こんばんは。TAK666です。
レジデントが代わる代わるオススメハードテクノを紹介するこのコーナー、
2週間ぶりに担当致します。
【告知】
次回Hardonizeのインフォメーションが公開されております。
■Date
2021/10/09(Sat) 14:00-20:00
■DOOR/ADV
DOOR: 2,000yen (with 1drink ticket)
ゲストにhara さんと、本間本願寺 さんをお迎えして6時間みっちりハードテクノでお送りします。
あらゆるジャンル、シーンで手腕を発揮している方とハードグルーヴ黎明期からの筆頭格、 どちらも聴けるのが楽しみです。
尚、今回も入場に当たって事前エントリーが必須 となっております。
参加をお考えの方は以下のURLから申請をお願い致します。
(お支払いは当日会場で行います。)
Hardonize #39 in東京 – パスマーケット
【今回のお題】
さて、昨年から自分の回はハードテクノのサブジャンルにテーマを絞り、その中のオススメ楽曲について取り上げていく形式となっておりました。
ハードテクノとはどういった音楽を指すのか知りたいと云う方がいらっしゃいましたら約半年に渡ってお送りしておりました特別連載ハードテクノとは何か? をご参照ください。
ハードテクノをサブジャンルごとに分類し、それぞれの生い立ちや代表曲などをまとめております。
今回取り上げるサブジャンルは
テックトランス
とします。
特別連載では取り上げていないものの、9回目に取り上げた 、テックダンス と同様テクノ の質感を持ったハードダンス という点で共通しています。
前回取り上げたのが丁度半年前の03月 なので、改めてここ2ヵ月程の間にリリースされたトラックについて紹介していこう と思った次第です。
あと毎度このジャンルに焦点を当てる際の但し書きになりますが、どうしても配信サイトの試聴ではブレイクの部分しか含まれていないケースも多々あったため、長い尺で音源が公開されているYouTubeリンクを埋め込み音源として貼り付けます。
その下にbeatportへのリンクを記載しておきますので、購入はそちらからどうぞ。
早速ですが最近にリリースされた新作テックトランス特集 いってみましょう。
【曲紹介】
MaRLo / Hoogenbanger
VIDEO
Hoogenbanger (Extended Mix) – YouTube
Hoogenbanger (Extended Mix) by MaRLo on Beatport
オーストラリアのプロデューサーMaRLo によるテックトランス 。
ビッグルーム 的なインパクトのあるスーパーソウがメインリードとして使われている一方、ボトムは激渋のテクノ 感。
3分という尺も音の構成同様、かなりタイトなトラック。
Ganesh, Rj Van Xetten, GVX / Dime Dropper (T78 Remix)
VIDEO
Ganesh & RJ Van Xetten pres. GVX – “Dime Dropper” (T78 Remix) HQN:001 – YouTube
Dime Dropper (T78 Remix) by Ganesh, Rj Van Xetten, GVX on Beatport
イタリアのプロデューサーT78 によるテックトランス 。
自分からは何度となく紹介しているアーティストになりますが、今回もシンセの層は厚いわ、ボトムも太いわでT78 節大炸裂といった塩梅。
ド派手なテクノ としての価値も十分発揮できるビッグボム。
ちなみにこの作品がリリースされているレーベル、HQN Recordings は今年の夏に設立されたばかり という最新拠点。
まだ3作品しかリリースされていませんが、2番のこちらも非常にオススメ。
Blashear / Discotech
VIDEO
Blashear – “Discotech” HQN:002 – YouTube
Discotech (Original Mix) by Blashear on Beatport
アルゼンチンのプロデューサーBlashear によるテックトランス 。
タイトル程のディスコ感はありませんが(むしろシンセポップ風?)、こちらも重厚な足回りが最大の肝。
ハイハットの前のめりな打ち方も攻めっ気あって良。
Tasso / Attrition
VIDEO
Attrition – YouTube
Attrition (Original Mix) by Tasso on Beatport
イギリスのプロデューサーTasso によるテックトランス 。
ベースシンセがお下品で◎。
DK8 / Murder Was The Bass 辺りを彷彿とさせますね。
残響を含んだキックや像のボヤけたベースからも大変アヤしい雰囲気を感じます。好物。
このNo Remorse Records というレーベルもなかなか際どいリリースが多くて個人的に良い感じです。
現行の最新作はコチラ。
Everlight, Tasso / Gut Punch
VIDEO
Gut Punch – YouTube
Gut Punch (Original Mix) by Everlight, Tasso on Beatport
同じくイギリスのプロデューサーEverlight の共作テックトランス 。
これもまたベースが大変奇妙な鳴り方をしているのですが、前述の曲よりアップリフティングなコード進行。
ハードグルーヴ とも相性良さそうなので合わせてオススメです。
Maarten De Jong / X2
VIDEO
X2 (Extended Mix) – YouTube
X2 (Extended Mix) by Maarten De Jong on Beatport
