こんばんは。TAK666です。
レジデントが代わる代わるオススメハードテクノを紹介するこのコーナー、
2週間ぶりにワタクシが担当致します。
近況報告。
釣果。
渋谷がどんどんレコードの街じゃなくなっていくのは寂しいものがある。 pic.twitter.com/VCNH9Jpnhu— TAK666 (@12345666) June 24, 2020
長きに渡り、DJ、コレクターの集う場所として君臨していたRECOfan渋谷BEAM店が閉店セール中ということで行ってきました。
1フロアの店舗としては最大量の品揃えであり、自分がDJを始めた頃から何かとお世話になっていたので、また1つ時代が終わってしまうんだなと感じずにはいられません。
閉店日(未定)まではセール継続するとのことなので、是非足を運んでみてください。
自分ももう1回くらいは行きそうです。
近況報告終わり。
初のオンライン開催となったHardonize 36回目が無事に終了致しました。
ご覧頂いた方々、本当にありがとうございました。
ノーゲスト回というのもパーティー開始当初以来でして、4人揃って1時間以上のプレイを披露する機会もなかなか珍しいものでした。
やはりテクノはある程度長い時間枠でプレイするとより趣向の差が出てくる音楽だなと感じた次第です。
この辺りは自分が過去に執筆した特別連載:ハードテクノとは何か?なんかを参照して頂くと分かりやすいかなと思ったりもします。
あと各々配信というのを意識してなのか何なのか、大ネタを結構使っていたのも印象的でした。
純粋にそれぞれ好き勝手やった感じなので、世間の憂鬱な状況とは裏腹に楽しかったというのがプレイした側の率直な感想です。
このレジデントメンバーオンリー形式も何回かに1回はアリだと思いました、というかまたやりたい。
とはいえ、次はリアルフロアでお迎えしたいという思いは変わらず、既に次回開催の段取りはついております。
詳細は追々ここで載せていくことになろうかと思いますので今後ともひとつよしなに。
ここは茶箱。
音楽はハードテクノ。
映像は競艇。
これは油そば。#Hardonize配信URLhttps://t.co/tGGwJmdQHy pic.twitter.com/4XnEcbynMc
— TAK666 (@12345666) June 20, 2020
んまかった。
さて、自分もこの日は他の人同様、いつもより多めの持ち時間を設定されており、且つトリを任されたので、思惑としては普段通りのパートとロングセットっぽいパートの大きく2部構成にしました。
ロングセットっぽいパートというのは今回レジデントメンバーのみ、つまりゲストがいなかったので、過去にHardonizeへゲストで出演して頂いた方の曲をメインに据えました。
こういう時じゃないとできない気がしたので。
かねがねM3特集なんかでは触れてきたようなリリースではあるものの、こうして並べてみると改めて個性豊かな方々にご出演頂いたんだなと実感しました。
常々お世話になっております。
今後ともよろしくお願いします。
そんなワケで今回はHardonize #36にてプレイした楽曲の中からピックアップしてお送り致します。
全容はこちら。
ハードグルーヴ~ハードハウス~トランス~国産ハードテクノ
#Hardonize お疲れさまでした。
こういう状況下とはいえ、全員変に委縮せずこのパーティーらしいプレイをしていたので良かったです。
あとロングセット楽しい。自分のトラックリストはこんな内容でした。
古きも新しきも。
お世話になってますゾーンは長い時間枠だからこそやった感じです。 pic.twitter.com/6TIomt3DPq— TAK666 (@12345666) June 20, 2020
No | Artist | Trackname | Link |
---|---|---|---|
01 | Frank Kvitta, Pasquale Schwarzz | Tribal Madness | Beatport |
02 | Peppelino | Prometheus (Reaky Remix) | Beatport |
03 | Len Faki | Just a Dance (Peppelino Bootleg) | YouTube |
04 | Blue Alpha DJs | One More Time | Beatport |
05 | Thermo | Abaca | Beatport |
06 | Garett White | Really Funky Now | Beatport |
07 | Ben Carr | Disco Instrument | Beatport |
08 | Olive Grooves | Think Pink | YouTube |
09 | Wizard Of Odd | Get Up (Wizard Mix) | Beatport |
10 | Tik Tok | Tribal Chemistry | Beatport |
11 | Sterling Moss & LAB4 | New AEON | Beatport |
12 | Sesto Sento | Rave & Roll | SoundCloud |
13 | Nhato | Enigma | Beatport |
14 | Raito | Dark Orb | Beatport |
15 | i_o | This Is Rave | Beatport |
16 | TAKAMI | AH RAVE FACTORY (ARF) | SoundCloud |
17 | KAN TAKAHIKO | Wood Chips | SoundCloud |
18 | Takayuki Kamiya | Night Work | SoundCloud |
19 | Atsushi Ohara | meidou | bandcamp |
20 | ryoh mitomi | haru-kaze | YouTube |
21 | SATOSHI IMANO | epicurean | junodownload |
22 | JOE T VANNELLI | SWEETEST DAY OF MAY (DJ ni-21 TECH DANCE EDIT) | SoundCloud |
23 | Bee.Bee. | Omegalpha | junodownload |
24 | Y.V.L vs 204 | Donkly-Hvn | discogs |
