (Original Mix) by Psilocybe Project on Beatport
ポルトガルのプロデューサーPsilocybe Projectによるサイケデリックトランス。
今回取り上げる中に於いて最もオラつき度の高い曲。
リズムの圧に加えてメインとなっているFMリードシンセのガラが大変悪くてニッコリします。
ブレイク以降のコード進行が加わったパートもテンション高くて良いですね。
Protocol 143 – Marike – YouTube
Marike (Original Mix) by Protocol 143 on Beatport
セルビアのプロデューサーユニットProtocol 143によるサイケデリックトランス。
最大の特徴は何といってもBPM110と極めて遅いテンポ。
全体的に中東感のある弦楽器だったりボーカルが散りばめられているエスニックなサウンドもかなり印象的な変サイケ。
調べたらタールという楽器がそれっぽいなと思ったんですけど、これもまた変わった形してますね。
Last Lantern X Dj Indra – Mood & The Feelings (Original Mix) OUT NOW – YouTube
Mood & the Feelings (Original Mix) by Last Lantern, DJ Indra on Beatport
インドのプロデューサーLast LanternとDJ Indraによるサイケデリックトランス。
冒頭で述べたEDMの展開を取り入れたトラック。
尺は僅か3分と旧来のサイケデリックトランスでは考えられない短さです。
リズムパートでガラッと音数が減ったり、そのリズムも3連符だったりするのもEDMの様式美の1つ。
飛び道具にピッタリ。
Gondi (Original Mix) by Pondora on Beatport
イスラエルのプロデューサーPondoraによるサイケデリックトランス。
大方のクラブミュージックに於いてブレイク~ブレイク明けの瞬間が最もインパクトの高いパートだと思うのですが、この曲でその美味しいところを担う音がまさかの生弦楽器。
後半にそのフレーズをカッコいいシンセがなぞるパートがあるのですが、すぐどっか行きます。なんでなのよ。
全体的に隙間のあるリズムとなっているのですが、そこを埋めるのが生音感強めのパーカッションという辺りもまたおかしさがありますね。
これもブッチギリ飛び道具。
共にドイツのプロデューサーChrizzlixとTophooによるサイケデリックトランス。
アイルランドの民俗音楽にRocky Road to Dublinという曲があり、様々なアーティストによってカバーされているのですが、それをサイケにアレンジしたものがこちら。
アイリッシュフォークがそのまんまサイケデリックトランスのビートに乗ってるのが違和感しかない。
しかも歌は3拍子なのに64拍でリズムと同期するので頭拍がクッソ分かり辛い。
その辺りの強引さも含めて好きなトラックです。
フリーダウンロード。
日本のプロデューサーDJ Kによるサイケデリックトランス。
今をときめく日本のヒップホップグループBAD HOPの代表曲の1つ、Asian Dollネタ。
ヒップホップ、それも日本語ヒップホップを題材にしたサイケはかなりレア。
ギラギラしたリードシンセ含め、全体的にド派手ド直球なアレンジです。
その一方で原曲のトラップビートを活かしたパートがあったり遊び心もあるトラック。
こちらもフリーダウンロード。
So Much More (Original Mix) by Tushane on Beatport
ドイツのプロデューサーNico Jutteの変名義プロジェクトTushaneによるサイケデリックトランス。
これまで紹介した曲とはガラリと変わってアーバンな雰囲気を纏った曲。
イントロ後にリズムと一緒に入ってくるオルガンシンセがガラージを彷彿とさせて、これもサイケにはなかなか見られない要素だったりします。
夕暮れの海辺で聴きたい感じ。
まとめ
以上、サイケデリックトランスにスポットを当ててお送りしました。
この音楽もまたハードテクノ同様に歴史のあるジャンルであり、その中には多くのスタイルが内包されています。
今回は比較的聞きやすい部類のものを取り上げたつもりですが、それでもこれだけ幅があるので掘ってて楽しいジャンルの1つですね。
もっと深くサイケデリックトランスのサブジャンルやアーティストについて知りたい方はPsytrance Guideや、コミュニティサイトPsytrance.comが纏めている90ページ以上に及ぶPDFなんかを参考にすると良いと思います。
いや、しましょう。
備考:こんな動画もあります。
8 genres of Psytrance – YouTube
サイケデリックトランスの主なサブジャンル8つを代表曲付きでサクッと10分以内に纏めている動画。
そんなわけで今回はここまで。
次週08月24日は774Muzikさんが担当します。
では。
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