オランダのプロデューサーMaarten De Jong によるテックトランス 。
更に輪をかけて変な3連符シンセが主役を飾っております。
というかほぼリズムとこのシンセで成り立っている曲。
一般的にイメージされるトランス とはかなり離れたところに位置することは想像に難くありません。
変ミュージックスキーまっしぐら。
また補足になりますが、このトラックがリリースされているWho’s Afraid Of 138?! というレーベルはかの大御所プロデューサー、Armin van Buuren が自身の番組の中でジョークとして放ったフレーズがそのままレーベル名と『BPM138以上のトランス をリリースする』 というコンセプトになった特殊過ぎる生い立ちを持っています。
アップリフティングからシリアスまで幅広く取り揃えているので、追っていて面白いなと感じるレーベルの1つです。
同所から出たこちらも非常にオススメです。
David Forbes / Equator
VIDEO
Equator (Extended Mix) – YouTube
Equator (Extended Mix) by David Forbes on Beatport
イギリスのプロデューサーDavid Forbes によるテックトランス 。
ユーフォリックなシンセが鳴り響くブレイク、その後のスネアロールを経て1番美味しいところとなるリズムパートでそれまでの構成が行方不明になり、代わりに2拍ループのシンプル展開がお目見え。
落差よ。
Laura May / Quartech (Hard Mix)
VIDEO
Laura May- “Quartech” (Hard Mix) HQ:040 – YouTube
Quartech (Hard Mix) by Laura May on Beatport
イギリスのプロデューサーLaura May によるテックトランス 。
こちらもブレイクが明けると雰囲気が変わる系トラック。
とはいえコード進行が上向きなのでファンキーな感じとも合わせやすそう。
メインパートの途中でThe Prodigy / Charly のフレーズが差し込まれたり、ニヤリとさせる仕掛けもあったりします。
尚、同EP に収録されているUplifting Mix はブレイクのシンセをそのまま引き継いでリズムパートに遷移するストレートなトランス となっております。
Everlight, Ed Lynam / Mamba
VIDEO
EverLight & Ed Lynam – Mamba – YouTube
Mamba (Extended Mix) by Everlight, Ed Lynam on Beatport
今回最後にご紹介するのはイギリスのプロデューサーEverlight の作品。
まずこちらはアイルランドのプロデューサーEd Lynam との共作テックトランス 。
ブレイクでパーカッションリズムが聴けるトランス というのも中々無い気がします。
煌びやかなシンセこそないものの、その他のリズムパターンも相当細かく打ち込まれており、質実剛健なテックトランス といった仕上がり。
あとこれもやっぱりベースが変。
もう1曲Everlight の直近リリースで紹介したいものがこちら。
Everlight / Renegade Bass
VIDEO
EverLight – Renegade Bass – YouTube
Renegade Bass (Extended Mix) by Everlight on Beatport
何とこれはブレイクス 。
ここ1~2年で知ったアーティストだったのでブレイクス のイメージはなかったのですが、実は10年程前にそういったスタイルも手掛けていたことをこの曲で知りました。
トランス の開放感のあるパッドを駆使しつつもアーメンあり、アシッドシンセありといった感じでオールドスクールなフレーバーも感じさせるナイスワークとなっております。
ついでにもう1つこのアーティストについて取り上げると、日付変わって本日17日、キャリア初のフルアルバムが自身のレーベルBlacknet よりリリースされます。
Light Speed from Blacknet on Beatport
ダウンテンポ からプログレッシヴトランス 、今回のテーマであるテックトランス も勿論、果てはドラムンベース まで幅を広げた全20曲入り。
気鋭のプロデューサーとして大推薦の存在なので是非お手に取ってみてください。
収録曲の中でも特に好みなのは13曲目Lick It。
ディストーションアシッド炸裂!
Everlight / Lick It
VIDEO
Key4050 – Just A Dream (Original Mix) – YouTube
Lick It (Original Mix) by Everlight on Beatport
まとめ
以上、テックトランス にスポットを当ててお送りしました。
テクノ の重厚さとトランス の煌びやかさを共存させた音楽という印象は強いものの、それらのサウンドはかなり緻密に計算されたものが用いられていることがどの曲からも聴いてとれます。
それでいて変態的な音使いをしている曲がある辺りに大きく魅力を感じますね。
アイディア発掘という視点からも発見のあるジャンルだと思っているので、上手いこと自分のプレイにも反映させていきたいと思っております。
そんなわけで今回はここまで。
次週09月21日は774Muzikさんが担当します。
では。
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08月 / 新作レイヴ系テクノ (2020年08月版) / 新作サイケデリックトランス (2021年08月版)
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