25 | Yamajet | Sai-bak-ho (Cyber Disco Remix) | SoundCloud |
26 | Remo-con, Morphonics | Handbag | Beatport |
27 | 本間本願寺 | 御法 | YouTube |
28 | DJ Shinkawa vs Jason Bourne | Res Q Me (DJ ATT Crazy Mashup) | SoundCloud |
29 | HONDALADY | トーチソング | bandcamp |
例によって数曲かいつまんでご紹介します。
Tribal Madness (Original Mix) by Frank Kvitta, Pasquale Schwarzz on Beatport
共にドイツのクリエイターFrank KvittaとPasquale Schwarzzによるハードミニマル。
Frank Kvittaといえばシュランツの第一人者というイメージが強いのですが、中にはこういったちょっとファンキーなテイストの曲もあります。
オールドスクールライクなリフが手数の多いハイハットリズムと並走する往年のハードグルーヴらしいトラック。
Olive Grooves – Think Pink (aka Paul Maddox) – YouTube
UKハードハウス界のレジェンドPaul Maddoxの変名義Olive Groovesによるハードハウス。
本名義のバチバチのハードハウスに比べると、グルーヴィーでバウンシーなベースを軸とする構成でこれまた珍しい。
リズムの感じとかもハードテクノに近いので、クロスオーバーにうってつけ。
こういうのにとことん弱い。
New Aeon (Original Mix) by Sterling Moss, Lab4 on Beatport
イギリスのアシッドゴリマッチョSterling Mossとハードダンス/ハードエナジーシーンのレジェンドLAB4によるハードアシッド。
Stay Up Forever直系のディストーションアシッド鳴らしっ放しのド派手なアグレッシヴチューン。
ハードテクノ~ハードダンスの大御所2組の共作ということもあり、今年の要チェックリリースの1つです。
Sesto Sento – Rave & Roll (Free Download!!!) by sestosento | Free Listening on SoundCloud
イスラエルのクリエイターSesto Sentoによるサイケデリックトランス。
Are You Gonna Go My Way、We Will Rock You、Smoke On The Water、Layla、その他にも様々な往年のロックのフレーズが1曲に収められた大分反則なトラック。
大分無茶苦茶な展開で笑ってしまうのですが、全体通してアッパーなサイケデリックトランスとして成立しているあたり、トッププロデューサーの手腕が光る名曲。
ちなみにフリーダウンロード。
大盤振る舞い過ぎるので是非入手しておきましょう。
Dark Orb (Original Mix) by Raito on Beatport
フランスのクリエイターRaitoによるテックトランス。
レイヴリバイバル系テクノを多く手掛けている気鋭のアーティスト、Raitoが次に目を付けたのがまさかのテックトランス。
奥行のあるトランスらしいシンセの下で鳴り続ける現代テクノの硬いビートという相反した要素が同時に存在する曲。
果たして2020年はテックトランスが来るのか、新たな波の到来を予感させるようなトラック。
Atsushi Oharaさんによるハードテクノ。
初リリースは2007年。
同人音楽のフィールドから出たストイックなテクノとして当時は珍しかった覚えがあります。
存在感のあるリフとタイトなリズムはストイックとメロディアスの合間を良い感じに埋めてくれます。
Telekinesis by Satoshi Imano on MP3, WAV, FLAC, AIFF & ALAC at Juno Download
Satoshi Imanoさんによるハードテクノ。
これもリリースは2007年。
全編メロディアスでファンキーなテクノでコンパイルされたアルバムというこれまた珍しいアルバムでした。
中でも存在感を放つのがアルバムのラストに収録されたこちら。
壮大なストリングスとグルーヴ感の際立つリズム。
普段なら問答無用で〆に使うタイプの多幸感溢れるトラック。
Omegalpha by Bee Bee on MP3, WAV, FLAC, AIFF & ALAC at Juno Download
Bee.Bee.さんによるテックダンス。
初リリースは2014年、後に海外レーベルからシングルカットもされた彼の代表曲。
メインリードとは別に複数種類のシンセが入れ替わり立ち替わり展開するユーフォリックチューン。
スタンダードなテックダンスのお手本のようなリズム構成が彼らしい。
[CM086] Res Q Me (DJ ATT Crazy Mashup) by dj_att | Dj Att | Free Listening on SoundCloud
DJ ATTさんによるハードグルーヴマッシュアップ。
元ネタは日本のハードハウス~テクノシーンに燦然と輝く大クラシック、DJ Shinkawa / Res Q Me。
この現状に対するメッセージという意味合いもなくはないですが、良い曲であることには変わりなし。
原曲の儚さに沿うようなパーカッシヴなリズムチョイスが◎。
Dietraxさん率いるテクノユニットHONDALADYによるテクノ。
活動休止となる2018年にリリースされた現状最後の作品より。
活動休止発表直後の彼らのライブに行った際に演奏されていたのを覚えています。
これはこの人たちなりのNijiなんだろうなと勝手に思っております。
哀愁漂うシンセに圧のあるビートはメッセージ性の強い歌詞にマッチしております。
現状を踏まえた上のエンディングソング的な思いで最後にかけさせて頂きました。
以上、Hardonize #35のトラックリストをお送り致しました。
久しぶりにやりましたが、ロングセット楽しいですね。
以前はよく1人会や、数時間に渡って延々B2Bし続けるというのを好きでよくやっていたのを思い出しました。
ハードテクノに限らず、どんどんやっていこうと思います、というかやります。
その際はお付き合い頂けますと幸いです。
次週06月30日は774Muzikさんが担当します。
今回はこれにて。